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Drug Atlas · C2 Antimycobacterials / 抗結核薬 · 必修

デラマニド

delamanid

分類
Antimycobacterials / 抗結核薬
商品名(日本)
デルティバ
商品名(EU)
Deltyba
科目
Pharmacology
トピック
C2: Antimycobacterial drugs
標的微生物
Mycobacterium tuberculosis
副作用
頭痛悪心
対象疾患
結核

🧠 全体像で、2014年に40年ぶりの新規として承認された(大塚製薬、日本発)。と同じ「合成を止める」機序を共有しながら、KatGによる活性化に依存しないため、耐性菌にもを示さないという点が臨床的な価値を決めている。同じとは機序が近縁だが、組み込まれる標準レジメンが異なる。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 機序の共通点 現在の位置づけ
+NO産生(低酸素環境の非増殖菌にも作用) 代替経口レジメン(BDLLfxC:+リネゾリド+など)の構成薬。小児(3歳以上)にも使用実績
同じ。機序はほぼ同一 /BPaLレジメンの核として2025年WHO指針の第一選択に位置づけ
同じく(標的はInhA) KatGによる活性化が必要なため、KatG変異による耐性菌には無効になりうる
機序は異なる(阻害) /BDLLfxCいずれのレジメンでもと組む相方

は「の双子」だが、主戦場が違う。 ・リネゾリドと組む/BPaLの必須構成薬として2025年WHO指針の中心にあるのに対し、かつBPaL系が使えない場合などのや、より若年層への使用実績で独自の地位を保っている。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='delamanid'>デラマニド</span>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='prodrugs'>プロドラッグ</span>)"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Mycobacterium tuberculosis'>結核菌</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='deazaflavin'>デアザフラビン</span>依存性<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='Ddn'>ニトロレダクターゼ</span>で活性化"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mycolic acid'>ミコール酸</span>合成を阻害"]
    B --> D["活性化の過程で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nitric oxide, NO'>一酸化窒素</span>(NO)を放出"]
    C --> E["増殖中の菌の細胞壁形成を障害"]
    D --> F["低酸素・非増殖状態の菌にも毒性を示す"]
    E --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bactericidal'>殺菌的</span>に作用"]
    F --> G

💡 とは活性化酵素が異なる(Ddn vs KatG)ため、KatG変異による耐性菌にもなく効く——これが不応例でが選択肢になる理由。

薬物動態

項目 値・特徴
食後投与で吸収が大きく高まる(で顕著)
代謝 主に血漿アルブミンを介した代謝、一部CYP3A4が関与
排泄 主に糞便中排泄
半減期 長い(で30〜38時間程度に達する)

適応

:必ず他剤との併用療法の一部として使用する。例やBPaL/が使用できない場合の代替(BDLLfxCなど)の構成薬として位置づけられる。

用法・用量

PO。併用レジメンの一部として食後に投与し、QT延長モニタリング(心電図・電解質)を伴う。実際の用量・期間は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:単剤使用(必ず併用療法の一部として使用)、重度が非常に高く、QT延長リスクが増大しうる)
  • ⚠️ QT延長は同様に重要な監視項目。 同一レジメン内の他のQT延長薬(など)とのに注意する
  • はQT延長リスクを増大させるため補正しておく

副作用

頻度 内容
高頻度 悪心頭痛
注意 消化器症状、めまい
重篤・まれ QT延長、

まとめ

  • としてDdn()で活性化され、とNO産生の二重機序を持つ。
  • NO産生により低酸素・非増殖状態の菌にも作用する点がとの違い。
  • KatGではなくDdnで活性化されるため、KatG変異による耐性菌にもなく効く。
  • 同じと機序は近縁だが、/BPaLの中核である一方、は代替(BDLLfxCなど)や若年層での使用実績に独自の位置づけを持つ。
  • QT延長が代表的な重篤副作用で、同一レジメン内の他のQT延長薬とのに注意する。
  • 単剤使用は禁忌。必ず併用療法の一部として使う。