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Imaging findings · Published

甲状腺シンチグラフィ集積パターン

Thyroid scintigraphy uptake pattern

別名
冷結節温結節熱結節cold nodulewarm nodulehot nodule低集積結節等集積結節高集積結節自律性機能性結節autonomously functioning thyroid nodule
臓器系
内分泌・代謝
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 E-03:甲状腺結節と甲状腺癌内科学 S-11:甲状腺結節・結節性甲状腺腫の評価と治療
関連疾患
バセドウ病甲状腺炎(亜急性・産後・無痛性・リーデル)舌性甲状腺中毒性腺腫中毒性多結節性甲状腺腫非中毒性甲状腺腫・甲状腺結節

🧠 全体像は結節の形ではなく、の分布から甲状腺組織の機能を地図化する検査である。高集積・等集積・を良性・悪性へ直結させず、TSH、の結節、頸部リンパ節と対応づけて次の行動を決める。

何を見ているか

またはを用い、甲状腺への取り込みと腺内分布を画像化する。はヨウ素と同様に取り込まれるがされず、まれにヨウ素との集積不一致も生じるため、検査薬によって生理、撮像時期、解釈が異なる。

は腺内の相対分布を示す。は一定時間後に甲状腺へ保持された割合を測る別の指標で、画像上の「熱い/冷たい」と全腺の摂取率高値/低値を混同しない。

結節部の集積

結節と結節外甲状腺実質を比べて分類し、超音波上のどの結節に対応するかを必ず確認する。

パターン 定義 解釈と次の行動
周囲より集積が高い を示唆。超音波で高度疑い所見がなければ通常はFNAせず、の評価・治療へ
周囲とほぼ同等 機能だけでは良悪性を分けられず、超音波リスクと径で判断
周囲より集積が低い だが癌確定ではない。超音波リスクと径でFNA・追跡を判断

は悪性リスクが低く、超音波で高度疑い所見がなければ通常は不必要なFNAを避けられる。しかし悪性がゼロという意味ではなく、疑わしい頸部リンパ節、別の、超音波との位置不一致があれば評価を打ち切らない。

⚠️ の大半も良性である。「だから癌」「熱結節だから絶対に良性」というは誤りで、単独は良悪性判定検査ではない。

腺全体の分布

分布 主に示唆する病態 確認すること
びまん性・均一な高集積 TRAb、
単発の局所高集積+周囲抑制 TSH・遊離T4/T3、症状
多発する不均一な高 各結節を超音波と対応
全体の 病歴、薬剤、炎症所見、

びまん性・限局性という分布は、の原因を「腺全体の合成亢進」「局所の」「濾胞破壊や」に分ける。集積量だけでなく背景の抑制やを見る。

いつ行うか

でTSHが抑制されている、または低正常域にありが疑われるときに機能を評価する。の一般的な診療では、TSH正常〜高値の全結節へルーチンに行わない。一方、現在または過去にがある地域では、TSH正常でも結節が存在し得るため、地域の指針に従って適応を広げることがある。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='thyroid nodule'>甲状腺結節</span>+TSH低値または低正常"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='scintigraphy'>シンチグラフィ</span>を超音波と位置対応"]
    B --> C{"集積パターン"}
    C -->|"局所高集積"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='autonomously functioning thyroid nodule'>自律性機能性結節</span>を評価"]
    D --> E["高度疑い形態がなければ通常FNA不要<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='thyrotoxicosis'>甲状腺中毒症</span>の治療判断"]
    C -->|"等集積・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='photopenic (cold) area'>低集積</span>"| F["超音波リスクと径へ戻る"]
    C -->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='diffusely increased uptake'>びまん性高集積</span>"| G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Graves disease'>バセドウ病</span>を評価"]
    C -->|"全体<span class='jp-term jp-term-diagram' title='photopenic (cold) area'>低集積</span>"| H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='destructive thyroiditis'>破壊性甲状腺炎</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='exogenous hormone'>外因性ホルモン</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='iodine load'>ヨウ素負荷</span>を評価"]

解釈を乱す要因

、ヨウ素を含む薬剤・、最近のは集積を変え得る。検査前に薬剤歴と最近の造影検査を確認し、中止の可否と期間は自己判断せず核医学部門の手順に従う。超音波との位置対応が不十分だと高集積部と別の疑わしい結節を同一視するため、では左右・上下・径を照合する。

妊娠・授乳

⚠️ 妊娠中または妊娠の可能性がある場合は超音波を優先し、は原則として延期する。検査前に妊娠可能性を確認し、必要性が例外的に高い場合は核医学・産科を含めて個別に判断する。

授乳中も必ず申告する。授乳中止・一時中断の要否と期間は核種、化学形、投与量で異なり、短半減期の99mが選ばれることもあるため、核医学部門の指示に従ってと再開時期を計画する。

診断用99mと、治療用ヨウ素131を同じ安全指示で扱わない。では現在の児への授乳を再開できないため、本ノートの診断とは別に厳格なが必要である。

まとめ

  • 高集積・等集積・は結節外実質との相対比較で、形態評価は超音波が担う。
  • 局所高集積はは合成亢進、全体は破壊性・外因性・を示唆する。
  • 高集積でも悪性はゼロではなく、でも癌確定ではない。超音波と位置を対応させる。
  • 妊娠・授乳、最近のヨウ素曝露、薬剤は適応と解釈を大きく変えるため、検査前に必ず確認する。