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Disease Atlas · 消化器 · 疾患

腹壁ヘルニア(腹側・臍・瘢痕ヘルニア)

Abdominal wall hernia (ventral, umbilical, incisional)

臓器系
消化器
科目
Surgery
トピック
外科学 S-30:腹壁ヘルニアとその他のヘルニア
鑑別疾患
臍帯ヘルニア・腹壁破裂
続発疾患
イレウス・腸閉塞
関連疾患
胃食道逆流症鼠径ヘルニア
症状
圧痛咳発熱嘔吐

🧠 全体像:は、・大腿部を除く腹壁の脆弱部(臍輪、、、既往切開創など)から腹腔内容物が突出するである。と同じ「門・嚢・内容」の3要素、同じ→嵌頓→閉塞→絞扼という重症度の連続体で理解できる。病因の軸は部位で異なり、臍・上腹壁()ヘルニアは先天性の開口や加齢・肥満・妊娠・腹水による一次的なが中心、切開創ヘルニアは創感染・肥満・喫煙・糖尿病・・手技といった創部因子が主因になる。治療は「無症候なら経過観察も選べるが、症候性・欠損拡大・絞扼疑いは修復する」という原則と、「成人のの多くはで再発を減らし、縫合修復を考慮してよいのは欠損1 cm未満の小欠損」という2本柱で理解する。⚠️ この2つの線を混ぜない——経過観察の可否を分けるのは症状の有無であって欠損径ではなく、1 cm は縫合修復かかを分ける閾値である1。

概要・定義

は、腹腔内容物が腹壁の脆弱部または異常開口部()を通って皮下へ突出した状態のうち、・大腿部以外の腹壁に生じるものを指す。と同様、次の3要素で構造化して理解する。

構成要素 内容
腹壁の層にできた先天性/後天性の開口部(臍輪、、切開創など)
(腹膜) 突出した腹膜がつくる袋状構造
腹腔内の任意の臓器(多くは小腸・、腹膜前脂肪のみのこともある)

先天性の開口(臍輪の閉鎖不全など)と、加齢・・肥満・妊娠・腹水・などによる後天性のいずれかを背景に生じる。

分類(解剖学的部位)

はの解剖学的位置で分類する。

種類 部位・特徴 重要点
臍輪の閉鎖不全(先天性)または臍周囲組織の(後天性) 乳児はすることが多い。成人は肥満・妊娠・腹水と関連
上腹壁()ヘルニア 〜臍間の 小さく、腹膜前脂肪のみを含むことが多い
切開創ヘルニア 既往腹壁切開部 創感染、肥満、喫煙、糖尿病、、不全で頻度が増す
沿い 筋層間に潜り、外表から分かりにくい
痩せた高齢女性に多く、腸閉塞や(の疼痛)で気づかれることがある
上・ まれ。の膨隆として現れる
胃が横隔膜から胸腔へ とに分かれ、とは治療原理が異なる。はに準じて管理する

・は周囲に生じる別カテゴリーで、詳細はを参照。

💡 は・嚢・内容という枠組みこそ共通するが、緊急性の判断(急性捻転・虚血のみが緊急)や治療原理(酸分泌抑制・逆流防止術)が他のと大きく異なるため、本稿では鑑別上の位置づけのみを扱う。

病態生理・危険因子

flowchart TD
  A["腹壁の脆弱部・開口部"] --> B["先天性因子"]
  A --> C["後天性因子"]
  B --> B1["臍輪の閉鎖不全<br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='umbilical hernia'>臍ヘルニア</span>の主因、乳児に多い)"]
  C --> C1["加齢・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intra-abdominal hypertension'>腹腔内圧上昇</span><br>肥満・妊娠・腹水・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chronic cough'>慢性咳嗽</span>・重量物挙上"]
  C1 --> C2["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='linea alba'>白線</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='linea semilunaris (Spigelian line)'>半月状線</span>・臍周囲組織の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='detrusor weakness'>脆弱化</span>"]
  C2 --> C3["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='umbilical hernia'>臍ヘルニア</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='epigastric hernia'>上腹壁ヘルニア</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Spigelian hernia'>Spigelianヘルニア</span>"]
  C --> C4["腹壁切開創の治癒不全"]
  C4 --> C5["創感染・肥満・喫煙・糖尿病・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='malnutrition'>低栄養</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='wound closure'>閉創</span>手技不良"]
  C5 --> C6["切開創ヘルニア"]

