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Drug Atlas · B3 Hematopoietic growth factors / 造血因子製剤

ペグフィルグラスチム

pegfilgrastim

分類
Hematopoietic growth factors / 造血因子製剤
商品名(日本)
ジーラスタ
商品名(EU)
Neulasta
科目
Pharmacology
トピック
B3: Agents used in anemias
禁忌疾患
鎌状赤血球症
副作用
骨痛
対象疾患
血液・腫瘍救急(発熱性好中球減少症・腫瘍崩壊症候群・上大静脈症候群)

🧠 全体像(組換えG-CSF)にを結合させた長時間作用型で、機序・適応の骨格はのノートに譲り、ここではによる違いだけに絞る。

フィルグラスチムとの違い

により分子量が増えて腎を受けなくなり、クリアランスが好中球自身による受容体依存性の取り込み・分解のみに限られる(自己制御的なクリアランス:好中球数が増えるほど消失が速まる)。この結果、半減期が大幅に延び、化学療法1サイクルにつき1回の投与で足りる。

項目
半減期 短い(連日投与が必要) 長い(1サイクル1回で足りる)
消失経路 +好中球依存性の両方 好中球依存性のみ(自己制御的)
好中球数の回復まで連日 化学療法1サイクルにつき単回
主な使いどころ 投与・など反応を見ながら細かく調整する場面 の一次・二次予防に特化

や好中球減少の投与には向かない。 単回投与で長く効く分、細かいや急な中止ができないため、は主に化学療法後の予防という決まった使い方に限定される。

適応・用法

化学療法サイクルごとに1回、化学療法投与終了の24時間以降にする(次サイクルの化学療法開始14日前までに終了)1。好中球減少リスクの高いレジメン(目安としての発生リスク20%以上。ASCOガイドライン2026年更新版でもこの閾値が維持されている2)での、または前サイクルでを経験した患者へのが中心となる。皮下注射に加え、投与翌日の通院なしに指定時刻で自動投与する(貼付後約27時間で投与開始)も用いられる1。実際の用量・投与時期は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

骨髄抑制用量の放射線に急性した患者のを高める適応も持つ。 化学療法に伴うの予防とは別に、放射線災害・事故など骨髄抑制性の(造血症候群型)でも承認されている1

禁忌・注意・副作用

禁忌・重大な副作用の内容はと共通(鎌状赤血球症は禁忌、化学療法前後24時間以内の投与は避ける、・ARDS・はまれだが重篤)。頻度が最も高い副作用はで、単回投与量がの1日量よりまとまって大きい分、の訴えはむしろ目立つことがある。

まとめ

  • 体。機序・標的(G-CSF受容体)は同じ。
  • によりを受けなくなり、クリアランスが好中球依存性のみになる→半減期が延び、1サイクル1回の投与で足りる。
  • の一次・(目安リスク20%以上、ASCO 2026年更新版でも維持)に特化し、や好中球減少の投与にはを使う。
  • 骨髄抑制用量の放射線への急性患者のを高める適応も持つ。
  • 禁忌(鎌状赤血球症)・重篤な副作用のプロファイルはと共通。

出典

  1. 1.NEULASTA (pegfilgrastim) injection — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed・2025)化学療法投与の14日前から24時間後までの間は投与を避けるという用法上の制約、非骨髄性悪性腫瘍での骨髄抑制性化学療法に伴う発熱性好中球減少症の発生率低下という適応、および骨髄抑制用量の放射線に急性被曝した患者の生存率を高める適応(オンボディインジェクターでの自動投与の仕組みも含む)を確認した。閲覧 2026-08-03
  2. 2.WBC Growth Factors: ASCO Guideline Update(American Society of Clinical Oncology・2026)化学療法による発熱性好中球減少症の発生リスクが約20%以上のレジメンでG-CSFの一次予防を推奨するという閾値が、2026年の更新版でも維持されていることを確認した。閲覧 2026-08-03