呼吸器学

呼吸器学 · 27

結核

Tuberculosis

前提:病態
ヒト結核の起因菌肺の肉芽腫性疾患抗抗酸菌薬(抗結核薬)
疾患
結核多剤耐性結核
画像所見
tree-in-bud様所見結節性パターン肺空洞

ポッドキャスト

🧠 全体像:結核は群による症である。感染しても無症候のにとどまる場合と、増殖して臓器障害・伝播を起こす結核症がある。活動性肺結核を疑ったらを開始し、、塗抹、培養、薬剤感受性を組み合わせ、耐性を生じさせないを行う。

病原体・感染経路・高リスク群

は増殖の遅いで、ほかに*M. bovis、M. africanum*、M. microti、M. canettii、M. pinnipedii、M. capraeなどがに含まれる。主な感染経路は、感染性肺・喉頭結核患者が排出するの吸入である。長時間・近距離・換気不良の曝露ほどリスクが高い。

⚠️ 授業資料との差:を「Gram陰性抗酸菌」とは分類しない。を示す桿菌で、脂質に富む細胞壁のため通常のでは染まりにくい。系統的には門に属し、性だけで陰性菌として扱うのは不正確である。

  • 感染症、、臓器移植
  • 最近の、最近の検査者
  • 線維、、、糖尿病、
  • 、高罹患国からの移住
  • 矯正施設、ホームレス施設、介護施設など集団生活

からM. bovisへ感染する腸管経路や、皮膚からの接種はまれである。

ハンガリーの疫学

授業資料の1990〜2020年グラフは、ハンガリーで結核数が長期的に大きく減少した流れを示す。これは歴史的推移として読み、現在のとして暗記しない。ECDCの2024年データでは、結核は431例、率4.5/10万人で、421例が肺結核だった。肺RR/は17例報告されており、低罹患国でも耐性評価と対応は不可欠である。1

免疫病態

はへ取り込まれ、ファゴソーム成熟・を阻害して生存する。結核抗原に反応したT細胞・NK細胞のIFN-γによりマクロファージが活性化し、とが細胞を集積させる。中心の菌・壊死物質・をとリンパ球が取り囲み、外側に線維芽細胞などが加わって肉芽腫を形成する。

初感染結核

  • :に生じる。中〜に多いが、にも起こりうる
  • :+所属リンパ節炎+連結する
  • 治癒時に線維化・石灰化し、となる
  • 免疫不全では進行性、菌血症、へ進む

再活性化/二次結核

の高いに好発し、強い細胞性免疫反応により、空洞、瘢痕を形成する。も生じうる。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Mycobacterium tuberculosis'>結核菌</span>を吸入"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alveolar macrophages'>肺胞マクロファージ</span>内で増殖"]
  B --> C["T細胞・IFN-γによる<span class='jp-term jp-term-diagram' title='granuloma formation'>肉芽腫形成</span>"]
  C --> D{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='host immunity'>宿主免疫</span>で封じ込め?"}
  D -->|"はい"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='TB infection'>結核感染</span>:無症状・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='non-infectious'>非感染性</span>"]
  E --> F["免疫低下で再活性化しうる"]
  D -->|"いいえ"| G["進行性初感染・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='active tuberculosis'>活動性結核</span>"]
  F --> H["二次性肺結核・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='extrapulmonary tuberculosis'>肺外結核</span>"]
  G --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='airborne transmission'>空気感染</span>性を評価し多剤治療"]
  H --> I

臨床像

  • 2〜3週以上続く咳、初期乾性から・・喀血へ
  • 発熱、、体重減少、倦怠感、食欲低下
  • 胸痛、呼吸困難
  • 所見は非特異的で、粗い、喘鳴を認めることがある

