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Imaging findings · Published

腹腔内遊離ガス

Pneumoperitoneum

別名
気腹
臓器系
消化器
科目
Surgery
トピック
外科学 A-10:腹膜炎の診断と治療外科学 S-23:腹膜炎と消化管穿孔
関連疾患
壊死性腸炎消化性潰瘍中毒性巨大結腸症腸重積症鈍的腹部外傷敗血症腹膜炎・消化管穿孔

🧠 全体像は、腸管や胃などのが全層で破綻し、内腔のガスが腹腔へ漏れ出たことを示す所見で、多くは緊急外科的評価の対象になる。ただし「遊離ガス=必ず穿孔で緊急手術」ではなく、術後・腹腔鏡後のという例外があるため、臨床経過(最近の手術・処置歴)と合わせて読むことがの要である。

定義

は、内(や腸管の外)に存在するガスを指す。正常な腸管内ガスとは異なり、腹膜で区画された自由な空間に存在する点が本質である。

モダリティと写り方

検査 所見
横隔膜下の(遊離ガス)。感度は中等度で、陰性でも穿孔を除外できない
立位が取れない患者で、肝臓と側腹壁の間にガスを検出する代替法
最も感度が高く、少量のガスや穿孔部位の同定にも有用。安定例での第一選択
不安定でCT移動が危険な場合に、遊離ガス・遊離液を確認しつつ蘇生と手術判断を並行する

原因を絞る軸

⭐ 遊離ガスの量・分布そのものより、臨床経過が原因の絞り込みに直結する

背景 代表疾患・状況
突然の激痛+ 消化性潰瘍の穿孔(が典型)
による
早産児・で腹部膨満・血便 の穿孔。に特異的な所見)の進展として生じる
発熱・が先行 腹膜炎の原因検索の一環(など)
直近の腹部手術・腹腔鏡・ の可能性を必ず考慮する。術後1〜3週間程度残存しうる

⚠️ 腹腔鏡・開腹手術後の遊離ガスは正常所見でありうる。 発熱・腹痛の増悪・などの臨床像を伴わない限り、画像所見だけでを判断しない。

評価の進め方

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='free intraperitoneal air'>腹腔内遊離ガス</span>を疑う臨床像"] --> B{"直近の腹部手術・腹腔鏡・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endoscopic procedure'>内視鏡処置</span>はあるか"}
    B -->|"あり・無症候性"| C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='iatrogenic free air'>医原性遊離ガス</span>として経過観察"]
    B -->|"なし、または症候性"| D["立位/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lateral position'>側臥位</span>単純X線または造影CT"]
    D --> E{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peritoneal signs'>腹膜刺激徴候</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hemodynamic instability'>血行動態不安定</span>はあるか"}
    E -->|"あり"| F["蘇生・抗菌薬と並行し緊急外科評価"]
    E -->|"なし・限局"| G["造影CTで穿孔部位・原因を同定し個別化"]

紛らわしいもの

類似所見・状況 見分けるポイント
(術後・腹腔鏡後) 臨床像を伴わない限り正常所見。時期(直近の処置歴)で判断する
結腸が肝臓と横隔膜の間に介在することによる偽遊離ガス。腸管ガスパターンのを追って区別する
遊離ガスではなくにガスがある所見で、などで遊離ガスに先行しうる。腸管の輪郭に沿うかどうかで区別する

まとめ

  • の全層破綻を示唆し、多くは緊急外科的評価の対象になる。
  • 立位単純X線は感度が中等度で陰性でも除外できない。安定例では造影CTが最も感度が高い。
  • 直近の腹部手術・腹腔鏡歴があれば医原性の可能性をまず考慮し、無症候性なら経過観察でよい。
  • で先行する所見)とは遊離ガスと紛らわしいため区別する。