画像診断学

画像診断学 · 19

画像読影試験の症例(Exam Images)

Radiology image analysis: exam images

🧠 全体像:画像試験は、ここに並ぶ15トピック×6症例=90症例の画像だけから出題され、1人が1トピック(6症例)を受け持つ。画像そのものはサイトに載せないので、Exam Images(解説付き)を手元に開き、症例IDとページ番号で対応させて読む。各症例は「撮影法を言い当てる → 決まった順序で見る → 所見を用語で述べる → 診断 → 撮影法と造影剤の要点・依頼医の責務・解剖名」の順に答えられるよう整理してある。

1. 試験で答えること

どの症例でも、次の7項目を短く述べられるようにする。

# 答えること 準備のしかた
1 適切な用語で画像を記述する(撮影法・撮影方向・断面・条件) X線は「透過性の低下・亢進」、は「・低吸収」、は「高信号・低信号」、超音波は「・・」と、撮影法ごとに言葉を使い分ける
2 異常所見の最も重要な特徴を述べる 部位・大きさ・形・辺縁・内部・周囲への影響(・浸潤・偏位)の順に言う
3 撮影法の原理を簡潔に述べる 画像診断学入門のと、各撮影法のノート(02〜08)の冒頭
4 ・短所・禁忌を述べる 被ばくの有無、造影剤、の、所要時間、患者の協力の必要性
5 使った造影剤を簡潔に述べる(該当する場合) はの基礎:物理と原理、はの基礎、はX線撮影の基礎、はの原理と、は核医学
6 検査に関する依頼医の責務を述べる 適応の判断()、妊娠の可能性の確認、腎機能・造影剤の副作用歴・・甲状腺の確認、のの確認、説明と同意、臨床情報を依頼書に書くこと
7 解剖構造の名前を言う 各症例の「答え方の要点」の末尾に挙げた構造

2. このページの使い方

  • 症例の見出しは EI-トピック-症例 の形で、講義ノートから同じ名前でリンクしている。講義ノートで原理やの考え方を学び、ここで症例ごとの答え方を確かめる。
  • 各症例の見出しの直下に、Exam Images のページ番号・撮影法・部位を1行で示した。
  • 「見る順序と所見」の矢印・線の色は、手元の画像との対応を取るための目印である。色を覚えるのではなく、それが指す解剖と所見を言えるようにする。
  • キャプションの病名が古い呼称のときは、現行の呼称で書き、旧称を添えた。
flowchart TD
  A["撮影法を言い当てる<br>(X線・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='computed tomography'>CT</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='magnetic resonance imaging'>MRI</span>・超音波・核医学・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='angiography'>血管造影</span>)"] --> B["撮影方向・断面・条件を言う<br>(PA/AP、横断/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='coronal plane'>冠状断</span>、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lung window'>肺野条件</span>/軟部条件、T1/T2、造影の有無と相)"]
  B --> C["正常構造を確かめ、左右を比べる"]
  C --> D["異常所見を用語で述べる<br>(部位・大きさ・形・辺縁・内部・周囲への影響)"]
  D --> E["診断と鑑別"]
  E --> F["撮影法の原理・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Strengths'>長所</span>短所・禁忌・造影剤・依頼医の責務"]

3. 90症例の索引

症例 ページ 撮影法 部位
EI-01-01 右胸水 p.4 PA像・側面像(高圧撮影120〜140 kV) 胸部・胸膜
EI-01-02 大腸癌の( ) p.5 -(融合像と) 上腹部・
EI-01-03 小範囲の急性 p.6 :左が、右が、造影なし 脳・
EI-01-04 p.7 ヨード造影CT:(左)・(右) 頸部
EI-01-05 虫垂周囲膿瘍を伴う p.8 超音波、リニア(7.5〜10 MHz) 虫垂・と短軸像
EI-01-06 に対する・ p.9 左右がDSA、中央が、動脈内ヨード造影 頸部・
EI-02-01 潰瘍穿孔による p.11 胸部X線(左)・ヨード造影CT(右) 胸部・上腹部
EI-02-02 乳癌の多発転移(肝・恥骨) p.12 -、融合像 全身・
EI-02-03 右血栓症による広範な急性 p.13 :(左)・3D TOF法(右)、造影なし 脳・
EI-02-04 p.14 上腹部・
EI-02-05 後の腹腔内遊離液体(FAST) p.15 FAST、コンベックス 腹部・・
EI-02-06 慢性狭窄と p.16 DSA、動脈内ヨード造影 左下肢・
EI-03-01 高度肺水腫と右胸水 p.18 臥位AP胸部X線 胸部・肺
EI-03-02 と肺 p.19 -融合像(左)・、(右) 胸部・
EI-03-03 p.20 静注後の(:造影前・・・静脈相) 上腹部・
EI-03-04 右の急性〜亜急性虚血 p.21 、脳条件(40 ・幅80 ) 脳・
EI-03-05 乳腺のと乳癌 p.22 乳腺超音波、リニア(7.5〜10 MHz) 乳房・腋窩
EI-03-06 と p.23 右の()、動脈内ヨード造影 骨盤
EI-04-01 左 p.25 PA胸部X線 胸部・胸膜
EI-04-02 のと熱結節 p.26 99mTc-過酸による 甲状腺
EI-04-03 右の p.27 、脳条件(40 ・幅80 ) 脳・
EI-04-04 多発 p.28 ヨード造影CT(右上)・超音波、コンベックス(3.5〜5 MHz)(左下) 上腹部・肝
EI-04-05 p.29 左膝X線側面像(左)、:プロトン密度強調像(中央)・像(右) 左膝
EI-04-06 p.30 () 食道
EI-05-01 肺水腫 p.32 臥位AP胸部X線 胸部・肺
EI-05-02 を伴う急性 p.33 、脳条件(40 ・幅80 ) 脳・
EI-05-03 p.34 :像(左、静注後)・強調像(右)
EI-05-04 膵 p.35 (左)・ダイナミックの早期(右、ヨード造影)・(右下) 上腹部
EI-05-05 p.36 下肢、リニア(7.5〜10 MHz):(左)・(右) 浅・
EI-05-06 左の急性骨折 p.37 骨盤正面X線(右に正常の) 骨盤
EI-06-01 多発肺転移 p.39 胸部X線(左)・ヨード造影胸部CT、、(右) 胸部・肺
EI-06-02 多発() p.40 99mTc-、全身の前面像・後面像 全身
EI-06-03 急性 p.41 脳・
EI-06-04 の術 p.42 DSA(左・中央、動脈内ヨード造影)・像、(右、静注) 骨盤・子宮
EI-06-05 p.43 (左)・の造影CT(右、ヨード造影) 上腹部・
EI-06-06 () p.44 、横断(左)・3D (強い)、(右)、造影なし 上腹部
EI-07-01 の両側 p.46 PA胸部X線(左)・左側面像(右) 胸部・肺
EI-07-02 反復性中耳炎() p.47 単純の(横断・)
EI-07-03 右部の動脈瘤 p.48 (左)・3D TOF法(右と右下)、造影なし 脳・
EI-07-04 の p.49 リニア(7.5〜10 MHz):(左・右)・(中央) 頸部・甲状腺
EI-07-05 L2/3 p.50 造影なし:(左)・(中央)・横断(右)
EI-07-06 () p.51 、血管内ヨード造影 上腹部・肝
EI-08-01 左後のホワイトアウト p.53 PA胸部X線 胸部・肺
EI-08-02 頭蓋骨骨折を伴う右急性 p.54 :脳条件(左、レベル40 ・幅80 )・(右、レベル600 ・幅2800 ) 脳・
EI-08-03 左 p.55 ヨード造影胸部CT:(左)・(右) 胸部・
EI-08-04 () p.56 (左)・像(中央、静注)・マップ(右)・(下) 骨盤・
EI-08-05 p.57 コンベックスの(左)・の(中央)・(右)、微小造影剤を静注 肝・右下
EI-08-06 正常な頸動脈・の超音波像 p.58 リニア:と(、左)・でのの自動(中央)・(下) 頸部・頸動脈と
EI-09-01 右のと p.60 PA像(初回と2週間後の2枚) 胸部・肺
EI-09-02 左の急性 p.61 横断・(造影なし) 脳
EI-09-03 左乳癌() p.62 両側、頭尾方向像・内外像(低エネルギー撮影 約30 kV) 乳房
EI-09-04 結石と水腎症 p.63 の、 腹部
EI-09-05 p.64 (、正面)・造影CT(軟部条件) 胸部
EI-09-06 胆石を伴う胆嚢炎 p.65 超音波、コンベックス(3.5〜5 MHz)、右下の縦断・横断 胆嚢
EI-10-01 p.67 ・像・横断強調画像() 脳
EI-10-02 スタンフォードA型 p.68 大動脈の(静注)、・ 胸部
EI-10-03 胆嚢結石と() p.69 横断・強調像(造影なし) 上腹部
EI-10-04 大腸癌() p.70 注腸二重造影(と空気)・造影CT静脈相の 腹部
EI-10-05 膀胱 p.71 膀胱の超音波、コンベックス(3.5〜5 MHz)、・、縦断・横断 骨盤
EI-10-06 嵌頓による機械的小腸イレウス p.72 腹部X線、立位 腹部・骨盤
EI-11-01 p.74 造影なしの3次元(DRIVE)・後、横断 脳
EI-11-02 と良性オイル嚢胞 p.75 左乳房の頭尾方向像・右乳房の内外像(低エネルギー撮影 約30 kV)と拡大圧迫像 乳房
EI-11-03 両側肺塞栓症 p.76 肺動脈の(静注)、肺動脈分岐部の高さの 胸部
EI-11-04 左副腎転移を伴う p.77 造影CT静脈相、・ 胸部・上腹部
EI-11-05 p.78 のプロトン密度強調像・プロトン密度強調像(造影なし)と正常例 膝
EI-11-06 卵巣癌のS状結腸浸潤による機械的大腸イレウス p.79 腹部X線、立位 腹部・骨盤
EI-12-01 p.81 の、・再構成() 上顎・副鼻腔
EI-12-02 集積を示す転移疑いリンパ節 p.82 造影CT静脈相(の静注と経口、軟部条件)・10日後の 、 骨盤
EI-12-03 パターンの p.83 肺の(造影なし、)、横断・・ 胸部・肺
EI-12-04 p.84 腎の超音波(コンベックス 3.5〜5 MHz、と)・造影CTの 腹部
EI-12-05 のドプラ評価 p.85 、コンベックス(3〜5 MHz)、右下 上腹部
EI-12-06 p.86 のプロトン密度強調像・プロトン密度強調像 膝・大腿
EI-13-01 肺炎 p.88 のAP胸部X線・胸部CTの 胸部
EI-13-02 小腸の p.89 造影CT静脈相(軟部条件)・99mTc Tektrotyd の、 上腹部
EI-13-03 術後の右 p.90 腹部骨盤の・(横断、軟部条件)との 骨盤
EI-13-04 前立腺癌() p.91 前立腺の・ダイナミック、 骨盤
EI-13-05 正常リンパ節と転移リンパ節の超音波像 p.92 リニア(7.5〜12 MHz)の超音波 頸部の表在軟部
EI-13-06 p.93 膝の正面X線・の 右膝
EI-14-01 p.95 ・造影CTと(静注) 脳
EI-14-02 と左下葉 p.96 造影CT(軟部条件・)、 胸部
EI-14-03 急性 p.97 ・造影CT(静注) 上腹部
EI-14-04 と p.98 ・横断マップ・像(静注) 骨盤
EI-14-05 左乳房の多発嚢胞 p.99 左乳房の内外方向・(7〜12 MHz)リニアの超音波(左) 左乳房
EI-14-06 p.100 の・の3D再構成 関節
EI-15-01 肺腺癌 p.102 PA胸部X線・左側面像 胸部
EI-15-02 悪性黒色腫の多発脳転移 p.103 造影前(横断・)・(、静注) 頭部
EI-15-03 リンパ節転移と胆管・膵管拡張を伴う p.104 造影CT静脈相(静注)、2枚と 上腹部
EI-15-04 破裂 p.105 ・造影CT静脈相(静注) 腹部・後腹膜
EI-15-05 右乳癌(造影MRI) p.106 (3次元、eTHRIVE)・差分画像・造影の時間変化の解析(静注) 乳房、
EI-15-06 肝硬変の門脈逆流と腹水 p.107 腹部超音波、3〜5 MHzのコンベックス、 腹部・右上腹部

