Medical Microbiology

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能動免疫:任意(非定期)ワクチン

Active immunization: non-obligatory vaccines

🧠 ワクチンは「全員に一律」ではなく「特定のリスク集団への狙い撃ち」で考える。 髄膜炎菌ワクチンは血清型(ACYW/単価C/B)で製剤が分かれ、肺炎球菌ワクチンは年齢・基礎疾患で対象が絞られ、は流行地への渡航者に限定される——「誰が」「どの病原体に」「なぜ」曝露リスクが高いのかを軸に整理すると覚えやすい。の原理・ワクチンの5分類の理論は前項(義務ワクチン)を参照。

髄膜炎菌ワクチン

製剤 内容 対応血清型
ACYW A・C・Y・W血清型
単価C(Monovalent C) C血清型
B 組換えタンパクワクチン(Bexsero、Trumenba) B血清型

いずれも小児・若年成人・流行地への渡航者に推奨される。

💡 なぜB血清型だけ「多糖ワクチン」ではなく「組換えタンパクワクチン」なのか。 Neisseria meningitidis血清型Bの莢膜は宿主分子と構造が似ている(ため、多糖ワクチンでは十分な免疫応答を誘導できない。そのためB型だけは組換えタンパクワクチン(Bexsero、Trumenba)という別の作り方をとる。

肺炎球菌ワクチン

  • Streptococcus pneumoniae(肺炎球菌)感染の予防(成人)
  • 最も重要な23血清型を含む
  • 60歳以上、およびをはじめとする慢性疾患を持つ人に推奨される

腸チフスワクチン

Salmonella typhi感染の予防。2つの剤形がある。

  • 経口弱毒生菌製剤(内服)
  • 死菌または製剤(

推奨対象:流行地への渡航者(渡航2週間前までに接種)、感染者の家族、検査室勤務者。

コレラワクチン

流行地への渡航者向けの経口。防御効果は約50%のみで、汚染水を避けることが引き続き重要である。

スケジュール外での追加接種が必要な状況

感染リスクに応じて、定期スケジュール外でも追加接種が必要になる。

病原体 追加接種が必要な状況
破傷風 受傷時
百日咳 感染者との接触時
ジフテリア 感染者との接触時、および流行地への渡航時

任意接種ワクチンの一覧

  • 髄膜炎菌 B/C/ACWY
  • 水痘(varicella、chicken pox)
  • インフルエンザ
  • A型肝炎
  • HPV
  • 弱毒生
  • 弱毒生(O1血清型)+サブユニット
  • ワクチン

まとめ

  • ワクチンは対象を絞ったワクチンで、髄膜炎菌(ACYW/単価C/B)、肺炎球菌、などが代表例である。
  • 髄膜炎菌B血清型のみ組換えタンパクワクチンが必要な理由は、莢膜が宿主分子をするため多糖ワクチンでは免疫応答が不十分になるからである。
  • は60歳以上・など慢性疾患保有者に推奨され、は主に流行地渡航者向けである。
  • 破傷風・百日咳・ジフテリアはスケジュール外でも、受傷時・接触時・渡航時に追加接種が必要になりうる。
  • ワクチンには他に水痘・・インフルエンザ・A型肝炎・HPV・ワクチンなどが含まれる。