⭐ 切開創ヘルニアは他のと病因が質的に異なり、「創部が治りきらなかった結果」として理解する。術前に禁煙・体重・血糖・を最適化できるかどうかが、待期的修復の成否を左右する。

臨床像(合併症を含む)

の重症度は、と同じ連続体として理解する。

段階 定義
内容を腹腔内へ完全に戻せ、閉塞・絞扼の徴候を伴わない
嵌頓 内容が狭い頸部・癒着のためできない
閉塞 腸管ループが機能を失うが、血流は正常に保たれている
絞扼 内容への血流が途絶える。の外科的緊急症
  • 立位・咳嗽・で増大する腹壁の膨隆、、牽引感が典型である。
  • 臥位や用手でできればと判断する。
  • 切開創ヘルニアでは欠損が大きいほど無症候に見えてもや皮膚の菲薄化を伴うことがある。

⚠️ 絞扼・腸壊死を疑う徴候: 急な持続痛、圧痛、皮膚発赤・、嘔吐、腹部膨満、発熱、頻脈、乳酸上昇。これらを認めれば緊急評価の対象である。が正常でも早期の絞扼は否定できない点に注意する。

その他の合併症として、慢性のによる癒着・炎症、皮膚障害、まれにの絞扼に伴うイレウス(イレウス・腸閉塞)がある。

診断

立位と臥位での位置、欠損径、、内容、皮膚の状態、対側を診察する。診察だけで明確ならな画像検査は不要である。

  • 小型・筋層間ヘルニア(Spigelianなど)、肥満、閉塞・再発例では超音波またはを追加する。
  • 複雑な切開創ヘルニアでは、欠損径、の程度、内容、既往メッシュの有無、腹腔内の癒着を評価し手術計画に用いるため、を積極的に行う。
flowchart TD
  A["腹壁の膨隆・局所痛"] --> B["立位・臥位での<span class='jp-term jp-term-diagram' title='inspection'>視診</span>・触診+咳嗽で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='reducible'>還納性</span>を確認"]
  B --> C{"持続痛・皮膚<span class='jp-term jp-term-diagram' title='discoloration'>変色</span>・全身徴候を伴うか"}
  C -->|"あり"| D["蘇生+可能なら造影CT"]
  D --> E["緊急外科評価・腸管生存性の評価"]
  C -->|"なし"| F{"診察だけで診断・欠損評価が十分か"}
  F -->|"十分"| G["経過観察または待期的修復の検討へ"]
  F -->|"不十分<br>(肥満・小型・筋層間・再発例)"| H["超音波を選択"]
  F -->|"複雑な切開創ヘルニア<br>(欠損径・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='diastasis'>筋離開</span>・既往メッシュの評価)"| I["造影CT"]

治療

経過観察と修復適応

⭐ 「無症候なら経過観察を選べるが、症候性・欠損拡大・絞扼疑いには修復を勧める」 という非対称性がの軸になる。欧州・米州ヘルニア学会の臍・合同ガイドラインは、逐語で「無症候のとには、経過観察の戦略を提案してよい」としている1。

⚠️ この推奨に欠損径の条件は付いていない。 判断しているのは症状の有無だけであり、「1 cm未満なら経過観察」という読み方は、後述の縫合修復とを分ける閾値を取り違えたものである1。

⚠️ 経過観察を支えるエビデンスは弱い。 この推奨のエビデンスの質は「非常に低い」と明記されている1。ガイドライン著者ら自身が両学会の会員に諮った合意調査でも、同意率は78%で合意線(70%超)をわずかに上回る程度だった2。⚠️ 無症候のとは事情が違う。 には経過観察を支持する長期のがあるが(を参照)、については「無症候のとは違い、経過観察が安全であることを示す試験は存在しない」と指摘されている3。