血液検査では・上昇、貧血、、低Na血症などを認めうるが、診断特異性はない。

画像

結核は肺炎、結節、空洞、びまん性、線維化など多彩な像をとる。画像だけで活動性や感染性を確定せず、過去画像、臨床像、微生物検査と統合する。

病型・進展 胸部X線・の要点
肺実質の浸潤影と・腫大。は中〜に多いが、病変もありうる
二次性肺結核 の・後区域と域に好発し、線維、融合影、空洞を形成する。気管支散布ではや木の芽状影となり、・多葉性の像もとる
空洞壁、周囲浸潤、気管支散布を評価する。は結核でもみられるが、細菌性やも鑑別する
円形・楕円形のまたは腫瘤となり、肺癌と紛らわしい。衛星結節や石灰化が手掛かりになることがあるが、画像だけでは確定しない
による両肺びまん性の微細な結節。進行例では結節が融合して吹雪状にみえることがある
治癒後・慢性変化 線維化、石灰化、空洞遺残、、挙上、患側への、を生じうる

では活動性炎症部に強い集積を示しうるが、結核と肺癌のいずれでも陽性になりうる。集積は活動性を示す手掛かりであって、悪性腫瘍を証明する所見ではない。

活動性肺結核の微生物診断

  1. 国・地域の診断手順に沿って、良質な呼吸器検体を1回以上採取する。を行う検体の採取を、連続検体がそろうまで遅らせない。
  2. 推奨を塗抹・培養より先行する初期検査とし、とリファンピシン耐性等を迅速評価する。2
  3. は感染性の目安だが、陰性でもを除外しない。
  4. 液体・固形培養と表現型を行う。液体培養はしばしば2〜3週、固形培養は最大8週程度を要するが、菌を分離して感受性を確かめるとして重要である。
  5. 喀痰不能なら、胃液(主に小児)、・を検討する。採取時の対策を行う。

喀痰以外にも、疑う病変に応じて胸水、、腹水、尿、組織を採取する。免疫不全者の播種性結核では、専用容器を用いた抗酸菌血液培養も検討する。塗抹で見える赤色の抗酸菌は菌量の目安になるが、とを区別できず、死菌でも陽性が残りうる。

感染の成人・青年では、利用可能なら呼吸器検体のと尿LF-LAMを同時に行う。陰性または感染状況不明の小児では呼吸器検体と便を用い、感染児ではこれらに尿LF-LAMを加えることを検討する。同時に全検体を採れなくても、採取できた検体の検査を遅らせない。2

⚠️ 診断上の注意:塗抹陰性でも培養または核酸検査が陽性なら、ではなく細菌学的に確認されたを考える。培養はのではない。

⚠️ 授業資料との差:喀痰を「必ず3日連続で採る」ことや、の感度・特異度を一律の数字で覚えるのは現行の考え方ではない。を初期検査として遅滞なく行い、検体数は地域の手順、病型、菌量、最初の結果に応じて決める。陰性でも疑いが高ければ別検体・培養・追加検査へ進む。2

TSTとIGRA

検査 原理 解釈
0.1 mLを皮内注射 48〜72時間後に発赤でなくのを測る。5、10、15 mmはのリスク別基準であり、検査対象と閾値は地域指針に従う3
IFN-γ遊離試験 結核特異抗原に対するT細胞IFN-γ応答 の影響を受けにくく、大部分のとは交差しにくい。免疫不全では偽陰性・がある3

どちらもを支持するが、とを区別できない。陽性時は症状、画像、微生物検査でを除外してからを行う。症状・曝露歴・画像からが疑わしければ、TSTまたはが陰性でも評価を止めず、画像と呼吸器検体の・塗抹・培養へ進む。3

⚠️ 授業資料との差:TSTはPPD 0.1 mgではなく、製剤所定量のPPDを0.1 mL皮内注射し、48〜72時間後に浮腫や発赤ではなくを測る。「10 mmを超えれば陽性」ではなく、発病リスクに応じて5、10、15 mmの閾値を使い分ける。または「なら絶対に陽性にならない」検査ではなく、M. kansasii、M. szulgai、M. marinumなどでしうる。が用いるESAT-6とCFP-10という抗原がこれら3菌種には存在するためである。34

の径基準では、感染、感染性結核患者との最近の接触、結核を示唆する胸部X線、臓器移植・強い免疫抑制では5 mm以上、高罹患国出生、集団生活、・糖尿病・重度腎疾患、5歳未満などでは10 mm以上、既知の危険因子がない場合は15 mm以上を陽性とする。地域の検査対象・判定基準を優先する。3

