薬剤ノート一覧へ

Drug Atlas · B18 Insulins / インスリン製剤

インスリン グルリジン

insulin glulisine

分類
Insulins / インスリン製剤
商品名(日本)
アピドラ
商品名(EU)
Apidra
科目
Pharmacology
トピック
B18: Pancreatic hormones and parenterally applied antidiabetic drugs
承認適応
1型糖尿病2型糖尿病
副作用
発汗振戦
監視検査値
血糖
原因となる疾患
注射部位の脂肪肥厚・脂肪萎縮低血糖(非糖尿病性)

🧠 全体像:は・と同じアナログだが、両者と違ってを含まない製剤である点が唯一にして最大のになる。臨床的な使い分けはほとんどなく、「の3番手」として理解しておけば十分である。

アスパルト・リスプロとの違い

項目 ・
構造改変 B3→リシン、B29リシン→グルタミン酸に置換 :B28→置換/:B28-B29のPro-Lys反転
製剤中の 含まない(安定化にポリソルベート20を使用) 含む(他のヒト同様、でを安定化)
皮下吸収 による解離のステップが少なく、に近い状態で吸収が始まる からの解離を経て吸収
時間プロファイル 発現・持続とも同等〜やや速い 発現10〜30分、持続3〜5時間
CSIIポンプでの位置づけ 使用可。を含まないため他インスリンとのの懸念が少ないとされる 使用可(ポンプ用としてより広く実績がある)

⭐ 3剤とも「受容体に結合してから先」の機序(→-Akt→)は同一で、差はすべて皮下からの吸収動態に集約される。試験で問われるのは構造改変の部位(は置換、は順序反転、は非含有)そのものであることが多い。

適応・用法

1型糖尿病・2型糖尿病で、を要する6歳以上の患者が適応となる1。における追加(食事時)インスリンとして、食事の0〜15分前()またはに皮下注射する1。と組み合わせ、炭水化物量・食前血糖・活動量に応じて用量を調整する()。実際の用量は年齢・体重・腎肝機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

まとめ

  • ・と並ぶアナログ。
  • B3・B29により、を含まない製剤として設計されている点が構造上の最大の特徴。
  • 発現・は他の2剤とほぼ同等で、臨床上の使い分けは乏しい。
  • 投与、基礎-追加療法のとして用いる。

出典

  1. 1.Apidra 100 Units/ml solution for injection in a vial - Summary of Product Characteristics (SmPC)(electronic medicines compendium(Sanofi)・2026)適応は6歳以上でインスリン療法を要する糖尿病。投与タイミングは食事の0〜15分前または食直後。禁忌は過敏症と低血糖。閲覧 2026-08-03