💡 部位によって経過観察の当てはまりが違う。 原発性のと切開創(瘢痕)ヘルニアはに増大したり症候性になったりしやすいため、経過観察を提示されにくい。同じ総説は、原発性で欠損3〜4 cmが腸管のと有意に関連したという別報告を引いている3。一方、小児のは新生児の15〜23%にみられするため、欠損の大きさによらず4〜5歳までは経過観察が推奨される(いずれも同総説が引く数値である)3。

  • 症候性、増大傾向、生活制限を伴うにはを勧める。
  • 切開創ヘルニアは自然消退しないため、無症候でも欠損拡大やがあれば早めの計画的修復を検討する。
  • 待期的修復の前に、禁煙、体重減量、、の改善、・腹水のコントロールなど、可能な範囲での術前最適化を行う。
  • 急性の有痛性、腸閉塞、絞扼疑いは緊急手術の対象であり、経過観察の枠組みから外れる。

修復の原則:メッシュか一次縫合か

術式の大分類 内容
(組織縫合) を閉鎖する。のもと、および欠損1 cm未満の小欠損で考慮してよい1
ポリプロピレンなどのメッシュを onlay(筋膜前)・sublay(後・腹膜前)・underlay(腹腔内)に留置する。緊張のない(tension-free)修復が原則

⭐ 臍・の術式選択は「欠損径1 cm」で線を引く。 欧州・米州ヘルニア学会の合同ガイドラインは、逐語で「再発率を下げるために、との修復にはメッシュの使用を推奨する。縫合修復は、のもとで、また1 cm未満の小さなヘルニア欠損では考慮してよい」としており、エビデンスの質は「高い」と明記されている1。同じ推奨の合意調査での同意率は84%だった2。

💡 平坦メッシュを開腹で用いる場合はへの留置が提案され、欠損1〜4 cmには3 cmのオーバーラップ、平坦メッシュを使うときは欠損自体も閉じることが提案されている(いずれもエビデンスの質は非常に低い)1。切開創ヘルニアではメッシュ非使用例の再発率が高く、汚染創でない限りメッシュ使用が選ばれる。

アプローチ:開腹・腹腔鏡・ロボット支援

開腹、腹腔鏡、ロボット支援のいずれも選択肢であり、欠損部位・大きさ、癒着の程度、感染・汚染の有無、既往メッシュ、の経験で個別に選ぶ。

  • 開腹アプローチは大きな欠損や複雑な切開創ヘルニア、腹壁の再建(筋膜の解離・など)が必要な症例に適する。
  • ・修復はを減らせる可能性があり、中等度までの欠損に適する。腹腔内へのを要する点は共通する。
  • いずれのアプローチでも、の剥離 → 内容の → 欠損の評価 → メッシュ留置または、という基本の流れは共通する。
flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='abdominal wall hernia'>腹壁ヘルニア</span>と診断"] --> B{"急性の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='irreducible'>還納不能</span>・閉塞・絞扼を疑うか"}
  B -->|"あり"| C["蘇生・緊急外科評価"]
  C --> D["緊急修復<br>門の解除+腸管生存性の評価<br>±非生存腸管の切除"]
  B -->|"なし"| E{"症候性、増大傾向、欠損拡大か"}
  E -->|"いいえ<br>(無症候)"| F["十分な説明のうえで経過観察も選択可<br>(欠損径は条件ではない)"]
  E -->|"はい"| G["術前最適化<br>(禁煙・体重・血糖・栄養)"]
  G --> H{"欠損径は1 cm未満か"}
  H -->|"はい"| I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='shared decision-making'>共同意思決定</span>のもとで<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='primary closure'>一次縫合</span>も選択肢"]
  H -->|"いいえ"| J["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mesh repair'>メッシュ補強</span>を推奨"]
  I --> K["開腹・腹腔鏡・ロボット支援を<br>欠損・癒着・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='operator (person performing the procedure)'>術者</span>経験で個別選択"]
  J --> K

絞扼例・緊急手術

⚠️ 絞扼例では、汚染度との有無だけでメッシュをとはしない。清潔・か高度汚染かを個別に評価したうえで、かかを判断する。感染・高度汚染創ではが選択されることが多い。