4. 撮影法別の索引

撮影法ごとに見比べると、所見を述べる用語の使い分けと、各撮影法の得意・不得意が整理しやすい。2つの撮影法を組み合わせた症例は両方に入れた。

撮影法 症例
X線(単純撮影・) EI-01-01、EI-02-01、EI-03-01、EI-04-01、EI-04-05、EI-05-01、EI-05-06、EI-06-01、EI-07-01、EI-08-01、EI-09-01、EI-09-03、EI-10-06、EI-11-02、EI-11-06、EI-13-01、EI-13-06、EI-14-05、EI-14-06、EI-15-01
・消化管造影 EI-04-06、EI-09-05、EI-10-04
CT EI-01-02、EI-01-04、EI-02-01、EI-02-04、EI-03-02、EI-03-04、EI-04-03、EI-04-04、EI-05-02、EI-05-04、EI-06-01、EI-06-03、EI-06-05、EI-07-02、EI-08-02、EI-08-03、EI-09-04、EI-09-05、EI-10-02、EI-10-04、EI-11-03、EI-11-04、EI-12-01、EI-12-02、EI-12-03、EI-12-04、EI-13-01、EI-13-02、EI-13-03、EI-13-06、EI-14-01、EI-14-02、EI-14-03、EI-14-06、EI-15-03、EI-15-04
MRI EI-01-03、EI-02-03、EI-03-03、EI-04-05、EI-05-03、EI-06-04、EI-06-06、EI-07-03、EI-07-05、EI-08-04、EI-09-02、EI-10-01、EI-10-03、EI-11-01、EI-11-05、EI-12-06、EI-13-04、EI-14-04、EI-15-02、EI-15-05
超音波 EI-01-05、EI-02-05、EI-03-05、EI-04-04、EI-05-05、EI-07-04、EI-08-05、EI-08-06、EI-09-06、EI-10-05、EI-12-04、EI-12-05、EI-13-05、EI-14-05、EI-15-06
核医学(・) EI-01-02、EI-02-02、EI-03-02、EI-04-02、EI-06-02、EI-12-02、EI-13-02
と、DSA・下の手技 EI-01-06、EI-02-06、EI-03-06、EI-06-04、EI-07-06
EI-10-02、EI-11-03、EI-13-03

トピック1

このトピックの撮影法:X線、、、、超音波、DSA・

EI-01-01 右胸水

Exam Images p.4 | PA像・側面像(高圧撮影120〜140 kV) | 胸部・胸膜

  • 病歴:腹部手術後。
  • 見る順序と所見:まずPA像で左右のを比べる。右のだけ透過性が下がり、その上縁が外側で高く内側へ下がるメニスカス状の弧を描く(黄線)。右の横隔膜の輪郭と外側のは液体に埋もれて追えない。左の横隔膜とは鋭く、正常である。には腸管のガスが見える。次に側面像で、下部の透過性低下と横隔膜の輪郭の消失を確かめる。
  • 診断:右胸水。
  • 答え方の要点:投影X線撮影(透過画像)。高圧撮影は骨の重なりを薄くしてと縦隔を見やすくする。PA像(通常は立位で撮る)はの拡大が少なく、立位では液体がでにたまるので少量でも鈍化として現れる。を使うので妊娠の可能性を確認するが、線量は小さい。名前を言うべき構造:横隔膜、、、気管、、肋骨。
  • 関連ノート:画像診断学入門、X線撮影の基礎、胸部X線写真の、の透過性低下、胸水

EI-01-02 大腸癌の肝転移(FDG PET-CT)

Exam Images p.5 | -(融合像と) | 上腹部・

  • 病歴:、上昇、。
  • 見る順序と所見:左の融合像で、の外側辺縁に限局性の強い集積がある(橙矢印)。背側の右腎にも強い集積があるが(青矢印)、尿へ排泄されたによるである。右ので同じ位置を確かめ、集積を解剖学的な場所(肝)に対応させる。
  • 診断:肝の悪性腫瘍(大腸腺癌の)。
  • 答え方の要点:核種18Fで標識したブドウ糖類似体を静注し、の高い部位を描出する機能画像に、の形態情報を重ねた画像である。は全身を一度にできること、短所は被ばく(との合計)、の低さ、炎症や(脳・心筋・腎・膀胱)による偽陽性。として絶食と血糖の確認が要る。妊娠・授乳の確認は依頼医の責務。
  • 関連ノート:画像診断学入門、核医学、核医学の症例検討、FDG PET、、大腸癌

EI-01-03 小範囲の急性脳梗塞

Exam Images p.6 | :左が、右が、造影なし | 脳・

  • 病歴:数時間前からの左。高血圧と糖尿病の既往。
  • 見る順序と所見:同じ高さの2つのを並べる。では脳脊髄液が黒く抑制され、右の膝寄りに小さな高信号(浮腫)がある。では同じ位置が明るい高信号で、を示す。病変は症状(左)と反対側の右にあり、錐体路の走る部位に一致する。
  • 診断:小範囲の急性。
  • 答え方の要点:は強い静磁場とラジオ波で水素原子核の信号を画像化し、を使わない。は発症早期から梗塞を高信号として示し、より早く小さな梗塞を拾える。短所は検査時間の長さ、、閉所。禁忌の確認(などの、体内金属、)は依頼医の責務。造影剤は使っていない。名前を言うべき構造:(・膝・)、視床、、。
  • 関連ノート:画像診断学入門、の基礎、救急の診断、の高信号、

EI-01-04 頸部膿瘍

Exam Images p.7 | ヨード造影CT:(左)・(右) | 頸部

  • 病歴:6日前に右下の親知らずを。右の部に痛みを伴う腫れ。
  • 見る順序と所見:で右部に低吸収の液体貯留があり、厚く造影される壁に囲まれる(矢印は外側と内側の壁)。内部の液体は0〜10 で造影されない。で、液体貯留が右の部で上下に広がる範囲をつかむ。
  • 診断:(後)。
  • 答え方の要点:はX線の減弱を値()で表す断層撮影で、の静注により血流の多い膿瘍壁が造影され、造影されない内部の液体と区別できる。再構成で任意の断面を作れる。造影前に腎機能()、過去の造影剤反応、服用、甲状腺機能亢進症、妊娠の有無を確認するのは依頼医の責務。名前を言うべき構造:、部、咽頭の気道、頸動脈・頸静脈、。
  • 関連ノート:画像診断学入門、頭頸部の画像診断、の基礎:物理と原理、造影病変、

EI-01-05 虫垂周囲膿瘍を伴う急性虫垂炎

Exam Images p.8 | 超音波、リニア(7.5〜10 MHz) | 虫垂・と短軸像

  • 病歴:の若い女性の急性痛。
  • 見る順序と所見:左の像で、虫垂が厚さ12 mm(1.19 cm)のの構造として見え、圧迫してもつぶれない(黄矢印)。右の像で、虫垂先端の周囲にの液体貯留がある(緑矢印、4.42 cm×2.92 cm)。右下の小さな挿入図は正常虫垂で、細く層構造を保つ管である。太さを比べる。
  • 診断:虫垂周囲膿瘍を伴う。
  • 答え方の要点:超音波はパルス波の反射(エコー)で画像を作る反射画像で、被ばくがなく、ベッドサイドで繰り返せ、圧迫で硬さ()も評価できる。のリニアは深部には届かないが表在のが高く、体格の小さい若年者や小児の虫垂に向く。短所はと、ガスや肥満で見えにくいこと。若い女性では妊娠の可能性を確かめ、の被ばくを避ける選択として超音波を先に行う。名前を言うべき構造:腹壁、虫垂、周囲の脂肪組織、。
  • 関連ノート:画像診断学入門、の原理と、救急の腹部画像診断、超音波の、

EI-01-06 頸動脈狭窄に対する血管形成術・ステント留置

Exam Images p.9 | 左右がDSA、中央が、動脈内ヨード造影 | 頸部・

  • 病歴:と高血圧のある患者。2週間前に。
  • 見る順序と所見:左のDSAでからとへ分かれる分岐部を確認し、そのすぐ先のに高度の狭窄がある(矢印)。中央のでは、カテーテルとに沿って状のが狭窄部に置かれ、バルーンで拡張される。右の確認造影では、の入ったの内腔が広がり、血流が正常に流れる。
  • 診断:有意なに対する()。
  • 答え方の要点:DSAは造影前の画像(マスク)をの画像から差し引き、骨や軟部を消して血管だけを示す。は動画でカテーテルやの位置を追う。を同時に行えるのがで、短所は侵襲(、塞栓による)、被ばく、。依頼医は説明と同意、腎機能・凝固能・、造影剤アレルギーを確認する。名前を言うべき構造:、、とその枝、。
  • 関連ノート:画像診断学入門、X線撮影の基礎、血管の画像診断と、、

トピック2

このトピックの撮影法:X線・、、、、超音波、DSA

EI-02-01 潰瘍穿孔による腹腔内遊離ガス

Exam Images p.11 | 胸部X線(左)・ヨード造影CT(右) | 胸部・上腹部

  • 病歴:突然の激しい上腹部痛と嘔吐。
  • 見る順序と所見:立位の胸部X線で両側の横隔膜の下を見る。右横隔膜の下にのがある(赤矢印)。左では、円形の胃泡(青の輪郭)の外側に沿って細いのが重なる(赤の輪郭)ので、胃泡そのものと取り違えない。では肝の前面(凸面)と肝門部に−1000 の空気(遊離ガス、赤矢印)、肝周囲と脾周囲に0 の液体(黄矢印)がある。
  • 診断:潰瘍穿孔による。
  • 答え方の要点:立位では遊離ガスが最も高いに集まるので、立位胸部X線が最初の簡便な検査になる。は値で空気(−1000 )と液体(0 )を言い当て、少量のガスと液体も見つけられる。造影前に腎機能・造影剤反応歴・妊娠を確認する。名前を言うべき構造:横隔膜、胃泡、肝、脾、肝門部、腹壁。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、の基礎:物理と原理、救急の腹部画像診断、、消化性潰瘍

EI-02-02 乳癌の多発転移(肝・恥骨)

Exam Images p.12 | -、融合像 | 全身・

  • 病歴:乳癌の。
  • 見る順序と所見:まずを拾う。骨盤の膀胱に強い集積があるが、尿中へ排泄されたで正常所見である。次に異常集積を探す。に病変があり、辺縁がに強く集積し中心に集積がない()。膀胱の下の恥骨にも集積がある。
  • 診断:乳癌の多発転移(肝・恥骨)。
  • 答え方の要点:は代謝(腫瘍細胞の)、は形態を示し、融合で集積の場所を正確に決める。1回で骨・肝など臓器をまたいで遠隔転移を探せるのがで、膀胱・腎・脳・心筋のと、壊死部が集積しないことを読み分ける。被ばく、費用、が必要な点が短所。妊娠・授乳の確認は依頼医の責務。名前を言うべき構造:肝、膀胱、恥骨、脊椎、腎。
  • 関連ノート:核医学、核医学の症例検討、乳腺の画像診断、骨軟部の画像診断、FDG PET、乳癌、

EI-02-03 右中大脳動脈血栓症による広範な急性脳梗塞

Exam Images p.13 | :(左)・3D TOF法(右)、造影なし | 脳・

  • 病歴:数時間前からの左半身のと左。
  • 見る順序と所見:で右大脳半球の外側(を中心とするの)に広い高信号がある(黄の輪郭)。を示すである。TOF法の血管像で左右のを比べると、右が途中で急に途切れ(矢印)、その先の枝が描出されない。
  • 診断:右の急性血栓症による広範な急性。
  • 答え方の要点:TOF法は流入する血液の信号を利用し、造影剤なしで血管を描く。と組み合わせると、梗塞巣とを1回の検査で示せる。急性期は検査時間が治療開始を遅らせないよう施設の手順に従う。の禁忌(・体内金属)の確認は依頼医の責務。名前を言うべき構造:、、、、()、。
  • 関連ノート:の基礎、救急の診断、の高信号、

