画像診断学

画像診断学 · 07

超音波検査の実技

Ultrasound skills practice

前提:正常
パルスエコー原理超音波検査の画像表示モード

🧠 全体像:実習の流れは「を選ぶ → 深さ・・焦点を合わせる → 決まった断面を出す → 静止させて測る → ドプラで血流の向きと波形を確かめる」の繰り返しである。甲状腺・頸動脈・上腹部は、正常値を知っていて初めて異常に気づける。救急では、(Aラインと)と、液体と気胸を定型断面で探すFAST・を数分で回せるようにする。原理と各臓器の病的所見はの原理とで扱い、ここでは手を動かす順序と正常の目安に絞る。

1. 装置の使い方

探触子を選ぶ

周波数 実習で使う対象
コンベックス (腹部用はおおむね3〜5 MHz) 肝・胆嚢・膵・脾・腎・、FAST
リニア (7〜10 MHz以上) 甲状腺、頸動脈・、肺の胸膜

浅い構造をで細かく見るか、深い構造をで広く見るかのである。

画像を整える操作

操作 何を変えるか 合わせ方
深度 画面に映す深さ 目的の臓器が画面の中央〜下3分の2に収まり、その奥が少し見える程度にする。深すぎると対象が小さくなる
受信したエコーの増幅(画面全体の明るさ) 胆汁・尿・血液など液体が黒く、実質が灰色に見える明るさにする。上げすぎると液体に偽のエコーが出て、下げすぎると病変が見えなくなる
深さごとの明るさの補正 深部ほど減衰で暗くなるのを補い、浅部から深部まで均一な明るさにする
焦点 音束を最も細く絞る深さ 関心のある構造の深さに合わせると、その深さの横方向の分解能が上がる
静止(フリーズ) 実時間表示を止める 最もよい断面が出た瞬間に止め、少し前の画像へ戻して選ぶこともできる
キャリパー 距離・面積の 静止画で2点を置いて長さを測る。臓器の大きさ、壁の厚さ、血管径を測る
flowchart TD
    A["検査の目的と部位を確認"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='transducer'>探触子</span>とプリセットを選ぶ<br>腹部=コンベックス、頸部=リニア"]
    B --> C["ゼリーを塗り、画面の左右と<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='transducer'>探触子</span>の目印の向きをそろえる"]
    C --> D["深度を合わせる"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='gain'>ゲイン</span>と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='depth-dependent gain'>深度別ゲイン</span>で<br>液体が黒く実質が灰色になるよう調整"]
    E --> F["焦点を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='region of interest (ROI)'>関心領域</span>の深さへ"]
    F --> G["縦断・横断の2方向で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='scanning'>走査</span>"]
    G --> H["最良の断面で静止し<br>キャリパーで<span class='jp-term jp-term-diagram' title='measuring'>計測</span>"]
    H --> I["必要ならカラー・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='power'>パワー</span>・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='pulsed-wave Doppler'>パルスドプラ</span>、Mモードを追加"]
    I --> J["画像と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='measuring'>計測</span>値を保存し記録"]

使うモード

モード 実習での使い方
すべての基本。臓器の形・大きさ・内部を見る
Mモード 肺の胸膜の動き(海岸徴候・)
血流の向き(門脈が肝へ向かうか)、血管の同定(胆管との区別、脾静脈)
甲状腺内など遅い血流の分布
・・の波形と流速、門脈の流速

検査前の準備

検査 準備
腹部超音波 6時間の絶食で来てもらう(胆嚢が拡張し、腸管ガスが減る)
膀胱を満たしてもらう(充満膀胱をにする)

2. 甲状腺

リニアを頸部前面に当て、とで観察する。

  1. で気管の両側に右葉と左葉、その前にを出す。外側にと、後方に食道が見える。
  2. 各葉の幅と厚さ()をで、長さを縦断像で測る。
  3. の厚さを測る。
  4. で腺内の血流を見る(ではびまん性に増える)。

