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Pediatrics · 3-37

アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・おむつ皮膚炎

Atopic dermatitis, urticaria, and diaper dermatitis

前提:正常
過敏反応皮膚・付属器:表皮
疾患
アトピー性皮膚炎接触皮膚炎

🧠 全体像:この3疾患はすべて「赤く痒い皮疹」になりうるが、は慢性・再発性湿疹、蕁麻疹は24時間以内に消える一過性は尿便・摩擦・感染が関与する局所皮膚炎である。皮疹の、分布、皮膚のひだ、全身症状で見分ける。

アトピー性皮膚炎

皮膚バリア障害とを背景とする慢性再発性炎症性皮膚疾患で、生後3〜6か月頃から現れやすい。喘息・を形成しうる。

年齢 典型的な分布・形態
乳児 顔面・頭部・四肢伸側の湿疹。強い乾燥と掻痒
小児 など屈曲部、。慢性化で
思春期以降 屈曲部、顔・頸部、手の反復性湿疹と

診断は掻痒を伴う典型的湿疹と慢性・再発性経過に基づき、、乾癬、免疫不全などを除外する。総IgEや食物を全例に広く検査せず、即時反応歴や治療抵抗性など臨床的適応に絞る。

治療

  1. 毎日の保湿、刺激の少ない洗浄、・熱・汗など個別誘因の軽減を基礎とする。
  2. 炎症部位へ年齢・部位・重症度に合う力価の外用を適量使用する。
  3. 顔面・や反復部位ではを検討し、再発部位には週2回程度のを用いることがある。
  4. 中等症〜重症難治例では湿潤法、、生物学的製剤、JAK阻害薬などを年齢・承認・安全性に応じ専門医が選ぶ。全身ステロイドの反復・長期使用は避ける。

母乳栄養は一般的乳児栄養として支持されるが、発症後のを治す治療ではない。では滲出、痂皮、膿疱、疼痛、急速悪化を評価し、単なる増悪に抗菌薬を一律投与しない。

蕁麻疹

真皮活性化により生じる、境界明瞭で隆起したである。個々のは通常24時間以内に跡を残さず消え、別部位へ移動する。

所見 考え方
小児では感染関連が多い。食物・薬剤は曝露との時間関係を確認
6週間を超えて反復。多くは特発性/自己免疫性で、広範なアレルギー検査は不要
皮下深部の浮腫。口唇・眼瞼に多く、喉頭症状なら緊急
個々の病変が24時間超持続し、疼痛・紫斑・色素沈着を残す

第一選択は第二世代H1抗ヒスタミン薬。呼吸困難、嗄声、喘鳴、低血圧、反復嘔吐など全身性アナフィラキシーを伴えば、蕁麻疹治療ではなく大腿外側へのアドレナリン筋注を直ちに行う。

おむつ皮膚炎

原因 分布・特徴 治療
尿便・湿潤・摩擦。凸部が赤く、深い皮膚ひだは比較的保たれる 空気に触れさせる、頻回交換、ぬるま湯で優しく洗浄、華等の厚いバリア剤、保護者教育
ケア製品・香料などとの関連 原因製品中止、必要時短期の弱い
カンジダ皮膚炎 色で皮膚ひだにも及び、・膿疱 または外用薬
細菌感染 水疱・、肛囲の境界明瞭な発赤・疼痛など 培養を含め評価し、病型に応じ局所または全身抗菌薬

おむつケアのABCDEは、Air(乾燥)、Barrier(保護剤)、Clean(優しい洗浄)、Diaper change(頻回交換)、Education(教育)として実践的に使える。タルク粉末は吸入リスクがあり推奨しない。

まとめ

  • の慢性湿疹で、保湿と適切な抗炎症外用が基本である。
  • 蕁麻疹は個々のが24時間以内に消える。全身症状があればアナフィラキシーとして扱う。
  • 刺激性はひだを比較的避け、カンジダではひだとが目立つ。
  • 皮膚疾患へ一律に食物除去・抗菌薬・全身ステロイドを用いない。