薬剤感受性結核の治療

目的

  • 患者を治癒し、伝播を止める
  • 活発増殖菌、間欠的増殖菌、酸性環境の菌集団を多剤で殺菌・する
  • と再発を防ぐ

は主に活発増殖菌、リファンピシンは活発・間欠的増殖菌、は酸性環境の低代謝菌へ作用する。完全へ直接十分効く薬が乏しいため、適切な期間の併用が必要である。

菌集団 主に作用する薬剤 学習上の意味
活発増殖菌 、リファンピシンなど 早期の菌量減少を担う
間欠的に代謝する菌 リファンピシン 再発を防ぐ的活性に重要
酸性環境の低代謝菌 などの菌集団へ作用し治療短縮に寄与
休眠・持続菌 既存薬の効果が限定的 と十分な期間が必要になる理由

標準6か月レジメン

2HRZE/4HR:2か月の(H)+リファンピシン(R)+(Z)+(E)、続いて4か月のH+R。5

12歳以上かつ体重40 kg以上の薬剤感受性肺結核では、2HPMZ/2HPM(PとMを含む4か月レジメン)も選択肢である。12歳未満、40 kg未満、妊娠・産後・授乳中、・播種性・骨関節・腹部などの重症の場合には用いない。米国の暫定指針はさらに、感染者についてはCD4が100/µL以上で、をの一部として使用中または開始予定であり、他に既知の薬物相互作用がない場合に限るとし(これから開始する例も含む)、の既往、または以外にQT延長をきたす薬剤を1剤以上併用している場合、構成薬のいずれかへの耐性が判明または疑われる場合、臨床的に問題となる薬物相互作用がある場合などを除外している。薬剤感受性、臓器機能、薬物相互作用も確認して個別化する。56

薬剤 主な有害事象・注意
肝障害、末梢神経障害;リスク患者では併用
リファンピシン 肝障害、薬物相互作用、体液橙色化、血球減少
肝障害、、関節痛、消化器症状
;視力・を監視

固定用量を全員へ適用せず、体重、腎肝機能、年齢、妊娠に応じ調整する。妊娠時のは国・指針で扱いが異なるため、と母児リスクを評価する。

治療反応の監視と反応不良時の考え方

治療中は症状、体重、服薬状況、有害事象、・培養、必要時の胸部画像を追跡する。体重は毎月確認し、変化すれば用量も再計算する。薬剤感受性肺結核では、特に2か月終了時や臨床反応不良時の培養が治療反応の判断に役立つ。・培養陰性なら死菌が残っている可能性があり、塗抹だけでとしない。も、全期間リファンピシンを含むレジメンで治療中の初回肺結核では、終了時にでもを延長しないことを推奨している(推奨A1.5)。5

flowchart TD
  A["数週〜1、2か月で症状・体重・菌所見が改善しない"] --> B["処方内容・体重別用量・服薬状況・薬剤品質を確認"]
  B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sputum culture'>喀痰培養</span>と薬剤感受性を再評価"]
  C --> D["耐性・吸収不良・薬物相互作用を検討"]
  D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='human immunodeficiency virus'>HIV</span>・糖尿病・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nontuberculous mycobacteria'>NTM</span>・真菌・肺癌などを検索"]
  E --> F["画像悪化なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='immune reconstitution inflammatory syndrome'>IRIS</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='paradoxical reaction'>逆説的反応</span>も鑑別"]
  F --> G["原因に応じて有効な多剤レジメンを再構成"]

⚠️ 授業資料との差:「反応が悪ければ6か月治療を12か月へ延長する」だけでは不十分である。まず服薬不良、過少用量、耐性、吸収不良、、別診断、を調べる。感受性不明の薬を1剤だけ追加したり、原因を確かめず期間だけ延長したりしない。も終了時のだけを理由にを延長しないとしている(推奨A1.5)。5

