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Drug Atlas · B18 Antidiabetics / 糖尿病薬

エクセナチド

exenatide

分類
Antidiabetics / 糖尿病薬
商品名(日本)
バイエッタ
商品名(EU)
ByettaBydureon
科目
Pharmacology
トピック
B18: Pancreatic hormones and parenterally applied antidiabetic drugs
副作用
悪心嘔吐
監視検査値
血糖
対象疾患
2型糖尿病
原因となる疾患
急性膵炎

🧠 全体像:は2005年に承認された世界初の受容体作動薬で、以降の「ヒトにアミノ酸を継ぎ足す」設計とは出自が根本的に異なる——アメリカドクトカゲの唾液毒素をほぼそのまま利用した分子である。作動する受容体・下流の効果はと共通するが、ではないという一点が、の高さとへの依存を生んでいる。なおの禁忌の有無は分子の出自ではなく製剤(かか)で決まるので、混同しないこと。

リラグルチドとの違い

項目
分子の由来 (アメリカドクトカゲ唾液毒素由来ペプチド)。ヒトとはが異なる ヒトに脂肪酸鎖を付加したアナログ
1日2回()または週1回(製剤) 1日1回
半減期・作用延長の仕組み :約2.4時間、分解耐性のみ/:からので週1回 脂肪酸鎖による+分解耐性で約13時間
排泄 主に(重度腎機能低下・では推奨されない) 蛋白質として全身で。への依存が小さい
でないため抗体産生が起こりやすく、効果減弱の一因になりうる 抗体産生は比較的少ない
・の禁忌 製剤で異なる——は禁忌なし/はつきで禁忌 禁忌(の)
明確な心血管イベント抑制を示すはない LEADER試験で心血管イベント抑制を示した

⚠️ 「だけが禁忌でない」と一括りに覚えてはいけない。禁忌の有無は分子ではなく製剤で決まる。 のByetta(1日2回)にはも・の禁忌も無いが、のBydureon(週1回)にはがあり、MTCの既往・家族歴とは禁忌である——で域の曝露によりの発生増加が示されたためで、「げっ歯類でが増えない」というのは誤りである。持続的な受容体刺激が続くで初めて問題になる、という曝露の差が両者を分けている。

適応・用法

2型糖尿病のに用いる。は1日2回、食前60分以内に皮下注射する。は週1回、食事に関係なく皮下注射する。重度腎機能低下(低値)ではへの依存から推奨されない。実際の用量は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

  • 禁忌・慎重投与:重度腎機能低下・(のため)、の既往
  • ⚠️ ・の禁忌は製剤で分かれる:には無いが、はつきで禁忌。膵炎リスクなど関連薬に共通する注意は両製剤に当てはまる
  • 主な副作用は悪心・嘔吐などの消化器症状。抗体産生により効果が減弱することがある

まとめ

  • 世界初の受容体作動薬。ヒトではなく(トカゲ毒液由来)を基にした分子。
  • は1日2回、()は週1回。
  • 主にのため、重度腎機能低下では使用を避ける。
  • でないためが相対的に高い。・の禁忌は製剤で分かれ、には無いがにはある——「は禁忌を持たない」と一括りにしない。