EI-02-04 脂肪肝

Exam Images p.14 |  | 上腹部・

  • 病歴:の患者で上昇。
  • 見る順序と所見:造影剤を使っていないことを確かめてからの濃度を見る。肝全体が均一に低吸収で、の平均は約−23 (表示は−22.86 )である。正常の肝は50〜60 前後で脾より高い。の血管(青矢印)が周囲のより白く浮き上がり、造影していないのに血管が見える逆転が起きている。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:値は組織のを水0 ・空気−1000 を基準に表す。脂肪は負の値をとるので、が強いほど肝の値が下がる。の評価はで行う(造影すると肝の値が変わり比較できない)。造影剤は不要で、被ばくの説明と妊娠確認を行う。名前を言うべき構造:肝、脾、門脈・、下大静脈、大動脈、胃。
  • 関連ノート:の基礎:物理と原理、

EI-02-05 鈍的外傷後の腹腔内遊離液体(FAST)

Exam Images p.15 | FAST、コンベックス | 腹部・・

EI-02-06 慢性膝窩動脈狭窄とバルーン血管形成術

Exam Images p.16 | DSA、動脈内ヨード造影 | 左下肢・

  • 病歴:50 mで出る(テイン分類IIb度)、左ふくらはぎの痛みと。
  • 見る順序と所見:左のDSAで大腿の動脈からを上から追う。に有意な狭窄があり(黄矢印)、その周りに細いが発達している。下方でが分かれる(青矢印)。右の確認造影では、だけ(は使っていない)で狭窄部の内腔が広がり、が目立たなくなる。所見の記載には「右」ともあるが、病歴と撮影部位はいずれも左下肢である。
  • 診断:慢性狭窄に対する()。
  • 答え方の要点:DSAは骨を差し引いてを示し、狭窄の診断と治療()を同じ手技で行える。の発達は慢性の狭窄を示し、血流が改善するとは目立たなくなる。侵襲的検査なので、依頼医は説明と同意、腎機能、凝固能・、造影剤アレルギー、の管理を確認する。名前を言うべき構造:浅、、、。
  • 関連ノート:血管の画像診断と、

トピック3

このトピックの撮影法:X線、・、、、超音波、

EI-03-01 高度肺水腫と右胸水

Exam Images p.18 | 臥位AP胸部X線 | 胸部・肺

  • 病歴:術後、心不全。
  • 見る順序と所見:まず撮影条件を確かめる。臥位のAP像で(画像の表示「FEKVŐ」はハンガリー語で臥位)、心電図電極とケーブルが重なる。両側の周囲に広い陰影があり、その中にが見える(黄矢印)。右横隔膜は追えず、右のは広がった胸水で均一に透過性が低下している。
  • 診断:高度の肺水腫と右胸水。
  • 答え方の要点:臥位AP像は立位をとれない患者で撮る像(多くは病棟での移動型撮影)で、が拡大して写り、胸水は背側に広がるので立位のようなの鈍化ではなく片側の均一な透過性低下として見える。は肺胞が液体で満たされた(浮腫)ことを示す。被ばくは小さい。名前を言うべき構造:、気管、横隔膜、、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、胸部X線写真の、、肺水腫、胸水

EI-03-02 パンコースト腫瘍と肺針生検

Exam Images p.19 | -融合像(左)・、(右) | 胸部・

  • 病歴:30年来の重喫煙者、中年。現在右。
  • 見る順序と所見:融合像で右の腫瘤に強い集積がある。右のでは同じ右の腫瘤へ、から針が刺入され、針先が腫瘤内にある(の)。
  • 診断:(の肺癌)、。
  • 答え方の要点:は代謝の高い「生検すべき」病変を示し、は針の経路と針先の位置を断面で確かめるガイドになる。の腫瘍はや肋骨へ浸潤して肩・腕の痛みを起こす。生検の合併症(気胸・出血)の説明と同意、凝固能との確認は依頼医の責務。名前を言うべき構造:、、、気管、椎体、。
  • 関連ノート:核医学、核医学の症例検討、FDG PET、肺癌

EI-03-03 限局性結節性過形成

Exam Images p.20 | 静注後の(:造影前・・・静脈相) | 上腹部・

  • 病歴:定期の腹部超音波で見つかった肝腫瘤の精査。
  • 見る順序と所見:左上の造影前像で大きな肝腫瘤を確認する(黄矢印)。右上ので腫瘤全体が強く造影され、中心の瘢痕は造影されない(青矢印)。左下の、右下の静脈相でも腫瘤は周囲の肝と同程度の信号を保ち、造影剤が抜けて周囲より暗くなる現象()がない。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:ダイナミック造影は同じ断面を造影剤注入後の時間ごとに撮り、腫瘤の血流パターンで良悪性を見分ける。の強い造影に続くはを疑わせ、それがなくを伴うのはこの病変の特徴である。では腎機能()と過去の反応を確認し、の禁忌()を確かめる。名前を言うべき構造:・左葉、門脈、下大静脈、大動脈、腎、脾。
  • 関連ノート:の基礎、

EI-03-04 右中大脳動脈領域の急性〜亜急性虚血

Exam Images p.21 | 、脳条件(40 ・幅80 ) | 脳・

  • 病歴:、、突然の記憶障害。
  • 見る順序と所見:左右の大脳半球を比べる。右の囲まれた領域で、皮質との境界が浮腫で不明瞭になり消えている。右の走行に沿って線状のがある(徴候、黄矢印)。血栓で詰まった動脈が周囲より白く見える所見である。
  • 診断:右の急性〜亜急性虚血。
  • 答え方の要点:は出血の除外に優れ、急性期の脳卒中で最初に行う。狭いウィンドウ(レベル40・幅80 )は灰白質と白質のわずかな差を強調し、早期虚血のの消失を見やすくする。発症早期の梗塞はで見えないことが多く、の方が鋭敏である。造影剤は使わない。名前を言うべき構造:、、、中脳、眼窩。
  • 関連ノート:の基礎:物理と原理、の基礎:、救急の診断、の早期虚血変化、

EI-03-05 乳腺の単純嚢胞と乳癌

Exam Images p.22 | 乳腺超音波、リニア(7.5〜10 MHz) | 乳房・腋窩

  • 病歴:無症状の受診者。乳房の総合検診。
  • 見る順序と所見:左の像は境界明瞭な円形の病変で、その奥が周囲より明るくなる(、黄線の間)=。右の像は深さ約1〜2 cmにある境界不明瞭な病変で、横幅より縦(深さ方向)が長い「縦長」の形をとり、奥が部分的に暗く抜ける(部分的な、赤線の間)=乳癌を疑う。
  • 診断:(左)と乳癌(右)。
  • 答え方の要点:液体は音をよく通すので奥が明るく()、硬く線維性の癌は音を減衰させるので奥が暗くなる()。超音波は被ばくがなく、乳腺の密な若年者や嚢胞との区別に向く。疑わしい腫瘤はでへ進む。名前を言うべき構造:皮膚、、乳腺組織、胸筋、腋窩。
  • 関連ノート:の原理と、乳腺の画像診断、、乳癌、良性乳腺疾患

EI-03-06 外傷性外腸骨動脈仮性動脈瘤と血管内治療

Exam Images p.23 | 右の()、動脈内ヨード造影 | 骨盤

  • 病歴:の高齢者。数時間前にの摘出術。での血腫。
  • 見る順序と所見:左の像で、右に接して造影剤で満たされた大きな袋状の構造がある(黄矢印)=。右の像では(赤矢印)を置いた後で、袋は造影されなくなる。緑矢印は、青矢印はを示す。
  • 診断:手術(摘出)に伴うと、による。
  • 答え方の要点:は動脈壁の全層が破れ、周囲組織に囲まれた血腫へ血流が出入りする状態である。カテーテル造影は漏出部位を示し、そのままで穴をふさげる(手術より低侵襲)。ではの量と腎機能・透析予定、凝固能を依頼医が確認する。名前を言うべき構造:、、、骨盤骨。
  • 関連ノート:血管の画像診断と

トピック4

このトピックの撮影法:X線、核医学()、、・超音波、X線・、()

EI-04-01 左水気胸

Exam Images p.25 | PA胸部X線 | 胸部・胸膜

  • 病歴:若年者の。
  • 見る順序と所見:左胸郭の外側を見る。のない透亮域があり(黄矢印)、その内側に線が見える(黄線)。と紛らわしいの内側縁は両側に青線で示されており、区別する。縦隔はわずかに右へ偏位する。左横隔膜と外側のは胸水で追えず、水平な液面がある。液面の少し上で左下肺が部分的に虚脱している(緑矢印)。
  • 診断:左。
  • 答え方の要点:に空気と液体が共存すると、立位では境界が水平な液面になる(胸水だけならメニスカス状)。の外側にがないことが気胸の決め手で、の縁や皮膚のしわと取り違えない。があれば緊張性への進行に注意する。名前を言うべき構造:、、横隔膜、、縦隔、気管。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、胸部X線写真の、救急の胸部画像診断、、気胸、

EI-04-02 甲状腺シンチグラフィの冷結節と熱結節

Exam Images p.26 | 99mTc-過酸による | 甲状腺

EI-04-03 右中大脳動脈領域の陳旧性梗塞

Exam Images p.27 | 、脳条件(40 ・幅80 ) | 脳・

  • 病歴:高齢者。重度の左痙性と左半身のが慢性に続く。
  • 見る順序と所見:右大脳半球の外側に、囲まれた広い(20〜25 )がある。脳組織が失われたため、右の前角と後角が引き込まれて拡張している(黄矢印)。両側のに石灰化がある(緑矢印、よくある正常所見)。
  • 診断:右の(慢性期)梗塞。
  • 答え方の要点:慢性期の梗塞は組織が失われて値が脳脊髄液に近づき、周囲のや脳室が引き寄せられて広がる()。急性期の浮腫(周囲をする)との違いを言えること。の石灰化は病的ではない。造影剤は不要。名前を言うべき構造:(前角・後角)、、、。
  • 関連ノート:の基礎:、救急の診断、石灰化、、

EI-04-04 多発肝転移

Exam Images p.28 | ヨード造影CT(右上)・超音波、コンベックス(3.5〜5 MHz)(左下) | 上腹部・肝

  • 病歴:、現在上昇。
  • 見る順序と所見:造影CTのので、よく造影されたの中に、周囲より造影の弱い(低吸収の)病変が多発する(矢印)。脾は正常である。超音波の右下では、に複数の病変がある(矢印)。
  • 診断:多発(最も多いのは大腸腺癌から)。
  • 答え方の要点:大腸癌の転移は血流が乏しく、でよく造影されたの中に暗く浮かび上がる。超音波は被ばくがなく経過観察に向き、コンベックス()は深部の肝まで届く。は肝全体と他臓器をに評価できる。造影CTでは腎機能・造影剤反応歴・妊娠を確認する。名前を言うべき構造:・左葉、門脈、大動脈、脾、腎。
  • 関連ノート:の基礎:、の原理と、、大腸癌

EI-04-05 大腿骨骨肉腫

Exam Images p.29 | 左膝X線側面像(左)、:プロトン密度強調像(中央)・像(右) | 左膝

  • 病歴:22歳。の軟部の腫れと痛み。
  • 見る順序と所見:X線で左のに不均一な破壊性病変があり、と(黄の三角)、周囲軟部組織への浸潤がある。のプロトン密度強調像での病変が不均一な高信号として広がる。像ではの腫瘤が不均一に造影されながら周囲の軟部組織へ浸潤し(青矢印)、造影されない黒い部分が混じる。
  • 診断:の。
  • 答え方の要点:X線はとを最初に示し、年齢(若年)・部位(膝周囲の)・の組み合わせが悪性骨腫瘍を示唆する。はと軟部への広がりを示し、手術計画に不可欠である。では腎機能と過去の反応を、ではを確認する。名前を言うべき構造:の・・、、脛骨、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、骨軟部の画像診断、・