結核感染の予防治療

を除外した後、短期レジメンを優先する。

1HPと4Rは条件付きの代替選択肢、6LfxはMDR/への推奨である。薬物相互作用、感染源の耐性、治療、年齢、妊娠を確認し、を除外してから開始する。7

薬剤耐性結核

分類 現行定義の要点
リファンピシン耐性
少なくとも+リファンピシン耐性
MDR/にを伴う
MDR/++またはリネゾリドの少なくとも一方への耐性

⚠️ 授業資料との差:「XDR=MDR+フルオロキノロン+注射薬耐性」は旧定義であり、「二次薬の一覧から注射薬を含む4有効薬を選び18〜24か月投与する」という固定方針も古い。現在は個々の感受性とレジメン適格性から、短期のを優先して選ぶ。

2026年指針(第2版)では、14歳以上の適格患者に6か月の全経口(、、リネゾリド、)を選択肢とし、の肺結核()では非重症ならBPaL、重症ならをに替えたBPaLCとする。重症とは、胸部X線のに1+以上が重なる場合、または空洞が無くても塗抹2+以上の場合をいう。14歳未満と妊娠・授乳中にはを含む/BPaL/BPaLCを用いない。一方、6か月BDLLfx/C(、、リネゾリド、、)は小児を含む全年齢と妊娠・授乳中にも推奨対象となる。BDLLfxCは開始時のフルオロキノロン感受性が不明でも選択でき、感受性ならを外してBDLLfx、非重症のならを外してBDLCとする。⚠️ 重症のにはBDLCを用いない(耐性増幅のおそれがあり、BPaLCか個別の長期レジメンを選ぶ)。中枢神経・骨関節・多臓器播種性病変などの病型、耐性検査、既治療歴、年齢、妊娠、に基づき結核・機関が選択する。5

6か月レジメンに適格でない場合でも、フルオロキノロン感受性、病変の広がり、、既治療歴などの条件を満たせば、9か月の全経口基盤レジメンを検討できる。9か月レジメンも組めなければ、個別化した長期レジメンへ進む。詳細な薬剤構成と適格性はを参照する。5

⚠️ 短期レジメンが組めない患者のための長期レジメンは残っている。数字は「18〜24か月」ではなく「18〜20か月」である。 現行の長期レジメンは、Group A(または、、リネゾリド)・Group B(、または)・Group Cから個別に組み立て、総治療期間18〜20か月(推奨B3.15)、培養陰性化後15〜17か月(推奨B3.16)が多くの患者への提案である(条件付き推奨・非常に低い確実性)。5

⚠️ 「注射薬が薬効群ごと外れた」と覚えない。 長期レジメンから除外されたのは推奨B3.2が名指しするとであり、Group Cには今も「(または)」が掲げられている。推奨B3.11は、①18歳以上、②で感受性が示され、③有害事象を監視するが確保できる、という条件下でを含めてよく、が入手できない場合に限りが代われるとする。⭐ またはを含む長期レジメンでは、を6〜7か月とすることが提案されている(推奨B3.17)。5

感染対策と治療支援

  • 疑い時から陰圧個室・適切ななど
  • 機関へ、調査
  • 服薬支援を患者中心に行い、対面・ビデオを含む直接服薬確認療法を適切に活用
  • 臨床、・培養、薬剤毒性、を追跡

まとめ

  • とを区別し、培養陽性をと誤認しない。
  • 、塗抹、培養、薬剤感受性を組み合わせ、疑い時からを行う。
  • TSTは0.1 mLを皮内注射し、48〜72時間後のをリスク別の5、10、15 mm基準で判定する。TST・の陰性だけではを除外しない。
  • 標準治療はで、薬剤感受性結核では6か月または適格例の4か月レジメンを用いる。
  • 反応不良では期間だけ延長せず、服薬状況、用量、培養・感受性、吸収、、別診断を再評価する。
  • MDR/は旧来の長期注射薬治療ではなく、感受性に基づく短期を専門管理する。短期レジメンが組めない場合の受け皿は総治療期間18〜20か月の長期レジメンで、除外されたのはとであり、(または)は条件付きでGroup Cに残る。