各葉の体積は、楕円体として「長さ×幅×厚さ×0.52(約π/6)」で概算し、左右を足して甲状腺体積とする。

項目 正常の目安
葉の長さ 4〜6 cm
葉の幅・厚さ 1〜2 cm
の厚さ 最大10 mm
甲状腺体積 女性10〜15 mL、男性12〜18 mL

結節を見つけたときの読み方はを参照。

3. 頸動脈

リニアで、から分岐部、・へと追う。

手順 見ること
をで縦断・横断 壁の性状とプラークの有無。遠位壁(から遠い側)でを測る
頸動脈球部の同定 分岐部のふくらみ。プラークができやすい
総頸・内頸・の血流を色で確認し、で波形を記録
との波形の比較 は低抵抗型(拡張期にも流れが続く)、は高抵抗型(拡張期の流れが少なく鋭い波形)
(任意) の間で、骨のに区切られながら走る血管をで確認

💡 との見分け方:は脳を灌流するので低抵抗型の波形になり、頸部では枝を出さない。は顔面・頭皮の筋や皮膚を灌流するので高抵抗型で、頸部で枝を出す。

項目 正常の目安
の 最大125 cm/s(実習で使う目安。に固有の合意基準ではない)

⚠️ 125 cm/sという数値は、米国超音波放射線科医会の合意基準でを「正常または50%未満の狭窄」とするの上限(125 cm/s未満)と同じ値である。が125〜230 cm/sでプラークがあれば50〜69%、230 cm/sを超えて内腔の狭小化があれば70%以上の狭窄と判定する。1 狭窄の判定は流速だけでなく、グレースケールで見えるプラークと必ず組み合わせる。

4. 上腹部

コンベックスを使う。

対象 手順 測るもの・見るもの
肝 で右下・肋間から全体を 大きさ、辺縁、(右腎との比較)、
胆嚢 で縦断・横断(できれば絶食した人としていない人を比べる) 大きさ、壁の厚さ、結石
肝の血管 とで、、門脈を同定 門脈の血流の向き(肝へ向かうか)
膵 でから横断 頭部・体部・尾部の厚さ
脾静脈 で膵の背側を走る血管として同定 膵を探す目印
脾 左から肋間 長径(上間距離)、部での厚さ
腎 で縦断・横断 長径、実質の厚さ
とで横断・縦断 径
・(任意) 大動脈の前面から分かれる枝をで追う 分岐の同定

💡 胆嚢を絶食の有無で比べると、食後は胆嚢が収縮して小さくなり壁が厚く見える。食後の「壁肥厚」を胆嚢炎と誤らないために、腹部超音波は絶食で行う。

正常値の目安

項目 正常の目安
門脈の流速 20〜40 cm/s、求肝性(肝へ向かう向き)
胆嚢(空腹時) 長さ7〜10 cm、幅2〜4 cm、壁の厚さ3 mm以下
膵の厚さ 頭部3 cm、体部2.5 cm、尾部2 cm
脾 上間距離は最大12 cm、部の厚さは最大4.5〜5 cm(体格により変わる)
腎 長径10〜12 cm、実質の厚さ14〜18 mm
径1.5〜3 cm

💡 これらの正常値はの手がかりとなる目安で、体格・年齢・文献によって幅がある。単独の数値で異常と決めず、形・左右差・と合わせて判断する。

⚠️ の径が3 cm以上ならである。門脈の流れが肝から離れる向き(遠肝性)なら、肝硬変による門脈圧亢進を考える()。

ファントム(模擬人体)での練習

上腹部のには、正常解剖と模擬病変が埋め込まれている。

区分 内容
解剖 肝(区域解剖、と系、と)、胆道(胆嚢、、・)、脾、腎、大血管(大動脈、下大静脈、とその枝、門脈とその枝、上腸間膜動静脈、腎血管など)
模擬病変 肝の、胆嚢と胆管の結石、膵腫瘍(1つは門脈へ浸潤)、脾の病変、両腎の病変、左
模擬病変の種類 大きさ 超音波で期待される見え方
結石 3 mm、5 mm 強いエコーと
嚢胞 3 mm、10 mm と
病変 10 mm 周囲より暗い結節
腫瘍 3 mm、10 mm の結節
二重の辺縁をもつ腫瘍 20 mm 辺縁に輪状の帯をもつ結節