EI-04-06 ツェンカー憩室

Exam Images p.30 | () | 食道

  • 病歴:嚥下障害と食べ物がつかえる感じ。
  • 見る順序と所見:患者は造影剤の入ったコップ(青矢印)から飲み、その通過をで追う。咽頭食道移行部付近から、造影剤で満たされた袋が突出する(赤矢印)。別の像で、袋の中の造影剤の上に空気がのり、水平な境界(、黄矢印)を作る。拡張し硬化した大動脈(緑矢印)も写る。
  • 診断:、大動脈の硬化。
  • 答え方の要点:は動画で嚥下の動きと形を同時に見られる。()は消化管内にとどまる陽性造影剤で、消化管穿孔やが疑われるときは使わず、水溶性を選ぶ。誤嚥の危険が高いときは、誤嚥で肺水腫を起こしうるのを避け、低浸透圧・等浸透圧の製剤を選ぶ。被ばくはに比例する。名前を言うべき構造:咽頭、咽頭食道移行部、食道、、、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、頭頸部の画像診断、、

トピック5

このトピックの撮影法:X線、、、ダイナミック、超音波(ドプラ)、X線

EI-05-01 肺水腫

Exam Images p.32 | 臥位AP胸部X線 | 胸部・肺

  • 病歴:術後(甲状腺切除)。
  • 見る順序と所見:まず写り込んだ異物を確かめる。本体と電極、頸部の後のクリップ、心電図電極。次に肺と心臓を見る。の血管が太く目立つ血流の(頭側への)、両側周囲の、(0.5超)がある。
  • 診断:肺水腫。
  • 答え方の要点:臥位AP像はが拡大して写るので、の評価はPA像ほど確かではない。が上がるとへの→→浮腫と進む。移動型撮影でも線量は小さく、経過を追って繰り返し撮れる。名前を言うべき構造:、、・の血管、横隔膜、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、胸部X線写真の、救急の胸部画像診断、、、肺水腫

EI-05-02 脳室穿破を伴う急性脳出血

Exam Images p.33 | 、脳条件(40 ・幅80 ) | 脳・

  • 病歴:未治療高血圧の高齢者。突然の意識変容と。
  • 見る順序と所見:(青線)を引いて偏位を見る。60〜70 の大きながから脳室内へ広がる。でがわずかに右へ偏位し、右がされる(黄矢印)。
  • 診断:を伴う急性(診断欄の「脳卒中発作」は従来の呼称)。
  • 答え方の要点:急性期の血腫はのヘモグロビンと蛋白で50〜80 前後のになるので、が出血の診断の第一選択になる(造影剤は使わない。造影すると出血との区別が難しくなる)。速く撮れ、重症患者でも行える。名前を言うべき構造:、、(正中)、基底核。
  • 関連ノート:の基礎:、救急の診断、の、

EI-05-03 硬膜外膿瘍

Exam Images p.34 | :像(左、静注後)・強調像(右) | 

  • 病歴:免疫不全患者。数日で悪化する激しい、発熱、、尿閉。
  • 見る順序と所見:椎体の番号(T11・T12・L1・L2の表示)で高さを決める。像で、(Th9〜12)の脊髄の背側のに、辺縁が造影され内部が造影されない腫瘤がある(黄矢印)。強調像で内部は液体の信号で白い。で信号が消えないので脂肪ではない。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:は脊髄・・椎体を直接見られる最も適した検査で、神経症状を伴う発熱・では緊急で撮る。は脂肪の信号を消して、正常な脂肪と病変を区別する。造影で膿瘍の壁と中身(造影されない膿)を分ける。では腎機能と反応歴、ではを確認する。名前を言うべき構造:椎体、、脊髄、、。
  • 関連ノート:の基礎、救急の診断、造影病変、

EI-05-04 膵インスリノーマ

Exam Images p.35 | (左)・ダイナミックの早期(右、ヨード造影)・(右下) | 上腹部

EI-05-05 深部静脈血栓症

Exam Images p.36 | 下肢、リニア(7.5〜10 MHz):(左)・(右) | 浅・

EI-05-06 左大腿骨頸部の急性骨折

Exam Images p.37 | 骨盤正面X線(右に正常の) | 骨盤

  • 病歴:自宅で転倒した高齢者。
  • 見る順序と所見:右に並べた正常のと比べて、左右のの輪郭を追う。左で皮質のが途切れ、骨片がずれている(赤矢印と黄線)。両側にの所見(の狭小化、骨棘、骨頭の変形)がある。膀胱カテーテルも写っている。
  • 診断:左の急性骨折(診断欄の「骨頭」は、所見が頸部であることから頸部と読む)。
  • 答え方の要点:骨折のは皮質のを追い、左右を比べる。X線は速く安価で骨の評価の第一選択。ずれの少ない骨折がX線で見えないときはやを追加する。被ばくは小さいが骨盤なのででは確認する。名前を言うべき構造:・頸部・、、恥骨、、、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、骨軟部の画像診断、の狭小化、、

トピック6

このトピックの撮影法:X線・、核医学()、、DSA・、、・

EI-06-01 多発肺転移

Exam Images p.39 | 胸部X線(左)・ヨード造影胸部CT、、(右) | 胸部・肺

  • 病歴:悪性黒色腫の。
  • 見る順序と所見:X線で両肺に大きさの異なる円形のが多数重なる(黄矢印)。のでは、大きさの異なる円形の軟部濃度の結節が両肺に散らばり、よりに多い(は血流が多いため)。
  • 診断:多発肺転移。
  • 答え方の要点:は血流の多い・末梢に多い。X線は重なりでを見落としやすく、は重なりのない断面で小さな結節まで数えられる。(広いウィンドウ)で黒い肺の中の結節を、で縦隔を読む。造影CTでは腎機能・反応歴・妊娠を確認する。名前を言うべき構造:・、横隔膜、大動脈、気管、肋骨。
  • 関連ノート:の基礎:物理と原理、の基礎:、胸部X線写真の、、転移、悪性黒色腫

EI-06-02 多発骨転移(骨シンチグラフィ)

Exam Images p.40 | 99mTc-、全身の前面像・後面像 | 全身

  • 病歴:前立腺癌の既往、現在上昇。
  • 見る順序と所見:前面像と後面像を並べる。脊椎、肋骨、両肩、骨盤、に多数の限局性の集積増加が散らばり、正常の左右対称な分布とは違う非対称・多発のパターンである。脊柱はしている。
  • 診断:多発、。
  • 答え方の要点:99mTc標識のジホスホン酸化合物()は骨の代謝(骨芽細胞活性)が高い部位に集まる。1回の検査で全身の骨を調べられ、X線より早くを示すが、特異度は低い(骨折・変性・炎症も集積する)。前立腺癌のはで集積が強い。被ばくがあり、検査後は水分をとって排尿を促す。妊娠確認と授乳への配慮は依頼医の責務。名前を言うべき構造:頭蓋骨、脊椎、肋骨、・、骨盤、、腎・膀胱(正常の集積)。
  • 関連ノート:核医学、核医学の症例検討、骨軟部の画像診断、、前立腺癌

EI-06-03 急性くも膜下出血

Exam Images p.41 |  | 脳・

EI-06-04 子宮筋腫の動脈塞栓術

Exam Images p.42 | DSA(左・中央、動脈内ヨード造影)・像、(右、静注) | 骨盤・子宮

  • 病歴:37歳。規則的な過多で痛みを伴う月経。で大きなと診断済み。
  • 見る順序と所見:左のDSAでを選択的にカテーテル造影すると、するから血管に富む大きな円形の筋腫がする(黄矢印)。中央はポリビニルアルコール粒子で塞栓した後で、カテーテル(青矢印)から造影しても病変は造影されない。右の像(塞栓後)で、筋腫の内部は造影されず黒く、周囲だけが輪状に造影される(緑矢印)=筋腫の広範な壊死。
  • 診断:ポリビニルアルコール粒子によるのと、術後で示された広範な壊死。
  • 答え方の要点:塞栓術は筋腫を栄養する動脈を粒子で詰めて血流を断ち、子宮を残す低侵襲治療である。治療後の効果判定は造影MRIで、血流のない壊死組織は造影されない。依頼医は説明と同意、妊娠の除外と、腎機能・凝固能・造影剤アレルギーを確認する。卵巣への被ばくを抑える配慮も要る。名前を言うべき構造:、、、筋腫、膀胱。
  • 関連ノート:の基礎、血管の画像診断と、

EI-06-05 胆管癌

Exam Images p.43 | (左)・の造影CT(右、ヨード造影) | 上腹部・

  • 病歴:倦怠感と体重減少がある中年患者の腫瘍検索。
  • 見る順序と所見:(S5〜6)の低吸収腫瘤に、と造影CTで同じを置いて比べる。平均はで約28 (表示27.82 )、で約44 (表示44.29 )に上がり、造影されるの腫瘤である。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:「造影された」と言うには造影前後の値の差を示す必要があり、を撮る意味がここにある。病変は周囲の肝より低吸収のままでも、自身の値が上がれば造影される組織である(嚢胞なら上がらない)。では腎機能・反応歴・・妊娠を確認する。名前を言うべき構造:肝の区域(S5・S6)、腎、大動脈、下大静脈、膵、腸管。
  • 関連ノート:の基礎:物理と原理、

EI-06-06 総胆管結石(MRCP)

Exam Images p.44 | 、横断(左)・3D (強い)、(右)、造影なし | 上腹部

  • 病歴:慢性の右上腹部痛。
  • 見る順序と所見:ので、液体で白く写るの中に黒い点があり、白い輪の中に黒い点を含む形になる(矢印)。のでは白く描出されたの下部に楕円形の黒い充填欠損がある(矢印)。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:は静止した液体だけが白く写る強いで胆管・膵管を描き、造影剤も被ばくもなく、のような侵襲もない。結石は信号を出さないので液体の中の黒い欠損として見える。短所は小さな結石や乳頭部の評価の限界と、治療はできないこと。の禁忌(・体内金属)を確認する。名前を言うべき構造:、、膵、十二指腸、下大静脈、大動脈、腎、脾。
  • 関連ノート:の基礎、救急の腹部画像診断、

トピック7

このトピックの撮影法:X線、()、、超音波、、()

EI-07-01 サルコイドーシスの両側肺門リンパ節腫大

Exam Images p.46 | PA胸部X線(左)・左側面像(右) | 胸部・肺

  • 病歴:39歳。慢性の倦怠感と体重減少。
  • 見る順序と所見:PA像で両側のがに拡大する(緑の輪郭)。左側面像では、部にの塊がの腫瘤として見える。肺実質には変化がない。
  • 診断:の両側(病期1)。
  • 答え方の要点:正面像で「どちら側か」、側面像で「縦隔のどこか」を決め、2方向を合わせて位置を立体的に特定する。肺実質に変化がなくリンパ節腫大だけならScadding分類の病期1である。リンパ節と肺の詳しい評価はで行う。名前を言うべき構造:、、、気管、、横隔膜。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、胸部X線写真の、両側、

EI-07-02 反復性中耳炎(側頭骨HRCT)

Exam Images p.47 | 単純の(横断・) | 

  • 病歴:と不快感、。
  • 見る順序と所見:で、本来空気で黒く抜ける中耳()とが液体で埋まり(黄矢印)、の骨に侵食がある。では外耳道の壁が厚い(青矢印)。
  • 診断:反復性中耳炎。
  • 答え方の要点:は薄いスライスと(広いウィンドウ)で、耳小骨・の骨とを細かく見る。造影は通常不要。骨の侵食は慢性炎症やの手がかりになる。頭部の被ばくがあり、への線量に配慮する。名前を言うべき構造:外耳道、(中耳)、耳小骨、、内耳(蝸牛・)、。
  • 関連ノート:の基礎:、頭頸部の画像診断、、中耳炎、

EI-07-03 右内頸動脈海綿静脈洞部の動脈瘤

Exam Images p.48 | (左)・3D TOF法(右と右下)、造影なし | 脳・

  • 病歴:の家族歴がある無症状の若年者。
  • 見る順序と所見:ので、右の位置に左より大きい円形の(流れる血液による黒い無信号)がある(矢印)。TOF法のでは同じ部位が白い円として写り、右下の立体表示で右の拡張が確認できる(矢印)。
  • 診断:右(部)の動脈瘤。
  • 答え方の要点:速く流れる血液はで信号を失い黒く()、TOF法では白く写る。無症状者のスクリーニングには、被ばくも造影剤もないが向く。治療を考える段階ではカテーテルで詳しく評価する。の禁忌(、体内金属)を確認する。名前を言うべき構造:(部)、、眼球、中脳、。
  • 関連ノート:の基礎、血管の画像診断と、救急の診断、