出典

  1. 1.Tuberculosis surveillance and monitoring in Europe 2026 - 2024 data(European Centre for Disease Prevention and Control / WHO Regional Office for Europe・2026)ハンガリーの2024年結核届出数431例、届出率4.5/10万人、肺RR/MDR-TB届出17例を確認した。閲覧 2026-09-08
  2. 2.WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 3: diagnosis(World Health Organization・2025)WHO推奨迅速分子検査を初期検査とすること、およびHIV感染者・小児での呼吸器検体、便、尿LF-LAMの同時検査を確認した。閲覧 2026-08-02
  3. 3.Clinical Testing Guidance for Tuberculosis: Tuberculin Skin Test(Centers for Disease Control and Prevention・2025)ツベルクリン皮膚試験の投与・判定法、リスク別陽性閾値、BCG接種者でのIGRA優先閲覧 2026-08-02
  4. 4.Updated Guidelines for Using Interferon Gamma Release Assays to Detect Mycobacterium tuberculosis Infection - United States, 2010(Centers for Disease Control and Prevention・2010)IGRA抗原はBCG株と大部分の非結核性抗酸菌には存在しない一方、M. kansasii、M. szulgai、M. marinumでは交差反応による偽陽性がありうることを確認した。閲覧 2026-09-08
  5. 5.WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 4: treatment and care, second edition(World Health Organization・2026)2026-09-27に第2版(ISBN 978-92-4-012512-4)のPDF本体で確認した。薬剤感受性結核では、推奨A1.1の2HRZE/4HR、推奨A2.1の12歳以上の肺結核への4か月レジメン(イソニアジド・リファペンチン・モキシフロキサシン・ピラジナミド、2HPMZ/2HPM)とその適用除外(40 kg未満、髄膜炎・播種性・骨関節・腹部などの肺外結核、CD4 100/mm3未満のHIV感染者、12歳未満、妊娠・授乳・産後)、推奨A1.5(全期間リファンピシンを含むレジメンの初回肺結核で強化期終了時に塗抹陽性でも強化期を延長しない。推奨文の強さの表記は strong recommendation, high certainty of evidence だが、本文の根拠の節は条件付き推奨とした経緯を述べている)を確認し、薬剤感受性結核の推奨は第1版から不変と述べられている。薬剤耐性結核では、推奨B1.1(更新)がMDR/RR-TBに6か月のBPaLMを提案し、B1.1a・B1.1b(新規)が肺pre-XDR-TBの非重症にBPaL、重症にBPaLCを提案し、適用は14歳以上で妊娠・授乳中を除くこと、重症は胸部X線の空洞性病変かつ塗抹1+以上、または空洞が無くても塗抹2+以上と定義されること。B1.2(更新)はBDLLfx/Cを全年齢・妊娠授乳中を含めて提案し、フルオロキノロン感受性ならBDLLfx、非重症pre-XDR-TBならBDLCとし、B1.2b(新規)は重症pre-XDR-TBにBDLCを用いないよう提案すること。推奨B2.1の9か月全経口レジメンの適格条件、長期レジメンのGroup A・B・C(Table 2.20)、推奨B3.2(カナマイシンとカプレオマイシンを含めない)、B3.11(アミカシン、無ければストレプトマイシンを18歳以上・感受性確認・監視体制の条件で含めてよい)、B3.15〜B3.17(総期間18〜20か月・培養陰転後15〜17か月・注射薬を含む場合の強化期6〜7か月)は不変で、2019年以前の推奨レジメンを「18–24-month WHO-recommended regimen [pre-2019]」と呼ぶことも確認した。閲覧 2026-09-27
  6. 6.Interim Guidance: 4-Month Rifapentine-Moxifloxacin Regimen for the Treatment of Drug-Susceptible Pulmonary Tuberculosis - United States, 2022(Centers for Disease Control and Prevention・2022)12歳以上の薬剤感受性肺結核で、リファペンチン、モキシフロキサシン、イソニアジド、ピラジナミドを含む4か月レジメンを選択肢とすることを確認した。閲覧 2026-08-09
  7. 7.WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 1: Prevention – Tuberculosis preventive treatment, second edition(World Health Organization・2024)結核予防治療の短期リファマイシン系レジメンと代替レジメン閲覧 2026-08-02