Cardiology

Cardiology · B-16

血管画像診断(超音波・CT・MRI)と血管奇形

Vascular imaging diagnostics (ultrasound, CT, MRI) and vascular malformations

前提:正常
ドプラ効果とドプラ偏移CTの原理MRIコントラスト(T1・T2強調)血管の発生
疾患
リンパ管奇形血管腫動静脈奇形

🧠 全体像:血管画像はを入口に、迅速・高のCTAと、放射線を使わず組織・血行動態に強いMRI/MRAを目的別に選ぶ。

画像検査

検査 原理・ 主な用途・
移動RBCからので流向・速度を表示;第一選択 カラーは方向へ赤、離れると青。PWは深度選択可、CWは高速測定できるが深度不明
を用いるX線断層;迅速・非侵襲的・安価でプラーク評価可 閉塞、動脈瘤、解離、狭窄
MRI / MRA 磁場・で2D/3D軟部画像;なし 、虚血・心筋症・先天性/弁疾患、血行動態

CTAは大動脈のAAS・外傷・血栓、頸動脈の急性脳卒中・狭窄・術前計画、下肢の・急性塞栓症・計画、肺動脈の急性PE・肺高血圧に用いる。

の遅延造影では、から造影剤が(washout)された後も、梗塞瘢痕や線維化した細胞外腔に造影剤が残って高信号となる。急性虚血の評価は、浮腫画像、壁運動、LGEなどを組み合わせる。

⚠️ 原資料は、ICD、、補聴器、インスリンポンプなどを一律のMRI禁忌としているが、これは現在の実務には適さない。MR条件付き対応デバイスか、情報、撮像条件、施設プロトコルを個別確認する。などの異物は重要な禁忌となり得るが、外付け補聴器やポンプは通常撮像室外に外す。

血管奇形

出生時から存在する単一または複数血管系の発生異常で、後年顕在化することもあり、全身に生じる。、疼痛、腫脹、皮膚色調変化を呈する。

特徴
を迂回する動静脈交通、速い血流
静脈系奇形
脳内の密集した毛細血管洞を血液が緩徐に流れる
拡張したリンパ管の液体嚢胞;顔・頸・腋窩軟部に好発

皮膚病変は隆起した赤・青・褐色の母斑として腫脹・出血・疼痛を来す。脳AVMは頭痛、けいれん発作、麻痺、、肺AVMは呼吸困難・ガス交換低下を示す。大きな速い血流のAVMは心負荷を増してHFを招く。

USでは拡張動静脈と、CT/MRIでは、急速AVシャントを描出する。治療は症状・合併症を減らす目的で、レーザー、放射線治療、外科切除を行う。

flowchart TD
  A["大きな速い血流のAVM"] --> B["動脈から静脈へ直接シャント"]
  B --> C["静脈還流増加"]
  C --> D["心負荷増加"]
  D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='high-output heart failure'>高拍出性心不全</span>リスク"]

血管腫は乳児期最初の6か月で急速増大後、多くは自然消退するである。は出生時から存在し、緩徐に成長・周囲へ浸潤して治療を要しやすい。このは、の血管腫が内皮過形成を示し退縮期には線維化・脂肪置換へ向かうのに対し、では内皮増殖がみられないというの違いに基づいている1

まとめ

  • 、CTA、MRAを流速、解剖、緊急性、放射線の観点で選ぶ。
  • AVMは毛細血管を迂回する速い血流のシャントで、大病変は心不全を起こし得る。
  • 血管腫は腫瘍、は発生異常でが異なる。

出典

  1. 1.Hemangiomas and vascular malformations in infants and children: a classification based on endothelial characteristics(Plastic and Reconstructive Surgery(Mulliken JB, Glowacki J, 1982, DOI 10.1097/00006534-198203000-00002)・1982)血管病変49検体の内皮細胞性状の解析から、乳児期早期に急速増大した後に退縮し増殖期に内皮過形成を示す「血管腫」と、出生時から存在し身体の成長に比例して大きくなり内皮増殖を示さない「血管奇形」を別の疾患群として分ける分類を確立したこと閲覧 2026-08-13