Internal Medicine

Internal Medicine · I-05

上気道感染症・咽頭炎・中耳炎・副鼻腔炎・急性気管支炎

Upper Respiratory Tract Infections, Pharyngitis, Otitis Media, Sinusitis, and Bronchitis

前提:病態
化膿レンサ球菌(A群)
疾患
咽後膿瘍

🧠 全体像:上の多くはウイルス性で自然軽快する。診療の核心は、気道緊急疾患や肺炎を見逃さず、咽頭炎、など抗菌薬の利益がある病態だけを選び出すことである。

最初に緊急度を判定する

、呼吸困難、、咽頭膨隆、頸部腫脹、強い片側痛、があれば、、扁桃周囲・などを考え、気道確保と評価を優先する。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sore throat'>咽頭痛</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nasal symptoms'>鼻症状</span>・咳"] --> B{"気道・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='deep neck infection'>深頸部感染</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='red flag'>危険徴候</span>"}
  B -->|"あり"| C["緊急気道評価・画像・ドレナージ"]
  B -->|"なし"| D{"肺炎を疑う所見"}
  D -->|"あり"| E["胸部画像と肺炎評価"]
  D -->|"なし"| F["症候別に細菌感染の基準を確認"]
  F --> G["必要例だけ検査・抗菌薬"]
  F --> H["その他は対症療法と安全網"]

急性咽頭炎

成人咽頭炎の多くはウイルス性で、咳、、嗄声、炎、はウイルスを支持する。細菌性で重要なのは(group A Streptococcus:GAS)である。

修正Centorスコア

所見 点数
38℃を超える発熱 +1
扁桃滲出物・腫脹 +1
圧痛を伴う前 +1
咳がない +1
年齢3〜14歳 +1
年齢15〜44歳 0
年齢45歳以上 -1

スコアは検査対象を選ぶであり、成人で高得点だから直ちに経験的抗菌薬を始める根拠ではない。

急性中耳炎

は症状だけでなく、と鼓膜ので診断する。

診断を支持 不十分
中等度以上の鼓膜膨隆、または強い発赤 鼓膜発赤だけ、だけ
  • 鎮痛が治療の基本である。
  • 軽症で年齢・片側性・追跡可能性が条件を満たす場合、48〜72時間のを選べる。
  • 抗菌薬が必要なら高用量アモキシシリンが基本で、直近使用、化膿性炎、再発不応ならアモキシシリン/などを検討する。
  • を疑えば緊急評価する。

慢性化膿性中耳炎

を介した持続性を来す。、培養、耳毒性の少ない局所フルオロキノロン、での手術適応評価が中心で、の反復だけで管理しない。

滲出性中耳炎

は、急性感染所見を伴わず、による中耳液貯留とを来す。多くは自然軽快し、持続する難聴や言語発達への影響があればを検討する。成人の片側性持続例ではなど閉塞原因を評価する。

急性鼻副鼻腔炎

多くはウイルス性である。は次のいずれかで疑う。

パターン 基準
持続 10日を超えて改善しない
重症 39℃以上の発熱と膿性または顔面痛が3〜4日以上
二段階悪化 一度改善後に発熱・・疼痛が再増悪
  • 追跡可能な軽症ではも選べる。
  • 抗菌薬を用いる場合、アモキシシリンまたはアモキシシリン/を第一選択とする。
  • 成人の代替としてドキシサイクリンなどを検討し、マクロライドは肺炎球菌耐性のため経験治療に推奨されない。
  • は12週以上続く炎症性疾患であり、を漫然と反復する病態ではない。鼻洗浄、鼻噴霧ステロイド、内視鏡・CTと基礎疾患評価を行う。

急性気管支炎

咳が主体で、ほとんどはウイルス性である。は細菌感染を意味しない。

  • 健康な成人で心拍100/分未満、呼吸数24/分未満、体温38℃未満かつ局所的肺所見がなければ肺炎の可能性は低い。
  • 非合併に抗菌薬をルーチン投与しない。
  • 百日咳を疑う遷延性発作性咳嗽、、咳後嘔吐では検査とマクロライドを検討する。治療の主目的は早期の伝播低減である。
  • 咳が遷延・悪化する場合は肺炎、喘息、心不全、肺塞栓、結核などを再評価する。

まとめ

  • では、まず気道緊急疾患と肺炎を除外する。
  • CentorスコアはGAS検査対象を選ぶで、成人の経験的抗菌薬開始基準ではない。
  • AOMは鼓膜膨隆と中耳貯留、細菌性副鼻腔炎は持続・重症・二段階悪化で診断する。
  • 非合併と一般的なに抗菌薬は不要である。