EI-07-04 甲状腺結節の超音波ガイド下穿刺吸引細胞診

Exam Images p.49 | リニア(7.5〜10 MHz):(左・右)・(中央) | 頸部・甲状腺

EI-07-05 L2/3椎間板ヘルニア

Exam Images p.50 | 造影なし:(左)・(中央)・横断(右) | 

  • 病歴:右L2に放散する痛み。麻痺やはない。
  • 見る順序と所見:まず強調法を決める。では脊柱管内の脳脊髄液が黒く、では白い。で、L2/3のが低信号(水分が少ない変性)で、脊柱管内へ突出する(黄矢印)。での後縁(黄線)が側へ張り出す輪郭を追う。
  • 診断:L2/3、変性(脱水)した。
  • 答え方の要点:は・神経根・脊髄を直接描き、X線では見えないと神経の関係を評価できる。症状のと突出のが一致するかを確かめる。麻痺・膀胱直腸障害がないでは画像検査を急がないのが原則である。の禁忌を確認する。名前を言うべき構造:椎体、、、、神経根、、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、の基礎、骨軟部の画像診断、での、・

EI-07-06 経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術(TIPS)

Exam Images p.51 | 、血管内ヨード造影 | 上腹部・肝

  • 病歴:肝硬変が分かっている患者。の出血を繰り返す。
  • 見る順序と所見:左の像で、頸静脈から入れたカテーテルがからを通って門脈へ達し、造影剤で門脈が写る中へ状のを広げている(黄矢印)。右の像でが門脈(赤矢印)と(青矢印)の間をつなぎ、造影剤が内を満たして流れる。
  • 診断:肝硬変に対する。の造影は良好。
  • 答え方の要点:に門脈からへの短絡を作り、門脈圧を下げてを防ぐ。短所は肝性脳症の悪化との狭窄・閉塞。依頼医は説明と同意、凝固能、腎機能、肝性脳症・心不全の有無を確認する。名前を言うべき構造:、、門脈、下大静脈、椎体。
  • 関連ノート:血管の画像診断と、、、肝硬変

トピック8

このトピックの撮影法:X線、、、、超音波()、超音波(ドプラ)

EI-08-01 左肺全摘後のホワイトアウト

Exam Images p.53 | PA胸部X線 | 胸部・肺

  • 病歴:左後の経過観察。
  • 見る順序と所見:左胸郭にした肺がなく、全体が白い。気管と心臓は患側(左)へ引き寄せられている(黄の破線で示す気管・縦隔の線)。
  • 診断:左後の「」(ホワイトアウト)。
  • 答え方の要点:片側が真っ白なときは縦隔の動きで原因を分ける。患側へ引かれていれば(後、)、へ押されていれば大量胸水や大きな腫瘤である。名前を言うべき構造:気管、縦隔、、横隔膜、肋骨。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、胸部X線写真の、、の透過性低下

EI-08-02 頭蓋骨骨折を伴う右急性硬膜外血腫

Exam Images p.54 | :脳条件(左、レベル40 ・幅80 )・(右、レベル600 ・幅2800 ) | 脳・

  • 病歴:自転車事故後の。
  • 見る順序と所見:脳条件で右側の頭蓋骨の内側に形のがあり、右がされ、正中が偏位する。同じ断面をで見ると、同じ位置の頭蓋骨に透亮な線()がある(矢印)。
  • 診断:を伴う右急性。
  • 答え方の要点:1回の撮影を2つのウィンドウで読む典型例で、狭いウィンドウで血腫と脳を、広いウィンドウで骨を見る。は骨と硬膜の間にたまり、縫合線を越えないので形になる(三日月形のと対比)。の第一選択はで、造影剤は使わない。名前を言うべき構造:頭蓋骨、、、硬膜。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、の基礎:物理と原理、の基礎:、救急の診断、の、

EI-08-03 左肺膿瘍

Exam Images p.55 | ヨード造影胸部CT:(左)・(右) | 胸部・

EI-08-04 直腸癌(MRI)

Exam Images p.56 | (左)・像(中央、静注)・マップ(右)・(下) | 骨盤・

  • 病歴:血便。での直腸腺癌。の。
  • 見る順序と所見:で直腸壁が半周性に肥厚する(青矢印)。像で肥厚した壁が中等度に造影される。マップで同じ壁がを示す。では、腫大した所属リンパ節が小さな白い点としてを示す(黄矢印)。前方には尿で満たされた膀胱がある。
  • 診断:直腸腺癌(を疑う)。
  • 答え方の要点:は軟部組織のが高く、の壁の、への広がり、リンパ節を評価できる。は細胞密度の高い腫瘍やリンパ節を白く、マップでは黒く示す。では腎機能と反応歴、ではを確認する。名前を言うべき構造:直腸、、膀胱、・、・。
  • 関連ノート:の基礎、の高信号、大腸癌

EI-08-05 肝血管腫

Exam Images p.57 | コンベックスの(左)・の(中央)・(右)、微小造影剤を静注 | 肝・右下

  • 病歴:無症状の若年者。定期の腹部超音波で見つかり、で精査。
  • 見る順序と所見:で肝の深部に境界明瞭なの腫瘤がある(矢印、線A・B)。ので、腫瘤の辺縁に結節状のが輪のように並び、中心はまだ造影されない。では腫瘤全体が造影剤で満たされる(矢印)。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:は微小(ガスを殻で包んだ造影剤)を静注し、血流をリアルタイムに観察する。辺縁から中心へ向かう結節状の造影と後期の完全な充填が血管腫の特徴である。微小は腎から排泄されず、でも使え、被ばくもない。機械的指数を低く保ち(画面の表示は0.04〜0.06)、を壊さずに撮る。名前を言うべき構造:肝、横隔膜、・門脈。
  • 関連ノート:の原理と、超音波の、血管腫

EI-08-06 正常な頸動脈・椎骨動脈の超音波像

Exam Images p.58 | リニア:と(、左)・でのの自動(中央)・(下) | 頸部・頸動脈と

  • 病歴:無症状の中年の重喫煙者。
  • 見る順序と所見:左の像で頸動脈の縦断像にをかけ、の波形を記録する。表示された流速は87.80 cm/sで、波形は拡張期にもを下回らず前向きの血流が続く。中央ので遠位壁のを自動し、平均0.61 mm(最大0.67 mm)で壁は平滑である。下の像ではのに挟まれた区間で、の血流を色で確かめる。
  • 診断:頸動脈・系の正常な超音波像。プラークや逆流はない。
  • 答え方の要点:法はの形態とドプラの・向きを同時に示す。は動脈硬化の早期変化を示す指標で、無症候者の心血管リスクを推定する指標として使われてきた。被ばくも造影剤もなく繰り返せる。名前を言うべき構造:、、、、、。
  • 関連ノート:の原理と、の実技、動脈硬化

トピック9

このトピックの撮影法:X線、、、、X線()と、超音波

EI-09-01 右上葉の大葉性肺炎と膿瘍化

Exam Images p.60 | PA像(初回と2週間後の2枚) | 胸部・肺

  • 病歴:免疫不全の患者。悪寒、胸痛、を伴う咳。
  • 見る順序と所見:まず初回の像で、右の透過性低下()を探す。その下縁は(青矢印)で直線的に区切られ、病変が右に限られることが分かる。次に2週間後の像を並べ、同じ部位に空気を含む空洞ができ、その中に水平な液面(、緑矢印)がある。空洞の周りには浸潤影が残る。左肺は両方の像で保たれている。
  • 診断:右のが、2週間後にを形成した。
  • 答え方の要点:PA像は立位で背側から前方へX線を通す撮影で、の拡大が少ない。単純X線は安価・迅速・だが重なり像で、膿瘍の壁や胸水の合併はの方が詳しい。造影剤は不要。は水平方向のX線(立位や)でなければ写らないので、撮影体位を確かめる。を使うので妊娠の可能性を確認する。名前を言う構造:、右、、、気管。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、胸部X線写真の、、、、

EI-09-02 左頭頂後頭部の急性硬膜下血腫

Exam Images p.61 | 横断・(造影なし) | 脳

  • 病歴:後の頭痛。
  • 見る順序と所見:横断で、左のの頭蓋骨内板と脳表の間()に、三日月形の高信号域がある(黄矢印)。でも、後方のに沿って三日月形の明らかな高信号がある。三日月形で脳の表面に沿って広がり、縫合線を越えうるのがの形である(形のと区別する)。
  • 診断:左の急性(診断名の時期は臨床経過による)。
  • 答え方の要点:は強い磁場とで水素原子核の信号を画像化し、を使わない。T1・T2ともに高信号という組み合わせは、血腫の信号のでは細胞外メトヘモグロビンの時期に当たるので、信号だけから「」とは言わない。救急のの第一選択は、速く金属機器の確認も要らないである。では・・を事前に確認する。造影剤は不要。名前を言う構造:、、、、。
  • 関連ノート:の基礎、救急の診断、

EI-09-03 左乳癌(マンモグラフィ)

Exam Images p.62 | 両側、頭尾方向像・内外像(低エネルギー撮影 約30 kV) | 乳房

  • 病歴:41歳女性。左乳房に触知する腫瘤。
  • 見る順序と所見:左右の同じ方向の像を背中合わせに並べて比べる。頭尾方向像(左の組)で、左乳房に周囲への線を放射状に伸ばす高濃度の病変がある(黄矢印)。内外像(右の組)でも、左乳房上部に同じ放射状の病変がある。病変は上部の、内側と外側の四分円の境界にある。内外像ではに重なる位置に、腋窩の転移リンパ節(青矢印)が複数ある。右乳房は正常。この乳房は脂肪が多いので、白い病変が黒い背景から浮き上がって見つけやすい(ではこうはいかない)。
  • 診断:左乳房の浸潤癌。右乳房は正常。
  • 答え方の要点:乳腺と脂肪のわずかなの差を出すため、約30 kVの低エネルギーX線で乳房を圧迫して撮る。2方向(頭尾方向・内外)が基本。では感度が落ち、超音波やで補う。造影剤は不要。触知する腫瘤の精査では、年齢に応じて超音波を組み合わせ、で確定する。妊娠の有無を確認する。名前を言う構造:、腋窩、乳頭、乳腺組織、脂肪組織。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、乳腺の画像診断、乳癌

EI-09-04 尿管膀胱移行部結石と水腎症

Exam Images p.63 | の、 | 腹部

  • 病歴:若年患者。急性の激しいと血尿。
  • 見る順序と所見:で両側の腎から尿管を下へたどる。左の遠位尿管の、膀胱のすぐ手前に点状の(黄矢印、450〜500 )がある。これが尿管を塞ぐ結石である。上流の左腎盂は拡張している(青で囲まれた領域)。反対側の腎盂は拡張していない。
  • 診断:尿管を閉塞する膀胱近傍の尿管結石と水腎症。
  • 答え方の要点:はX線管と検出器が回転して断面の減弱を測り、値()で表す。の多くは高いをもつので、造影剤なしでも白く写る。造影すると結石と造影された尿の区別がつかなくなるため、まず単純で撮る。若年者ではプロトコルで被ばくを抑える。妊婦や小児では超音波を先に考える。名前を言う構造:腎盂、尿管、膀胱、、、腸骨。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、の基礎:、救急の腹部画像診断、水腎症、

EI-09-05 食道扁平上皮癌

Exam Images p.64 | (、正面)・造影CT(軟部条件) | 胸部

  • 病歴:飲酒歴のある中年男性。嚥下障害と体重減少。
  • 見る順序と所見:で、食道を上から下へたどる。上部食道で内腔が狭くなり、そのにがたまる(緑矢印)。狭窄部はわずかなしか通らない(青矢印)。造影CTのでは、気管の背側で、その高さの食道に造影される腫瘤(黄矢印)があり、そのの食道は空気を含んで拡張している。
  • 診断:。
  • 答え方の要点:は連続的なX線で造影剤の通過をリアルタイムに見る検査で、内腔の形とが分かるが、壁外への広がりやリンパ節は分からない。そこを造影CTで補う。は穿孔が疑われるときは使わず、水溶性に替える。誤嚥の危険がある患者ではのを避ける。確定は内視鏡と生検で行う。静注では腎機能・過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:食道、気管、、、胸骨。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、