では、(肝の背側を大血管が縦に走る)、肝と門脈を通る断面、右腎の縦断像(明るい腎洞をの実質が囲む)、脾、胆嚢の、胆石(を伴う強いエコー)を順に出す練習をする。

5. ベッドサイド肺超音波

救急のは、原因のはっきりしない呼吸不全に対し、の直後・心エコーの前にベッドサイドで行う基本的なである。がよく、繰り返せてがなく、手順は2〜3分で終わる。心不全の肺水腫の評価では第一選択の方法の一つである。急性呼吸困難で入院した患者のの診断では、胸部X線と同等以上の精度(感度91.8%対76.5%、特異度92.3%対87.0%)が報告されている。2全体の枠組みはを参照。

Aライン(正常)

肋骨の間にを当てると、左右の肋骨のの間に明るいが見える。Aラインは、から深部へ等間隔に繰り返す水平の線で、その間隔は皮膚から胸膜までの距離に等しい。の空気との間を音が往復する多重反射で、生理的なを示す。

Bライン

は、肺胞の気体と液体の境界で超音波が反射して生じるである。

  • から始まり、画面の最深部まで減衰せずに伸びる、長くはっきりした垂直のの線
  • Aラインを消す
  • 肺の滑り(呼吸)に合わせて動く
の本数 意味
1視野に3本未満(隣り合う肋骨の間に2本まで) 正常でもみられる。高齢者とで多い
1視野に3本以上 病的。肺胞・間質症候群

心不全の診療では、胸壁を区域に分けて各区域でを数え、3本以上ある区域を「陽性区域」とする。の肺水腫に典型的なのは、多発(1区域に3本以上)・びまん性(片側に陽性区域が2つ以上)・両側性のである。に数本が散在するだけなら健常者にもみられるので、これを肺水腫と読まない。2

分布 考える病態
両側・びまん性・多発 肺胞・間質症候群:肺水腫、・、びまん性実質性肺疾患(、)
限局性 肺炎、、、腫瘍

Bラインができるしくみ

flowchart TD
    A["正常:肺胞は空気で満たされる"] --> B["胸膜で音がはね返り<br>Aラインだけが並ぶ"]
    C["間質性肺水腫:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='interlobular septum'>小葉間隔壁</span>に水がたまり<br>周囲の肺胞には空気が残る"] --> D["空気と水が隣り合い<br>音が隔壁の間を往復する"]
    D --> E["往復のたびに線ができ<br>重なって<span class='jp-term jp-term-diagram' title='B-line'>Bライン</span>になる"]
    E --> F["浮腫が進むと肺胞にも液体が入る<br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='computed tomography'>CT</span>で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ground-glass opacity'>すりガラス影</span>)"]
    F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='B-line'>Bライン</span>が増え、間隔が狭くなる"]
    G --> H["高度の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alveolar'>肺胞性</span>浮腫:<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='B-line'>Bライン</span>が融合し肋間全体が白くなる"]

組織像で空気(正常な肺胞)から液体(液体で満たされた肺胞)へ移るにつれ、超音波像はAライン主体からの増加、さらに融合したへと変わる。したがっての本数は肺水分量の推定に直接使える。

⚠️ ただしは特異的ではない。やなどほかのびまん性肺疾患、・、でも増えるため、これらの患者ではで肺水腫の重症度を正確に評価できない。2

肺炎と胸水

肺のは左右2つの箱からなり、右の箱は全域でAラインだけが出る正常肺、左の箱はが出る肺である。左の箱は区域によっての数が段階的に変わるように作られているので、を動かしながら「少数の」(肋骨の間に数本)と「多数の」(肋骨の間を埋めるほど密に並ぶ)を見比べる。

