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Imaging findings · Published

肺空洞

Pulmonary cavity

別名
空洞cavity
臓器系
呼吸器
科目
Internal MedicineMedical MicrobiologyPulmonology
トピック
内科学 L-80:肺の悪性腫瘍微生物学 4/10:接合菌症・アスペルギルス属・ペニシリウム属呼吸器内科 27:結核呼吸器学 28:その他の肺感染症
関連疾患
ANCA関連血管炎アスペルギルス症結核市中肺炎多発血管炎性肉芽腫症肺膿瘍非結核性抗酸菌症

🧠 全体像は、、腫瘤、結節などの肺病変が壊死し、多くは気管支へ排出されたあとに生じる壁をもつガスまたは液体含有腔である。空洞だけで感染・腫瘍・血管炎を断定せず、発症速度、壁と内容、分布、宿主背景、過去画像での変化から、隔離・微生物検査・造影CT・生検・緊急止血のどれへ進むかを決める。

定義と記述項目

空洞は典型的には厚く不整な壁をもち、内部にガスを含み、を伴うことがある。ただし壁厚だけで良悪性を判定できない。まず次の項目を再現可能な形で記述する。

記述する内容 診断への寄与
最大・最小厚、平滑か不整か、内外輪郭、結節状部分 不整・結節状の壁は悪性や活動性炎症を疑うが特異的ではない
内容 ガス、液体、様充実物、 膿瘍、出血、既存空洞へのなどの次の検査を決める
数・分布 単発か多発、上葉・下葉、中心・末梢、両側性 、局所閉塞など機序を絞る
周囲 、結節、、リンパ節、血管との接触 活動性、出血リスク、の選択に重要
時間 新規、拡大、壁の肥厚、縮小、内部の移動 単一時点の形態より過去画像との変化が強い情報になる

モダリティと写り方

胸部X線は大きな空洞とを拾えるが、構造の重なりや壁の薄い病変を見逃す。は壁、内容、周囲肺、気管支との交通、血管との位置関係を評価する中心的検査である。喀血時やが疑われるときは、造影CTまたはで出血源と塞栓術への経路を評価する。

急性か慢性かで切り分ける

経過・背景 優先して考える機序 次の行動
日〜数週、発熱・敗血症、 、血行性の 培養採取、抗菌治療、閉塞やドレナージ適応を評価
週〜月、体重減少・、上葉優位 の要否を判断し、喀痰核酸検査・塗抹・培養へ
単発、壁の結節状肥厚、増大 または 造影CT、気管支鏡、到達可能性を考えた断へ
多発、結節から、全身所見 血管炎、 腎・耳鼻科・皮膚所見、免疫状態、血液培養などを統合
既存空洞内の可動性充実物 体位による移動、、喀血の有無を評価

⚠️ 空洞を伴う咳・発熱・体重減少に、曝露歴や地域疫学などを合わせて肺結核が現実的に疑われる場合は、画像だけで確定を待たずを開始し、喀痰の、培養・へ進む。空洞影は活動性を示唆するが、それだけで結核や原因病原体を同定できない。

評価の進め方

flowchart TD
    A["肺内のガス腔を指摘"] --> B["過去画像と比較<br>新規・増大・慢性安定"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='thin-section CT'>薄切CT</span>で壁・内容・分布<br>周囲肺・血管を評価"]
    C --> D{"呼吸不全、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='massive hemoptysis'>大量喀血</span><br>敗血症、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='severe immunosuppression'>重度免疫不全</span>か"}
    D -->|"はい"| E["気道・循環を安定化<br>造影CT/CTAと専門科へ緊急連携"]
    D -->|"いいえ"| F["急性/慢性、単発/多発<br>宿主背景で検査を選ぶ"]
    F --> G["喀痰・血液培養、抗酸菌・真菌検査<br>または気管支鏡・生検"]
    G --> H["原因治療後の臨床像と画像推移を確認"]
    E --> H

⚠️ 喀血の危険度は量の自己申告だけでなく、出血速度、気道閉塞、酸素化、で判断する。気道を脅かす喀血、循環不安定、造影剤漏出・が疑われる空洞では、緊急対応と造影血管評価を優先する。好中球減少などの高度免疫不全で急速にする病変も、確定診断を待たず専門的な感染症対応が必要になりうる。

紛らわしいもの

所見 空洞との違い
境界明瞭で、通常は薄く平滑な壁をもつ。少数は加齢でもみられる
ブラ より末梢のが拡張・破壊・融合して生じ、に裏打ちされた非常に薄く平滑な壁をもつ
結節・腫瘤・の内部壊死を含む表現で、元病変と壁を一緒に記述する
結節や濃い肺実質内の残存肺、正常・、気腫が低吸収に見える
気管支の断面 連続スライスで分岐する気道へ連続し、独立した不整壁をもたない

まとめ

  • は肺病変内に形成される壁をもつガスまたは液体含有腔で、診断名ではない。
  • 壁厚だけで良悪性を決めず、内容、数、分布、周囲所見、宿主背景を記述する。
  • 過去画像との比較と急性・慢性の時間軸が、検査の優先順位を大きく変える。
  • 肺結核を現実的に疑えばと微生物検査、気道を脅かす喀血や血管損傷所見があれば緊急の造影血管評価へ進む。
  • 、ブラ、、気管支断面を区別し、原因治療後の画像推移まで確認する。