EI-09-06 胆石を伴う胆嚢炎

Exam Images p.65 | 超音波、コンベックス(3.5〜5 MHz)、右下の縦断・横断 | 胆嚢

  • 病歴:発熱、、強い右上腹部痛。
  • 見る順序と所見:縦断像で胆嚢の内腔を見ると、強いエコーを返す構造(黄矢印)があり、その後方に(黒い帯)が伸びる。これが結石である。次に壁を見る。胆嚢壁は厚く、層状(浮腫)になっている(赤線で挟まれた範囲)。でも、壁が厚く層状の輪になっている(赤矢印)。画面には値(縦断 26.1 mm・16.6 mm、横断 19.0 mm)が表示されている。
  • 診断:胆石を伴う胆嚢炎。
  • 答え方の要点:超音波はから出た音波の反射(エコー)を画像化する。がなく、ベッドサイドで繰り返せ、胆石の検出に優れる。一方、腸管ガス・肥満で見にくく、の技量に左右される。結石は後方ので、壁肥厚・層状化・で押したときの圧痛で炎症を読む。造影剤は通常不要。空腹時に検査する(食後は胆嚢が収縮し壁が厚く見える)。名前を言う構造:胆嚢、肝臓、腹壁。
  • 関連ノート:の原理と、の実技、救急の腹部画像診断、

トピック10

このトピックの撮影法:、、、と、超音波、X線

EI-10-01 膠芽腫

Exam Images p.67 | ・像・横断強調画像() | 脳

  • 病歴:79歳男性。と、痙性を伴う右下肢の。
  • 見る順序と所見:で、左のからにかけての内(軸内)の腫瘤と、その周りの広い高信号の浮腫(赤矢印)を見る。腫瘤は左をしている(緑矢印)。像では、腫瘤の辺縁がに造影される(黄矢印)。横断では、腫瘤の中に低信号(黒い部分、青矢印)があり、腫瘍内の出血を示す。
  • 診断:(キャプションの旧称は。現行の分類〔2021年〕では「、野生型」と呼ぶ)。
  • 答え方の要点:は軟部組織のが高く、の評価の標準である。は血液脳関門が壊れた部分に漏れ出して白く写る。では腎機能()、妊娠、過去の反応歴を確認する。は血液の分解産物や石灰化で信号が落ちる撮像法。の確認は全般の前提。名前を言う構造:、、、、頭蓋骨。
  • 関連ノート:の基礎、救急の診断、、、

EI-10-02 スタンフォードA型大動脈解離

Exam Images p.68 | 大動脈の(静注)、・ | 胸部

  • 病歴:中年患者。突然の激しいと。
  • 見る順序と所見:で大動脈をから、へとたどる。からに、内腔を二つに分ける低吸収の線(、黄矢印)がある。では大動脈の断面が、三日月形の(緑矢印)と楕円形の(青矢印)に分かれている。の方が造影剤濃度が高く白い。で、解離は(赤矢印)に及んでいる。この2枚で矢印が示すのはとであり、A型という診断はにも解離が及ぶことを前提とするので、の断面を別に確かめる。
  • 診断:スタンフォードA型(に及ぶ)。
  • 答え方の要点:スタンフォード分類はに解離が及ぶかで決まる(及べばA型、及ばなければB型)ので、答えるときはまで必ず確かめる。A型は緊急手術の対象である。は造影剤を急速静注し、動脈内の濃度が最も高いで薄いスライスを撮り、で見る。では腎機能・過敏反応歴を確認するが、この状況では検査を遅らせない。名前を言う構造:、、、、肺動脈、心臓、椎体。
  • 関連ノート:の基礎:物理と原理、血管の画像診断と、救急の胸部画像診断、

EI-10-03 胆嚢結石と腎嚢胞(MRI)

Exam Images p.69 | 横断・強調像(造影なし) | 上腹部

  • 病歴:中年患者。骨盤の症状のために撮った上(の所見)。
  • 見る順序と所見:で胆嚢の中の胆汁は白いが、その中に境界明瞭な円形の信号欠損(黒い部分、黄矢印)がある。これが結石である。黒く写るのは結石だけではないので、ほかの黒い部分を区別する。大動脈・下大静脈・門脈は流れる血液ので黒い(青矢印)。腸管内のガスも黒い(赤矢印)。強調像では脂肪が暗くなり、左腎の境界明瞭な円形の高信号病変(緑矢印)が際立つ。水と同じ強い高信号で境界明瞭なので、と読む。
  • 診断:胆嚢結石症、。
  • 答え方の要点:では水(胆汁・尿・・脳脊髄液)が白い。自由に動く水の水素原子核が乏しくT2が極めて短い結石、速く流れる血液、ガスは黒い。は脂肪の信号を消して、水を含む病変を目立たせる。造影剤は不要。がないが、・金属・を確認する。名前を言う構造:胆嚢、肝臓、大動脈、下大静脈、門脈、左腎、脾臓、椎体。
  • 関連ノート:の基礎、

EI-10-04 大腸癌(注腸造影)

Exam Images p.70 | 注腸二重造影(と空気)・造影CT静脈相の | 腹部

  • 病歴:便通の変化と体重減少。
  • 見る順序と所見:注腸二重造影で、空気で広げた大腸の輪郭を順にたどる。一か所で内腔がに不整に狭くなり、壁が厚くなっている(アップルコア徴候、黄矢印)。造影CTでは、画像の左側(患者の右側)の結腸にの壁肥厚(黄矢印)があり、周囲の脂肪の濃度が上がっている。腫瘍が壁外の脂肪へ浸潤していることを示す。
  • 診断:結腸腺癌。
  • 答え方の要点:注腸二重造影はで粘膜を覆い、空気で腸を広げての凹凸を見る検査である。現在はとコロノグラフィが主で、は造影CTで行う。は穿孔や腸閉塞の完成が疑われるときは使わない。()が必要。静注では腎機能・過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:、、、S状結腸、腸間膜、大動脈、下大静脈、、腎臓。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、大腸癌

EI-10-05 膀胱尿路上皮癌

Exam Images p.71 | 膀胱の超音波、コンベックス(3.5〜5 MHz)、・、縦断・横断 | 骨盤

  • 病歴:。。
  • 見る順序と所見:(縦断)で、の尿で満たされた膀胱を見る。膀胱壁から内腔へ突出するののがあり、長径がされている(39.7 mm)。(横断)では、腫瘤の内部に血流信号がある。血流があることが、(血流がない)ではなく腫瘍であることの根拠になる。
  • 診断:膀胱の(キャプションの「癌」は従来の呼称)。
  • 答え方の要点:超音波は尿で膀胱が満たされていると内腔の病変がよく見えるので、検査前に膀胱を充満させる。は流れの向きではなく血流の有無を感度よく示す。がなく安価だが、小さい平坦な病変や上部尿路は見落としうる。確定はと生検、病期は・で評価する。造影剤は不要。名前を言う構造:膀胱壁、膀胱内腔、腹壁。
  • 関連ノート:の原理と、

EI-10-06 鼠径ヘルニア嵌頓による機械的小腸イレウス

Exam Images p.72 | 腹部X線、立位 | 腹部・骨盤

  • 病歴:嘔吐と急性腹痛、の腫脹。
  • 見る順序と所見:まずガスの分布を見る。上〜中腹部に、直径2〜3 cmに拡張したガスを含むが複数並び、それぞれに水平な液面(、黄矢印)がある。次に大腸を探す。大腸のガスは正常より少ない。これは閉塞部位より下流の腸が空になっているためである。に留置されたも写っている。
  • 診断:嵌頓による機械的小腸イレウス。
  • 答え方の要点:は水平なX線が必要なので立位(または)で撮る。小腸は中央寄りで径が小さく、大腸は辺縁を走り径が大きい。X線は閉塞の有無の手がかりにはなるが、閉塞部位・原因・絞扼の評価には造影CTが優れる。でを必ず見る(この症例の原因)。妊娠の可能性を確認する。名前を言う構造:小腸(空腸・回腸)、大腸、、腸骨、骨盤、横隔膜。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、救急の腹部画像診断、、イレウス・腸閉塞、

トピック11

このトピックの撮影法:、、肺動脈、造影CT、、X線

EI-11-01 前庭神経鞘腫

Exam Images p.74 | 造影なしの3次元(DRIVE)・後、横断 | 脳

  • 病歴:数か月かけて進んだ神経性(感音)難聴。
  • 見る順序と所見:強いでは脳脊髄液が白く、その中で左のに、脳脊髄液より暗い腫瘤がある(黄矢印)。後のでは、同じ左のに、境界明瞭で強く造影される腫瘤がある(黄矢印)。
  • 診断:(従来の呼称は)。
  • 答え方の要点:片側の感音難聴では、とをで調べる。強いでは白い脳脊髄液が背景になり、脳神経や小さな腫瘤が黒く浮かぶ。では腎機能・妊娠・過去の反応歴、では(を含む)を確認する。名前を言う構造:、、小脳、橋、、。
  • 関連ノート:の基礎、頭頸部の画像診断、救急の診断、

EI-11-02 浸潤性乳管癌と良性オイル嚢胞

Exam Images p.75 | 左乳房の頭尾方向像・右乳房の内外像(低エネルギー撮影 約30 kV)と拡大圧迫像 | 乳房

  • 病歴:無症状の患者の検診(2例)。
  • 見る順序と所見:左の組(左乳房、頭尾方向像)で、四角で囲んだ範囲を拡大圧迫像で見ると、大きさ・形がばらばらの細かい石灰化(の)がある。右の組(右乳房、内外像)では、境界明瞭な円形の病変の縁が殻のように石灰化している()。
  • 診断:左は、右は良性のオイル嚢胞。
  • 答え方の要点:同じ石灰化でも形と分布で意味が逆になる。・線状・のは悪性を疑い、状・な石灰化は良性を示す(の記載用語)。拡大圧迫撮影は、小さい範囲を強く圧迫して拡大し、石灰化の形を詳しく見る方法。疑わしい石灰化は下の吸引式で確かめる。造影剤は不要。名前を言う構造:乳腺組織、脂肪組織、、皮膚。
  • 関連ノート:乳腺の画像診断、の石灰化、乳癌、

EI-11-03 両側肺塞栓症

Exam Images p.76 | 肺動脈の(静注)、肺動脈分岐部の高さの | 胸部

  • 病歴:帝王切開後の女性。上昇、呼吸困難、。
  • 見る順序と所見:造影剤で白く染まったから左右の肺動脈へたどる。両側の肺動脈の中に、造影剤に囲まれた大きな低吸収の(黄矢印)がある。これが血栓である。は造影剤濃度が最も高く、そこから放射状のが出ている(青矢印)。
  • 診断:両側の肺塞栓症。
  • 答え方の要点:肺動脈は、造影剤が肺動脈で最も濃くなるに撮り、血栓を「白い血管の中の黒い欠損」として示す。では腎機能・過敏反応歴を確認する。授乳中でもの後に授乳を中断しなくてよい。産後・術後はの危険が高い。名前を言う構造:、右肺動脈、左肺動脈、、、、気管支、。
  • 関連ノート:の基礎:、血管の画像診断と、救急の胸部画像診断、

EI-11-04 左副腎転移を伴う非小細胞肺癌

Exam Images p.77 | 造影CT静脈相、・ | 胸部・上腹部

  • 病歴:胸部X線検診で陽性となった後のの。
  • 見る順序と所見:で左肺のの造影される腫瘤(黄矢印)を見つける(キャプションでは左下葉)。次に同じ検査の上腹部へ目を移す。で左副腎に、肺の腫瘤と似た形の造影される(青で囲まれた範囲、青矢印)がある。
  • 診断:原発性と左副腎転移。
  • 答え方の要点:肺癌のは副腎と肝臓まで含めて撮る。副腎は肺癌の転移の好発部位である。造影CTは・リンパ節・遠隔転移を一度に評価でき、代謝の評価は で補う。では腎機能・過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:左肺、左副腎、腎臓、肝臓、脾臓、大動脈、椎体。
  • 関連ノート:胸部X線写真の、肺癌