では、肺炎の像はに近い。胸膜の下に、を失ってのように見える肺(肝臓に似た組織像)が現れ、その中に残った空気が点状の明るいエコーとして散らばる。の残る肺は胸膜の直下にとどまり、横隔膜の上に胸水がたまる。右側では肝、左側では脾をにして横隔膜の上を見る。

6. FASTとeFAST

外傷の(FAST)は、体腔内の液体(出血)を定型断面で探す。実習前に救急超音波の動画を視聴しておくことが必須である。

断面 の位置 見るもの
下 から頭側へ向ける (心嚢内の帯)
肝周囲 右の肋間 肝腎境界()、肝周囲の液体
脾周囲 左の肋間 脾周囲の液体
恥骨上 恥骨の直上 骨盤内の液体(膀胱の背側、・)
で追加:傍胸骨・ 仰臥位で最も高い Mモードで気胸を評価(海岸徴候は正常、は気胸を疑う)
flowchart TD
    A["外傷患者:蘇生と並行して開始"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='xiphoid process'>剣状突起</span>下:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pericardial fluid'>心嚢液</span>"]
    B --> C["肝周囲:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Morrison pouch'>モリソン窩</span>の液体<br>頭側へ振って右胸腔も見る"]
    C --> D["脾周囲:脾の周りの液体<br>頭側へ振って左胸腔も見る"]
    D --> E["恥骨上:膀胱背側の液体"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='extended focused assessment with sonography for trauma'>eFAST</span>:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='precordium'>前胸部</span>で肺の滑りとMモード"]
    F --> G{"液体または気胸の所見あり"}
    G -->|"あり"| H["出血源・損傷として対応<br>循環が不安定なら緊急処置へ"]
    G -->|"なし"| I["除外はできない<br>状態が変われば当て直し、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='computed tomography'>CT</span>を考える"]

⭐ は陽性なら確定に強いが、陰性でも除外できない。は腹腔内遊離液74%、気胸69%にとどまる。3 各断面の陽性所見と紛らわしいものはeFASTにまとめてある。

FASTファントムでの練習

FASTのには次の病変が埋め込まれ、断面ごとに探し当てる。

埋め込まれた病変 探す断面 見え方
心嚢内出血(心タンポナーデ) 下 心臓を包む帯
出血(右上胸部) 肝周囲を頭側へ振る 横隔膜の上の域
肝周囲出血(右上腹部) 肝周囲 肝と右腎の間のの帯
脾周囲出血 脾周囲 脾を縁取るの帯
の出血 恥骨上 膀胱の背側の域
胆嚢の炎症 右下 胆嚢壁の肥厚
腫瘍、動脈瘤、、虫垂炎 腹部を系統的に 、拡張した大動脈、壁肥厚した腸管

小腸も埋め込まれていて、腸管ループの間の液体を探す練習もできる。

7. Exam Imagesで確かめる

  • EI-02-05 後の腹腔内遊離液体(FAST):後のFAST。肝周囲断面で肝と右腎の間()にの液体が挟まり、脾周囲断面で脾の周り、腸管ループの間、恥骨上断面で膀胱と子宮の背側()にも液体がある。下の断面は含まれていないが、腹部の3断面と腸管の間の液体を、実習で出す断面と対応させて確かめる。
  • EI-08-06 正常な頸動脈・の超音波像:リニアで、頸動脈のとの組み合わせ、での遠位壁のの自動、骨のの間を走る系のが並ぶ。表示された流速は87.8 cm/s、遠位壁のは平均0.61 mm(最大0.67 mm)で、壁は平滑、血流の向きも正常である。頸動脈の実習で記録する3種類の画像の正常例である。
  • EI-07-04 の:正常甲状腺ので、気管の両側の右葉・左葉、前方の、外側の・、後方の食道、さらに前方の前頸筋群・、後方の頸長筋の位置関係を確認する。甲状腺の実習で幅と厚さを測る断面そのものである。同じ症例の結節は境界明瞭・で、で血流があり、ではの針が結節に入る。
  • EI-15-06 肝硬変の門脈逆流と腹水:コンベックスので、正常の門脈は赤(求肝性)で、その脇に細いが並ぶ。肝硬変では肝の抵抗が上がって門脈が青(遠肝性)になり、同じ画像で肝周囲に腹水もある。上腹部の実習で門脈の向きを判定するときの正常と異常の対比である。
  • EI-09-06 胆石を伴う胆嚢炎:右下の縦断・横断で、を伴う結石と厚く層状になった胆嚢壁が見える。空腹時の正常な壁の厚さ(3 mm以下)と比べて読む。

