Pathophysiology

Pathophysiology · P-1-25

糖尿病性自律神経障害の検査;Ewingテスト

Diabetic neuropathy: autonomic testing & Ewing test

前提:病態
糖尿病の細小血管合併症
疾患
糖尿病性自律神経障害
症状
乏汗症
検査値
シリコン印象法温熱発汗試験定量的軸索反射性発汗試験
スコア
複合自律神経重症度スコア

🧠 全体像: 糖尿病のうち、は心拍数・血圧の反射応答を用いてに評価できる。は、3項目と2項目を組み合わせた古典的な5検査である。

自律神経障害の評価

  • 消化管・泌尿生殖器のは機器検査を行う機会が比較的少なく、主にと症状から評価する。
  • には、複数の専用検査がある。

心血管反射検査

は非侵襲的で、比較的容易に実施できる。

調節系 主な刺激 測定する反応
副交感神経 呼吸、 心拍数(HR)の変化
交感神経 起立、、寒冷昇圧・などの負荷 血圧(BP)の変化

心血管反射検査の5項目評価

は5種類のを標準化して組み合わせる。この採点法では、各検査を正常0点、境界域1点、異常2点として評価する。

採点基準

反射検査 測定 正常 境界域 異常
副交感神経:深呼吸 最低・最高HRの差(bpm) ≥15 11–14 ≤10
副交感神経: Valsalva比 ≥1.21 1.11–1.20 ≤1.10
副交感神経:起立 30:15比 ≥1.04 1.01–1.03 ≤1.00
交感神経:起立 収縮期BP低下(mmHg) <10 11–29 ≥30
交感神経:試験 拡張期BP上昇(mmHg) >16 11–15 ≤10

⚠️ これらは古典的な参照値であり、年齢、測定条件、施設の標準法によって判定基準が異なりうる。実際の診断では使用するプロトコルのに従う。

実施方法

  1. 調節呼吸時のHR変動(副交感神経):最低HRと最高HRの差を求める。
  2. (副交感神経):40 mmHgを15秒間維持し、手技後の最長を手技中の最短で除してValsalva比を求める。
  3. 起立試験(副交感神経):素早く起立して1分間記録する。最大頻脈はおよそ第15心拍、最大徐脈はおよそ第30心拍に現れ、その比を評価する。
  4. 起立時血圧(交感神経):仰臥位でBPを測定した後に起立し、1分後と5分後に再測定する。仰臥位からの収縮期BPの最大低下を求める。
  5. 試験(交感神経):記載された手順では、利き腕の最大を5分間維持し、反対側の腕でBPを測定して拡張期BPの上昇を求める。

⚠️ 持続試験は一般に最大の一定割合を用いるプロトコルが採用される。最大を5分間維持する記載はそのまま臨床手順として用いず、施設の標準化された方法を確認する。