EI-11-05 前十字靱帯断裂

Exam Images p.78 | のプロトン密度強調像・プロトン密度強調像(造影なし)と正常例 | 膝

  • 病歴:スキー事故の後に膝が不安定になった若年患者。
  • 見る順序と所見:まず右の小さい正常例で、がから脛骨まで全長にわたり黒い(低信号の)帯として連続することを確かめる(黄矢印)。次に患者の像で同じ場所を見ると、その黒い帯が見えない(青矢印)。プロトン密度強調像では、関節内に白いが少量たまっている(緑矢印)。
  • 診断:スポーツ外傷による。
  • 答え方の要点:・・軟骨の評価はが第一選択である。プロトン密度強調像は解剖を細かく示し、を加えると水(浮腫・)が白く浮かぶ。X線は骨折の除外に使う。造影剤は不要。・金属を確認する。名前を言う構造:、、、脛骨、、膝蓋下脂肪体。
  • 関連ノート:の基礎、骨軟部の画像診断、

EI-11-06 卵巣癌のS状結腸浸潤による機械的大腸イレウス

Exam Images p.79 | 腹部X線、立位 | 腹部・骨盤

  • 病歴:骨盤腫瘍の既往がある高齢女性。激しい腹痛と疝痛。
  • 見る順序と所見:辺縁を走る大腸をたどる。・・がガスで大きく拡張し、直径10〜15 cmに及ぶ長い水平な液面(、黄矢印)をいくつも作る。小腸のガスは正常より少なく、に拡張していない空腸ループが少し見える。
  • 診断:卵巣癌のS状結腸浸潤による機械的大腸イレウス。
  • 答え方の要点:では拡張した腸が辺縁を走り、径が大きい。が閉じていると小腸へガスが逆流せず、大腸だけが著しく拡張して穿孔の危険が高まる。閉塞部位と原因は造影CTで決める。立位で撮り、立てない患者はで撮る。名前を言う構造:、、、S状結腸、、腸骨、骨盤。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、救急の腹部画像診断、、イレウス・腸閉塞、、卵巣癌

トピック12

このトピックの撮影法:、造影CTと 、、超音波と造影CT、、

EI-12-01 歯性上顎洞炎

Exam Images p.81 | の、・再構成() | 上顎・副鼻腔

  • 病歴:慢性の頭痛と咳。
  • 見る順序と所見:で左右の副鼻腔を比べる。右のとは空気(−1000 )で黒い。左のとは、と液体(0〜20 )で埋まっている(黄矢印)。も一部埋まっている。次に左の底の下へ目を移すと、左の根尖を囲む透亮域がある(青矢印)。でも、同じの根尖の透亮域がに接している(青矢印)。
  • 診断:()。
  • 答え方の要点:副鼻腔の評価にはが標準で、で骨壁と歯根を細かく見る。空気・液体・骨のの差が大きいので、でも十分に診断できる。副鼻腔X線は重なりが多く、現在はほとんど使わない。片側の炎では歯が原因のことがあり、根尖を必ず見る。造影剤は不要。の被ばくに配慮する。名前を言う構造:、、、、、眼窩、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、頭頸部の画像診断、透過像、

EI-12-02 FDG集積を示す転移疑いリンパ節

Exam Images p.82 | 造影CT静脈相(の静注と経口、軟部条件)・10日後の 、 | 骨盤

  • 病歴:の患者の経過観察。
  • 見る順序と所見:造影CTで右の沿いに、短径16 mmの腫大したリンパ節がある(黄矢印)。経口造影剤で白く写る腸管(青矢印)を、リンパ節と取り違えないように区別する。10日後のでは、同じ位置にの集積増加がある(黄矢印)。像のカラースケールは0〜7.30で、集積が強いほど暖色になる。
  • 診断:が集積する病的リンパ節で、転移を疑う。
  • 答え方の要点:18F-はブドウ糖類似体で、の盛んな腫瘍細胞に取り込まれる。はの消滅で生じる511 keVの光子の対を同時に数える。(形・大きさ)と(代謝)を重ね、両方が異常ならより強く転移を疑う。炎症にも集積するので偽陽性がある。検査前は絶食して血糖を確認する(高血糖は腫瘍への集積を下げる)。被ばくがあるので妊娠を確認し、授乳については施設の手順に従う。名前を言う構造:・静脈、腸骨、、腸管、。
  • 関連ノート:核医学、核医学の症例検討、FDG PET、大腸癌

EI-12-03 UIPパターンの間質性肺疾患

Exam Images p.83 | 肺の(造影なし、)、横断・・ | 胸部・肺

EI-12-04 急性腎盂腎炎

Exam Images p.84 | 腎の超音波(コンベックス 3.5〜5 MHz、と)・造影CTの | 腹部

EI-12-05 TIPSのドプラ評価

Exam Images p.85 | 、コンベックス(3〜5 MHz)、右下 | 上腹部

  • 病歴:。以前に経頸静脈的門脈大循環シャント()を留置。
  • 見る順序と所見:の中を斜めに走る2本の平行な明るい線がの壁である。の枠の中で、の内腔に血流信号が満ちている。色はへ向かう流れが赤、遠ざかる流れが青である。扇形のでは場所ごとに超音波の入る向きが変わるため、同じ向きの流れでもの区間によって赤と青に分かれうる。色だけでなくの走行と合わせて、から枝へ向かう正しい向きであることを確かめる。画面の速度スケールは±16 cm/s。
  • 診断:の評価で、正常な流れが確認された。
  • 答え方の要点:は、動く赤血球で反射した音波の周波数の変化(ドプラ)から流れの向きと速さを求める。の開存はのない超音波で繰り返し確かめ、流れの消失・速度の異常・門脈の流れの向きの変化を狭窄や閉塞の手がかりにする。流速がスケールを超えると色が折り返す()。造影剤は不要。名前を言う構造:肝臓、門脈、、。
  • 関連ノート:の原理と、血管の画像診断と、

EI-12-06 大腿骨急性骨髄炎

Exam Images p.86 | のプロトン密度強調像・プロトン密度強調像 | 膝・大腿

  • 病歴:膝の上の腫れと痛みがある若年成人。
  • 見る順序と所見:プロトン密度強調像で、を上から下へたどる。の中部から遠位、遠位の骨髄が浮腫で白い(黄矢印)。骨の周りでは、と、周囲の軟部組織の広い高信号(浮腫、青矢印)がある。なしのプロトン密度強調像と並べ、同じ範囲の骨髄(黄矢印)を見比べる。
  • 診断:の。
  • 答え方の要点:骨髄炎のはが最も鋭敏である。発症早期(14日未満)のX線は正常か軽い軟部腫脹だけのことがあり、やが見えるまでには2週前後かかりうる(骨軟部の画像診断)。でを黒くするとが浮かび上がる。膿瘍の評価にはを加えることがあり、その場合は腎機能・妊娠・過去の反応歴を確認する。を確認する。名前を言う構造:の・・、、脛骨、、。
  • 関連ノート:の基礎、骨軟部の画像診断、骨髄炎

トピック13

このトピックの撮影法:X線と、造影CTと、、、超音波、X線と

EI-13-01 COVID-19肺炎

Exam Images p.88 | のAP胸部X線・胸部CTの | 胸部

  • 病歴:72歳。急に発症した発熱、、咳、倦怠感。
  • 見る順序と所見:X線ではまず機器を確かめる。(青矢印)、心電図電極、左カテーテル(赤矢印)が写っている。次にを見ると、両側に広い透過性低下がある。では両側の全の末梢に、血管の輪郭が透けて見える淡い濃度上昇(、黄線で囲まれた範囲)とがある。(緑矢印)での境を確かめる。
  • 診断:肺実質の80%超に及ぶ肺炎、 5。
  • 答え方の要点:立位のPA像を撮れない重症患者ではAP像になり、が拡大して見え、も落ちる。はの分布をX線よりはるかに鋭敏に示す。は所見からの疑いの強さを1〜5で示す判定(0は評価不能、6はウイルス検査で確定済み)で、5はを意味する。確定はウイルス検査で行う。感染対策をとって撮影する。名前を言う構造:気管、、、、、。
  • 関連ノート:胸部X線写真の、画像診断における人工知能、、、COVID-19

EI-13-02 小腸神経内分泌腫瘍の肝転移

Exam Images p.89 | 造影CT静脈相(軟部条件)・99mTc Tektrotyd の、 | 上腹部

EI-13-03 術後の右外腸骨動脈仮性動脈瘤

Exam Images p.90 | 腹部骨盤の・(横断、軟部条件)との | 骨盤

  • 病歴:の。数時間前にの摘出術を受け、超音波で大きな血腫が見つかった。
  • 見る順序と所見:(左上)で、右に沿う腫瘤(黄矢印)のは約25 である。(左下)では同じ腫瘤が約100 まで上がり、動脈とつながる細い通路から造影剤が流れ込む(緑矢印)。(右)では、から細い通路(緑矢印)を介して丸い腫瘤(黄矢印)へ造影剤が入るのが一続きに分かる。
  • 診断:術後の右。
  • 答え方の要点:単純と造影を並べ、造影で濃度が上がる「血腫」は動脈と交通したを示す。はで撮り、で血管の走行に沿って見る。治療はやコイル塞栓などのや手術が選ばれる。では腎機能を確認する(で透析中なら残存腎機能を考える)。名前を言う構造:、、腸骨、膀胱、。
  • 関連ノート:血管の画像診断と

EI-13-04 前立腺癌(MRI)

Exam Images p.91 | 前立腺の・ダイナミック、 | 骨盤

  • 病歴:上昇とで異常を指摘された。
  • 見る順序と所見:で、前立腺の中央の移行域(青で囲まれた範囲)は正常である。移行域の前方にある、赤で囲まれた領域(赤矢印)は周囲より黒い()。キャプションではこの領域を辺縁域とし、ダイナミック造影では同じ部位が強く造影されるとしている。下方の丸い低信号は直腸である。
  • 診断:前立腺腺癌。
  • 答え方の要点:前立腺は、・・ダイナミック造影を組み合わせ、で癌の可能性を判定する。正常の辺縁域はT2で高信号なので、癌は黒く抜けて見える。現行のでは辺縁域の判定はが主で、ダイナミック造影は補助である。では腎機能・過去の反応歴、ではを確認する。名前を言う構造:辺縁域、移行域、直腸、、閉鎖筋。
  • 関連ノート:の基礎、前立腺癌

EI-13-05 正常リンパ節と転移リンパ節の超音波像

Exam Images p.92 | リニア(7.5〜12 MHz)の超音波 | 頸部の表在軟部

  • 病歴:左は無症状の人の正常例。右は膵腺癌の中年患者の、触知する左の腫瘤。
  • 見る順序と所見:左の正常リンパ節は楕円形で、中央のの脂肪性リンパ門(緑矢印)と、その周りのの皮質(青矢印)が区別できる。値は11.9 mm×3.8 mmで、短径は10 mm未満である。右は、リンパ節が融合した塊で、丸く、で、リンパ門の構造が消えている。値は32.6 mm×23.3 mmで、3 cmを超える。
  • 診断:左は正常リンパ節、右は転移リンパ節(後に膵腺癌の転移と証明された)。
  • 答え方の要点:表在の構造はのリニアで見る(周波数が高いほど分解能は上がるが深くは届かない)。正常は「楕円形・リンパ門あり」、転移を疑うのは「円形・リンパ門の消失・・腫大」である。がなく、にやができる。造影剤は不要。名前を言う構造:リンパ門、皮質、、、、。
  • 関連ノート:の原理と、頭頸部の画像診断、

EI-13-06 脛骨高原骨折

Exam Images p.93 | 膝の正面X線・の | 右膝

  • 病歴:膝の外傷。
  • 見る順序と所見:正面像で・脛骨・の輪郭を順にたどり、に透亮なと皮質の途絶を探す(黄矢印)。のでは、の関節面にかかる(黄矢印)が重なりなく見える。
  • 診断:の急性骨折。
  • 答え方の要点:外傷では2方向(正面・側面)のX線が最初の検査である。関節面にかかる骨折はX線で過小評価されやすいので、で骨片の転位と関節面のを評価し、手術計画に使う。・の損傷の合併はで見る。造影剤は不要。妊娠の可能性を確認する。名前を言う構造:、顆部、、端、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、の基礎:、骨軟部の画像診断

