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Imaging findings · Published

甲状腺結節

Thyroid nodule

臓器系
内分泌・代謝
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 E-03:甲状腺結節と甲状腺癌内科学 S-11:甲状腺結節・結節性甲状腺腫の評価と治療
関連疾患
甲状腺癌甲状腺髄様癌中毒性腺腫中毒性多結節性甲状腺腫非中毒性甲状腺腫・甲状腺結節

🧠 全体像は、超音波で形態を標準化し、のカテゴリーと径を組み合わせて「、超音波追跡、追加対応なし」のいずれへ進むかを決める所見である。一般的な画像上の結節の定義を繰り返すのではなく、ここでは、頸部リンパ節、TSH、症状・背景を一つの行動経路に統合する。

最初に確認すること

超音波を採点する前に、過去画像、TSH、触診所見と症状を確認する。急速な増大、嗄声、嚥下障害、呼吸困難、硬く固定した腫瘤、疑わしい頸部リンパ節は、単純な定期追跡より早い専門評価を要する。

小児期・若年期のの家族歴、またはMEN2の家族歴もリスクを上げる。は成人の超音波所見を標準化するであり、小児へ成人の径基準を機械的に適用せず、臨床情報、年齢、併存症、希望を合わせて判断する。

超音波で記録する形態

各結節について位置、最大径と直交する2径、組成、、横断像での形状、辺縁、焦点を記録する。多発結節では最大のものだけでなく、各結節を個別に採点し、最も疑わしいものを選ぶ。

項目 所見と配点
組成 嚢胞性/ほぼ嚢胞性 0、 0、 1、/ほぼ 2
0、高/ 1、 2、前頸筋より低い 3
形状 横長 0、横断像で縦長 3
辺縁 平滑 0、不明瞭 0、分葉状/不整 2、明らかな 3
焦点 なし/大きな 0、 1、 2、 3

強い石灰化などで内部を評価できない場合、では組成をとして採点し、評価不能を0点にしない。

は乳房のとは別の超音波記述子である。すべてをと断定せず、由来のと区別する。

は多数の腔が結節体積の過半を占める像で、単なる「一部に嚢胞成分がある結節」とは異なる。

ACR TI-RADSと次の行動

5項目の点数を合計してTR1〜TR5へ分類し、カテゴリーだけでなく最大径を組み合わせる。以下はを採用する成人診療での基準であり、別のTIRAD系の閾値と混用しない。

分類 合計点 FNA 超音波追跡
TR1 0 不要 不要
TR2 2 不要 不要
TR3 3 2.5 cm以上 1.5 cm以上なら1、3、5年
TR4 4〜6 1.5 cm以上 1.0 cm以上なら1、2、3、5年
TR5 7以上 1.0 cm以上 0.5 cm以上なら毎年、計5年

FNAはで細胞診結果を評価する入口であり、悪性の確定そのものではない。明らかな、疑わしいリンパ節、圧迫症状などがある場合は、表の径だけで対応を遅らせない。

複数結節ではFNA基準を満たす結節のうち、ACRは総点数が高いものを優先し、通常は最大2個までを採取する。大きい順に選ぶのではなく、形態リスクと径を統合する。

頸部リンパ節も同時に見る

甲状腺だけで超音波を終えず、の頸部リンパ節を確認する。リンパ節はで採点せず、節そのものの形態と分布で判断する。

比較 反応性を支持 転移を疑う
扁平・楕円形 丸い
を保つ 消失
内部 均一 嚢胞性変化、、石灰化
血流 優位 末梢性または不規則

リンパ節の大きさだけでは反応性と転移性を分けられない。疑わしいリンパ節があれば、結節径にかかわらず専門評価へ進み、必要に応じてを検討する。

TSHで機能評価へ分岐する

TSH低値なら、その結節がにホルモンを産生しているかをで確認する。画像形態を超音波、機能をで評価するのであり、互いの代用ではない。

TSH正常〜高値では、の一般的な成人診療でをルーチンに追加せず、超音波リスクと径でFNA・追跡を決める。ヨウ素摂取状況や地域の指針により、低正常TSHでもを考慮する場合がある。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='thyroid nodule'>甲状腺結節</span>を確認"] --> B["症状・高リスク背景・過去画像を確認"]
    B --> C["TSH測定+甲状腺・頸部リンパ節超音波"]
    C --> D{"TSHは低値か"}
    D -->|"はい"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='scintigraphy'>シンチグラフィ</span>で機能を対応づける"]
    D -->|"いいえ"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='American College of Radiology Thyroid Imaging Reporting and Data System'>ACR TI-RADS</span>と径を判定"]
    E --> G{"超音波上の同一結節が高集積か"}
    G -->|"はい"| H["高度疑い形態がなければ通常FNAせず<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='thyrotoxicosis'>甲状腺中毒症</span>を評価"]
    G -->|"いいえ・対応が不明"| F
    F --> I{"FNAまたは追跡基準を満たすか"}
    I -->|"FNA"| J["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ultrasound-guided fine-needle aspiration'>超音波ガイド下FNA</span>"]
    I -->|"追跡"| K["指定時期に超音波再評価"]
    I -->|"満たさない"| L["追加対応なし"]

過去画像と経時変化

前回と同じ結節かを位置と形態で対応づけ、3径を同じ方法で比較する。は、少なくとも2方向で20%以上かつ2 mm以上の増加、または体積50%以上の増加が目安である。

ただし増大だけで癌とはいえず、良性結節も増える。新たな縦長化、辺縁不整、、疑わしいリンパ節など、カテゴリーを上げる形態変化の方が次の行動に直結する。

⚠️ 過去画像がない場合は「安定」と判断できない。検査報告の径だけでなく、可能なら元画像を比較し、測定面や結節の取り違えによる見かけの増大を避ける。

まとめ

  • は組成、、形状、辺縁、焦点の5項目を標準化し、と径でFNA・追跡・追加対応なしを選ぶ。
  • 超音波では甲状腺だけでなく頸部リンパ節を評価し、疑わしいリンパ節やは単純な径基準より優先する。
  • TSH低値ではへ進み、形態と機能を対応づける。
  • 過去画像との比較では増大の有無に加え、リスクカテゴリーを変える形態変化を確認する。