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Symptoms · Published

排便痛

Dyschezia

臓器系
消化器生殖・産婦人科
科目
SurgeryGynecology
トピック
外科学 B/21:痔核・肛門瘻孔/裂肛・肛門直腸膿瘍婦人科学 28:子宮内膜症と子宮腺筋症
関連疾患
子宮内膜症・子宮腺筋症

🧠 全体像は肛門の疾患だけの症状ではない。痛みが排便のどの瞬間に、どの周期で起こるかで行き先が変わる——排便の瞬間に鋭く走るなら、常に痛むなら膿瘍、月経のたびに増悪するなら骨盤内のである。便秘そのものの評価は便秘へ渡す。

どの痛みかを分ける

パターン 主に示すもの 次の一手
排便の瞬間に鋭く走り、その後もしばらく残る。を伴う 病歴でほぼ診断できる。診察時の疼痛が強くは無理をしない
突然生じたの有痛性腫瘤 で青紫色の腫瘤を確認する
持続するの痛み、発熱、で増悪 緊急のドレナージ。抗菌薬だけで待たない
排便時ので痛むが肛門所見に乏しい 骨盤底の
月経のたびに増悪する 、必要ならMRI

痛みのない出血は、痛みを伴う出血はという原則が最初の振り分けに効く。は原則として痛まず、・嵌頓したときにだけ痛む。肛痛を訴える患者を「痔でしょう」で終わらせない。

⚠️ 月経周期との関係を必ず聞く

⚠️ 月経時に増悪するは、に及ぶ深部の特徴的な症状である。 肛門所見が正常でも、この周期性があれば婦人科的評価へ進む。

は診断までの遅れが大きい病態で、「便秘・痔・」として消化器側で年単位を費やしてしまうことがある。の患者では、がそろっていないかを併せて確認する。月経時の血便があれば腸管病変を強く示唆する。

痛みと便秘の悪循環を断つ

💡 はそれ自体が便秘を作る。痛いから我慢し、我慢すれば便は硬くなり、硬便がさらに肛門を傷つける。原因治療と並行して便を軟らかく保たなければ、この循環は止まらない。 の治療の目標がを下げることにあるのも、同じ循環を断つためである。

まとめ

  • は痛みのタイミングと周期で分ける。肛門所見が正常でも終わりにしない。
  • 痛みのない出血は、痛みを伴う出血は。この原則で最初の振り分けをする。
  • 発熱を伴う持続性の肛痛は膿瘍として扱い、ドレナージを急ぐ。
  • 月経時に増悪するを強く示唆する。診断の遅れが起こりやすい。
  • 原因治療と同時に便を軟らかく保たなければ、痛みと便秘の悪循環は断ち切れない。