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Microbe Atlas · 細菌

Treponema carateum

分類
スピロヘータ / SpirochetesTreponema
性状
Gram陰性 (G−)らせん菌 Spirochete
科目
Medical Microbiology
トピック
2/29: Treponema genus

🧠 全体像Treponema carateumの起因菌で、関係にあるのに対し独立した別種として分類される(ただし4者は遺伝的にほぼ区別できない点は共通)。4つの非/性行為性トレポネーマ症の中で唯一、皮膚以外の臓器(骨・粘膜・心血管・神経系)を一切侵さない、最も軽症な病型である。

微生物学的な特徴

形態・染色性・培養不能という性質はと共通で、詳細はそちらのノートを参照。

感染経路と疫学

  • 感染病変との直接で伝播する非。性器病変を作らないため性感染はしない
  • 分布は中南米(メキシコ・中米・南米)の乾燥した内陸農村地域に限られ、4つのトレポネーマ症の中で最も地理的分布が狭い
  • 現在は他のと同様に稀少化しているが、には至っていない地域が残る

起こす疾患:ピンタの病期(色素変化を軸に進行する)

の臨床像は他の3疾患と異なり色素変化そのものが病期を表す——骨や粘膜への浸潤がなく、皮膚に限局したへの傷害がであるため。

flowchart TD
  A["感染病変との直接<span class='jp-term jp-term-diagram' title='skin-to-skin contact'>皮膚接触</span>"] --> B["一次病変:pintid<br>紅色〜灰色の丘疹・鱗屑局面(数週〜数か月で拡大)"]
  B --> C["二次病変:播種性pintids<br>多発する<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pigmented'>色素性</span>局面(紅色→青灰色→褐色と変化)"]
  C --> D["晩期:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hypopigmentation'>色素脱失</span>病変<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='vitiligo-like'>白斑様</span>(vitiligo様)の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='depigmentation'>脱色素</span>斑<br>特に四肢の摩擦部位に多い"]
  • ・接触部の皮膚に生じる紅斑性丘疹で、次第に拡大し鱗屑を伴う局面となる
  • 数か月〜数年かけて多彩な色調変化(紅色→藍色・青灰色→最終的に褐色または性の病変)を呈する播種性病変に進展する
  • 晩期病変はと外観が類似し、鑑別を要することがある

は「骨・心血管・神経系を侵さない唯一のトレポネーマ症」。 を、梅毒は骨・心血管・中枢神経系まで病変が及びうるのに対し、の病変は表皮・真皮のに限局する——この対比が4疾患を並べて覚える最大のポイントである。

診断

  • 臨床像(色素変化を伴う皮膚病変の経過、流行地への曝露歴)が診断の中心
  • による皮疹からの直接検出が可能

⚠️ 他の3疾患と同様、・トレポネーマ検査とも)が陽性になるため、流行地の患者では皮膚病変以外の臓器症状の欠如が梅毒・との鑑別点になる。

治療

まとめ

  • Treponema carateumの起因菌で、他の3つの非/性行為性トレポネーマ症とは別種に分類されるが遺伝的にはほぼ区別できない。
  • 感染病変との直接で伝播し、中南米の乾燥内陸農村部に分布が限られる。
  • 病期は色素変化そのもので追える:→多彩な色調の播種性局面→性の晩期病変。
  • 骨・・中枢神経系を一切侵さない——4つのトレポネーマ症の中で最も軽症な病型。
  • は陽性になるが、皮膚以外の臓器症状を欠くことが鑑別の手がかりになる。
  • 治療は単回投与のまたはアジスロマイシン。