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Symptoms · Published

慢性骨盤痛

Chronic pelvic pain

臓器系
生殖・産婦人科
科目
Gynecology
トピック
婦人科 28:子宮内膜症と子宮腺筋症婦人科 31:骨盤内炎症性疾患
関連疾患
クラミジア性器感染症間質性膀胱炎子宮内膜症・子宮腺筋症

🧠 全体像は「妊娠に関連せず、6か月以上持続または反復する骨盤部の痛み」であり、単一疾患名ではなく症候群である。急性期ののように緊急除外を目的とするのではなく、複数系統の要因が重なって痛みを維持していることを前提に評価する。

定義と考え方

は周期性(月経に関連して反復する)でも非周期性でもよく、単一の原因を1つ見つけて終われないことが多い。⭐ 婦人科・尿路・血管・筋骨格・神経系の要因が併存しやすく、痛みが長期化する過程でが成立すると、原因臓器を治療しても痛みが残ることがある。

多因子性の原因

系統 代表病態 手掛かり
婦人科 など病変部位に応じた随伴症状
婦人科(感染 による後の 多くは無症候で経過した感染の既往、不妊・の既往
尿路 ・頻尿、で増悪し排尿で軽快する膀胱部痛
血管性 長時間の立位で増悪する鈍痛
筋骨格・神経 の過緊張、 特定の姿勢・触診で再現される痛み

⚠️ は女性で多くが無症候のまま上行し、を経て卵管の線維化・癒着をとして残す。急性期に症状がなかったことは、の原因からクラミジア既往を除外する根拠にならない。

による痛みでは、病変の広がりと痛みの強さが必ずしも一致しない。深い挿入時に限った性交時の痛みの評価はに譲る。

まとめ

  • は6か月以上持続・反復する骨盤部痛の症候群であり、単一の診断名ではない。
  • 婦人科(、感染後の卵管癒着)、尿路()、血管性()、筋骨格・神経系の要因が重なって痛みを維持する。
  • クラミジア感染は無症候のまま上行し、・卵管癒着を経てを残しうるため、急性期の無症状歴は除外根拠にならない。
  • 単一臓器の治療だけでなく、や心理要因を含めた多職種的な評価を要する。