まとめ

  • 腹部はコンベックス、頸部と肺の胸膜はリニア。深度 → ()→ 焦点の順に合わせ、最良の断面で静止してキャリパーで測る。
  • 腹部は6時間絶食、骨盤はで行う。
  • 甲状腺:葉の長さ4〜6 cm、幅・厚さ1〜2 cm、10 mm以下、体積は女性10〜15 mL・男性12〜18 mL。
  • 頸動脈:遠位壁でを測り、(低抵抗型)と(高抵抗型)を波形で見分ける。流速は125 cm/sを目安にし、狭窄はプラークと合わせて判定する。
  • 上腹部:門脈は求肝性で20〜40 cm/s、胆嚢壁3 mm以下、腎長径10〜12 cm、脾上間12 cm以下、大動脈径3 cm未満。
  • 肺:Aラインは正常の、は1視野3本以上で病的。びまん性なら肺水腫などの肺胞・間質症候群、限局性なら肺炎・など。
  • FAST:下・肝周囲・脾周囲・恥骨上の4断面、はで気胸を加える。陰性でも除外はできない。

出典

  1. 1.Carotid artery stenosis: gray-scale and Doppler US diagnosis--Society of Radiologists in Ultrasound Consensus Conference(Radiology・2003)PubMed抄録で確認した。内頸動脈は、収縮期最高血流速度125 cm/s未満でプラーク・内膜肥厚がなければ正常、125 cm/s未満でプラークまたは内膜肥厚があれば50%未満、125〜230 cm/sでプラークがあれば50〜69%、230 cm/s超で可視プラークと内腔狭小化があれば70%以上〜ほぼ閉塞と分類する。内頸動脈/総頸動脈の収縮期最高血流速度比と拡張末期血流速度は補助指標とする閲覧 2026-09-25
  2. 2.Lung ultrasound in acute and chronic heart failure: a clinical consensus statement of the European Association of Cardiovascular Imaging (EACVI)(European Association of Cardiovascular Imaging(European Heart Journal - Cardiovascular Imaging)・2023)PMC全文(PMC11032195)で確認した。スコア法では1区域に少なくとも3本のBラインがある区域を「陽性区域」とし、急性心不全・肺水腫の典型像は「多発」(1区域に3本以上)・「びまん性」(片側に陽性区域2つ以上)・「両側性」のBラインであること。肺底部に数本が散在するBラインは健常者にもみられ、これに当たらないこと。Bラインは心原性肺水腫に特異的でなく、非心原性肺水腫(末期腎不全、急性肺障害・ARDS)、肺線維症(間質性肺疾患)、間質性肺炎でもみられること。急性呼吸困難の入院患者で肺超音波は急性心不全の診断に感度94〜97%・特異度97%を示し、胸部X線単独より優れる(感度91.8%対76.5%、特異度92.3%対87.0%)こと。閲覧 2026-09-26
  3. 3.Diagnostic accuracy of eFAST in the trauma patient: a systematic review and meta-analysis(CJEM・2019)75研究24,350例のメタ解析で、統合感度・特異度は気胸69%・99%、心嚢液91%・94%、腹腔内遊離液74%・98%だった。腹腔内遊離液のサブグループ解析では低血圧例74%・95%、成人正常血圧例76%・98%、小児71%・95%であり、eFASTは確定(rule in)には有用だが除外(rule out)の道具としては支持されないと結論している閲覧 2026-09-08