トピック14

このトピックの撮影法:、造影CT、、、と超音波、X線と

EI-14-01 髄膜腫

Exam Images p.95 | ・造影CTと(静注) | 脳

  • 病歴:非対応のを持つ中年患者。。
  • 見る順序と所見:で、右の脳表に接する病変の中に小さなの石灰化(青矢印)がある。造影CTのでは、同じ部位の腫瘤が強く均一に造影される(黄矢印)。では、腫瘤が頭蓋骨の内側に広く接し、外からを押している(軸外の腫瘤)。
  • 診断:(軸外ので最も多い)。
  • 答え方の要点:の評価の第一選択はだが、非対応のがあればは禁忌で、造影CTで代える。これが依頼医の判断そのものである。軸外腫瘤は硬膜に広く接し、脳を外から押す。は石灰化を、造影CTは血流の豊富さを示す。では腎機能・過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:、、頭蓋骨、、。
  • 関連ノート:の基礎、救急の診断、石灰化、

EI-14-02 両側胸水と左下葉無気肺

Exam Images p.96 | 造影CT(軟部条件・)、 | 胸部

  • 病歴:腹部手術後の。
  • 見る順序と所見:軟部条件で両側の背側を見る。右に少量の胸水(約0 、青矢印)、左に幅約3 cmの胸水(青矢印)がある。左の胸水の前方で、左下葉はを失って縮み、その中に空気を含む気管支(、黄矢印)が黒く抜けている。でも左下葉のが失われていることを確かめる。
  • 診断:両側の胸水(水胸)と左下葉の。
  • 答え方の要点:胸水は水と同じ約0 で方向(背側)にたまり、は造影される肺組織として区別できる。X線では両者が同じ「底部」に見えるので、や超音波で分ける。同じ断面を軟部条件とで見直すのがウィンドウの使い分けである。では腎機能・過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:、左下葉、気管支、、心臓、椎体、肋骨。
  • 関連ノート:胸部X線写真の、、、胸水

EI-14-03 急性壊死性膵炎

Exam Images p.97 | ・造影CT(静注) | 上腹部

  • 病歴:発熱、背部へ放散する激しい上腹部痛、とリパーゼの著明な上昇。
  • 見る順序と所見:膵は腫大し、辺縁が不明瞭である(造影CTの青矢印)。周囲の腸間膜脂肪は、のため濃度が上がっている。では肝の濃度が低い()。造影CTでは、膵頭部は造影されて生きた組織である(黄矢印)のに対し、体部・尾部は低吸収のまま造影されず、壊死を示す。
  • 診断:急性、。
  • 答え方の要点:の診断は症状とで行い、は重症度・壊死・合併症の評価に使う。壊死は「造影されない膵実質」として分かるので造影が必要である。発症直後のでは壊死の広がりを正確に評価できないため、重症例の最初の造影CTは症状発現から72〜96時間後が最適とされる(救急の腹部画像診断)。では腎機能(脱水・に注意)と過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:膵頭部・体部・尾部、肝臓、脾臓、胃、腎臓、大動脈、。
  • 関連ノート:の基礎:、救急の腹部画像診断、

EI-14-04 子宮頸癌と所属リンパ節腫大

Exam Images p.98 | ・横断マップ・像(静注) | 骨盤

  • 病歴:性器出血と。下の生検でと判明。
  • 見る順序と所見:で、子宮頸部に、周囲の低信号の頸部間質より明るい腫瘤(黄で囲まれた範囲)があり、へ及んでいる。横断マップでは腫瘤が暗く、を示す(青矢印)。像では腫瘤が造影される(黄矢印)。さらに骨盤壁の沿いに腫大したリンパ節がある(赤矢印)。キャプションは右腸骨リンパ節とするが、赤矢印は画像の向かって右側にあり、通常のの表示では患者の左に当たる。左右は断定せず、元の画像の方向表示で確かめる。
  • 診断:と。
  • 答え方の要点:の局所の広がりの評価はが最も優れ、で腫瘍と頸部間質の境を見る。とマップは細胞密度の高い腫瘍を示す(で暗い)。では腎機能・妊娠・過去の反応歴を、ではを確認する。名前を言う構造:子宮頸部、子宮体部、、膀胱、直腸、腟、。
  • 関連ノート:の基礎、

EI-14-05 左乳房の多発嚢胞

Exam Images p.99 | 左乳房の内外方向・(7〜12 MHz)リニアの超音波(左) | 左乳房

EI-14-06 踵骨粉砕骨折

Exam Images p.100 | の・の3D再構成 | 

  • 病歴:高所からの。
  • 見る順序と所見:側面像での下のの輪郭をたどると、皮質が急に途切れ、透亮なが走る。の3D再構成では、が多数の骨片に割れているのが立体的に分かる。キャプションは関節とするが、3D再構成の方向表示にはRとあり、左右は画像だけでは決められない。
  • 診断:の(俗称は「恋人の骨折」「ドン・ファン骨折」)。
  • 答え方の要点:高所からので足に縦方向の力がかかる損傷で、のを合併しやすいので脊椎も確かめる。X線で骨折を見つけ、(多断面・3D再構成)で骨片の数・転位・関節面の損傷を評価して手術計画に使う。造影剤は不要。名前を言う構造:、、脛骨、、、。
  • 関連ノート:X線撮影の基礎、の基礎:、骨軟部の画像診断、

トピック15

このトピックの撮影法:X線、、造影CT、と造影CT、造影MRI、

EI-15-01 肺腺癌

Exam Images p.102 | PA胸部X線・側面像 | 胸部

  • 病歴:無症状の中年患者の胸部検診。
  • 見る順序と所見:PA像のRマーカーで左右を確かめてから読む。右の末梢に、境界明瞭な円形の腫瘤がある(橙矢印)。側面像でも、後方に同じ腫瘤が重なっている(橙矢印)。側面像はキャプションでは左側面像だが、画像のマーカーはRである。側面像で病変側を決めることはないので、左右はPA像で判断する。以前の写真と比べると、新たに出現した病変である。
  • 診断:肺腺癌。
  • 答え方の要点:2方向で撮ると病変の前後の位置()が決まる。以前の写真との比較は最も有用な情報の一つで、新しく出た腫瘤は精査が必要である。次の検査は造影CT(病期)と組織診断で、代謝の評価には を使う。PA像はで、妊娠の可能性を確認する。名前を言う構造:右、、、、気管、横隔膜、。
  • 関連ノート:胸部X線写真の、肺癌

EI-15-02 悪性黒色腫の多発脳転移

Exam Images p.103 | 造影前(横断・)・(、静注) | 頭部

  • 病歴:悪性黒色腫の患者。現在、頭痛と。
  • 見る順序と所見:造影前ので、左の内に小さな高信号の結節がある(黄矢印)。造影前のでは、にも高信号の結節がある(黄矢印)。のでは、同じ病変が白く造影される(黄矢印)。
  • 診断:悪性黒色腫の多発脳転移。
  • 答え方の要点:黒色腫の転移は、メラニン(ときに腫瘍内出血)のため造影前からT1で高信号になりうる。造影前後を必ず比べ、元から白いのか造影で白くなったのかを区別する。脳転移の検索は、造影MRIが造影CTより鋭敏である。では腎機能・妊娠・過去の反応歴、ではを確認する。名前を言う構造:、、、、小脳、脳幹。
  • 関連ノート:の基礎:、の基礎、救急の診断、脳転移、悪性黒色腫

EI-15-03 リンパ節転移と胆管・膵管拡張を伴う膵癌

Exam Images p.104 | 造影CT静脈相(静注)、2枚と | 上腹部

  • 病歴:倦怠感、体重減少、黄疸のある中年男性。
  • 見る順序と所見:膵頭部に、周囲の膵より暗い低吸収の腫瘤がある(黄で囲まれた範囲)。上流の胆道を見ると、が低吸収の枝として拡張している(赤矢印。正常では見えない)。では、胆嚢が液体で張って腫大し(淡緑矢印)、膵管も閉塞で拡張している(濃緑矢印)。腸間膜には、辺縁がの造影されるがある(青で囲まれた範囲、青矢印)。
  • 診断:、、膵管拡張を伴う膵腺癌。
  • 答え方の要点:は周囲の膵より造影が弱く、低吸収に写る。膵頭部の腫瘍は胆管と膵管の両方を塞ぐ(胆管・膵管の二重拡張)。病期とは、膵実質相とを含む膵臓用の造影CTで、周囲の動脈・静脈との関係から判断する。では腎機能・過敏反応歴を確認する。名前を言う構造:膵頭部、、、胆嚢、膵管、・静脈、腎臓。
  • 関連ノート:の基礎:、

EI-15-04 腹部大動脈瘤破裂

Exam Images p.105 | ・造影CT静脈相(静注) | 腹部・後腹膜

  • 病歴:。急性腹痛、低血圧、、の腹部腫瘤。
  • 見る順序と所見:で、拡張したの壁に石灰化(黄矢印)がある。造影CTでは、瘤の中の造影される内腔を、低吸収の(青矢印)が取り巻く。瘤の外の後腹膜に液体貯留(赤矢印)があり、に濃くなる(造影剤の=活動性出血)。の平均は60〜80 で、な血腫に合う。大きな血腫が右腎を腹側へ押している。
  • 診断:破裂。
  • 答え方の要点:な血腫は血液より濃い(凝血でさらに上がる)ので、でに写る。造影で「濃くなる液体」は今も出血している部位を示す。循環が不安定な患者では、画像検査のために手術を遅らせないことがある。の腎機能確認は、緊急時には結果を待たない。名前を言う構造:、、後腹膜、、腎臓、下大静脈、椎体。
  • 関連ノート:の基礎:、血管の画像診断と、救急の胸部画像診断、救急の腹部画像診断、

EI-15-05 右乳癌(造影MRI)

Exam Images p.106 | (3次元、eTHRIVE)・差分画像・造影の時間変化の解析(静注) | 乳房、

  • 病歴:と診断済みの患者の。
  • 見る順序と所見:左上のダイナミック造影像と左下の差分画像で、右乳房にでを伴う強く造影される腫瘤がある(黄矢印)。右上は造影の程度を色で示す地図(画面の表題は最大造影)で、キャプションではが最も強い部分を赤で示すとしている。右下の時間信号曲線は、早期(横軸でおおよそ100秒付近)にに立ち上がってピークに達し、その後は時間とともに下がる。これが型である。反対側の乳房と同側の他の部位には病変がない。
  • 診断:右乳房の浸潤癌。多発病変・対側病変なし。
  • 答え方の要点:は感度が最も高く、(広がり・多発・対側)に使う。差分画像はから造影前を引き、造影された部分だけを残す。曲線の型は漸増型(良性寄り)・型・型(悪性を強く示唆)に分ける。では腎機能・妊娠・過去の反応歴を、ではを確認する。閉経前はの第2週(第7〜14日)に撮ると、乳腺の背景の造影が少ない。名前を言う構造:乳腺組織、、胸壁、心臓。
  • 関連ノート:の基礎、乳腺の画像診断、乳癌

EI-15-06 肝硬変の門脈逆流と腹水

Exam Images p.107 | 腹部超音波、3〜5 MHzのコンベックス、 | 腹部・右上腹部

  • 病歴:左は定期の腹部超音波。右は長年の大量飲酒歴があり、倦怠感との増大がある患者。
  • 見る順序と所見:左の正常例では、門脈に赤い血流信号(黄矢印)があり、肝へ向かう求肝性の流れである。そのそばに細い(青矢印)が並ぶ。右の肝硬変の例では、門脈の血流が青く表示され、肝から遠ざかる遠肝性の流れ(逆流)である。肝の表面と腹壁の間にの帯(緑の線で囲まれた範囲、緑矢印)があり、肝周囲の腹水である。
  • 診断:肝硬変に伴うの逆流と腹水。
  • 答え方の要点:肝硬変ではの抵抗が上がり、門脈の流れが遅くなり、進むと逆流(遠肝性)する。ドプラの色はに対する向きを表すので、赤=求肝性と決めつけず、の方向と合わせて判定する。腹水はの液体として、少量でも超音波で見つけられる。がなく繰り返せる。造影剤は不要。名前を言う構造:門脈、、肝臓、腹壁、横隔膜。
  • 関連ノート:の原理と、の実技、肝硬変、