Neurology

Neurology · G1-31

ギラン・バレー症候群

G1-31: Guillain-Barré syndrome

前提:正常
神経組織:神経線維神経系の器官:末梢神経系
疾患
ギラン・バレー症候群
症状
眼筋麻痺球麻痺弛緩性麻痺

🧠 全体像は、急速に進行する対称性筋力低下と/消失を示すである。呼吸不全とするため、診断・免疫治療と同時に集中監視を始める。

誘因と病態

感染後のを背景に、免疫系が末梢神経の髄鞘または軸索を障害する。Campylobacter jejuniが代表的で、CMV、EBV、インフルエンザ、Zikaなど、手術・外傷後が関連しうる。ワクチン後発症はまれで、個別の感染予防利益とリスクを区別して扱う。最も多い型はである。

病型 主な特徴
AIDP 脱髄により低下、延長、
AMAN 純運動性の
AMSAN 運動・感覚
Miller Fisher症候群 、失調、の三徴。が支持的。

臨床像と緊急性

下肢から始まり上肢・体幹・顔面・へ上行する対称性筋力低下、/消失が中核である。手足の、背部・四肢の、両側、構音・嚥下障害、が起こる。血圧の上下、頻脈・不整脈、尿閉、便秘・イレウスなどは生命を脅かす。

flowchart TD
    A["進行性の対称性筋力低下+反射低下"] --> B["呼吸、嚥下、咳嗽、心拍・血圧を直ちに評価"]
    B --> C["髄液・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nerve conduction study (NCS)'>神経伝導検査</span>を行うが、治療を待たない"]
    C --> D{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='non-ambulatory'>歩行不能</span>、急速進行、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bulbar palsy'>球麻痺</span>・呼吸/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='autonomic neuropathy'>自律神経障害</span>はあるか"}
    D -->|"ある"| E["入院・高依存度/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intensive care'>集中治療</span>で監視、IVIgまたは<span class='jp-term jp-term-diagram' title='therapeutic plasma exchange, TPE'>血漿交換</span>"]
    D -->|"ない"| F["頻回再評価し適応時に免疫治療、支持療法・リハビリ"]

診断

髄液では蛋白上昇・細胞数正常のが支持所見だが、発症早期は正常でもよい。が強ければHIV、、神経、悪性腫瘍などを再検討する。・EMGは脱髄型と軸索型を支え、は全例に必須ではない。脊髄圧迫、重症筋無力症、急性なども鑑別する。

治療・支持療法

IVIgとは回復を早め、同等に有効な選択肢である。2023年EAN/PNSガイドラインは、自力なら筋力低下発症2週以内のIVIg 0.4 g/kg/日×5日(実務上は2〜4週も考慮)または4週以内の4〜5回を推奨する。歩行可能でも急速進行、、呼吸不全、があれば治療を検討する。両者の併用、予後不良だけを理由とする2コース目のIVIg、経口ステロイドは推奨されない。

監視・支持療法 内容
呼吸 連続的な呼吸評価、・吸気力、・分泌物を監視し、数値だけでなく臨床的で気道介入を判断。
自律神経 心電図、血圧、尿量を監視。不整脈・著明な変動を迅速に治療。
合併症予防 予防、、栄養・嚥下評価。
早期から、疲労を考慮した段階的リハビリ。

予後は多くが回復する一方、慢性疼痛・疲労・残存筋力低下が残りうる。死亡率・換気率などは集団・医療で変動するため固定値として扱わない。

まとめ

  • 上行性対称性筋力低下と反射消失ではGBSを疑い、呼吸・自律神経を直ちに監視する。
  • 髄液・は診断を支えるが、重症例の治療開始を遅らせない。
  • IVIgまたはのいずれかを選び、併用とステロイド単独は通常行わない。