💡 根拠はヘルニアから来ている。観察研究20件・RCT4件、計12,402例の嵌頓・絞扼鼠径/の緊急手術のでは、は非より再発が少なく(OR 0.36)、も死亡率も増やさなかった。⚠️ ただしを伴う部分集団に限ると、メッシュ使用はのリスクを上げた(OR 1.74)4。⚠️ このの対象は(鼠径・大腿)ヘルニアであり、臍・上腹壁・切開創ヘルニアの緊急修復は含まれない。 外挿するときはその限界を意識する。

緊急手術では、を解除し、腸管の色調・蠕動・拍動を評価して非生存腸管を切除する。ヘルニアバンドなどの外用は一時的な支持にすぎず治癒させず、皮膚障害や嵌頓を防ぐ保証もないため、緊急対応の代替にはならない。

まとめ

  • は・大腿部以外の腹壁脆弱部(臍輪、、切開創、、、など)に生じ、「門・嚢・内容」の3要素と、→嵌頓→閉塞→絞扼という連続体でと共通の枠組みで理解する。
  • 臍・は加齢・肥満・妊娠・腹水による一次的なが主因、切開創ヘルニアは創感染・肥満・喫煙・糖尿病・・不全といった創部因子が主因である。
  • 診察が明確なら画像検査は不要。小型・筋層間・肥満・再発例では超音波、複雑な切開創ヘルニアの術前評価には造影CTを用いる。
  • 無症候なら経過観察を選べるが、症候性・欠損拡大・絞扼疑いは待期的または緊急の修復を勧める。切開創ヘルニアは自然消退しないため早めの計画的修復を検討する。
  • ⚠️ 「無症候なら経過観察」と「1 cm未満なら縫合修復」は別の推奨である。 経過観察の可否に欠損径の条件は付いておらず(エビデンスの質は非常に低い)、1 cm はと縫合修復を分ける閾値である(エビデンスの質は高い)。の経過観察が安全であることを示す試験は存在しない点にも注意する。
  • の修復ではが推奨され、縫合修復を考慮してよいのはのもとと欠損1 cm未満の小欠損に限られる。緊張のない修復が原則で、開腹・腹腔鏡・ロボット支援は欠損・癒着・汚染・経験で個別に選ぶ。
  • 急性の、閉塞、絞扼徴候(持続痛、皮膚、全身毒性)は緊急手術の対象で、正常でも早期絞扼を否定できない。絞扼例でのメッシュ使用は汚染度に応じて個別に判断する。
  • は同じヘルニアの枠組みに属するが治療原理が異なり、はに準じて管理する。

出典

  1. 1.Guidelines for treatment of umbilical and epigastric hernias from the European Hernia Society and Americas Hernia Society(European Hernia Society / Americas Hernia Society・2020)⚠️ 誌上版はWiley(bjssjournals.onlinelibrary.wiley.com の pdfdirect)・academic.oup.com とも403、Unpaywall が示すリポジトリ2件も404で取得できなかった。本ガイドライン著者らが実施した合意調査(J Abdom Wall Surg 2022、PMC10831711)の図2・図3が推奨文を逐語で再掲しており、そこで確認した。KQ3は「For asymptomatic umbilical and epigastric hernias, a watchful waiting strategy can be suggested. (LoE: very low)」で、⚠️ 経過観察の可否に欠損径の条件は付いておらず、判断しているのは症状の有無だけである。KQ6は「It is recommended to use mesh for repair of umbilical and epigastric hernias to reduce the recurrence rate. Sutured repair can be considered in shared decision making and in small hernia defects <1 cm. (LoE: high)」で、1 cm はこの縫合修復対メッシュ修復の閾値である。KQ9は開腹修復で腹膜前腔への平坦な永久メッシュの留置を提案(LoE: very low)、KQ10は開腹腹膜前メッシュ修復で欠損1〜4 cmに3 cmのオーバーラップを提案(LoE: very low)、KQ12は平坦メッシュを用いるときの欠損の閉鎖を提案(LoE: very low)。⚠️ いずれの推奨にも強い/弱いという強さの表示は付いておらず、付いているのはエビデンスの質(LoE)だけである閲覧 2026-09-21
  2. 2.Guidelines for Treatment of Umbilical and Epigastric Hernias From the European and Americas Hernia Societies-A Web-Based Survey on Surgeons' Compliance(European Hernia Society / Americas Hernia Society / Journal of Abdominal Wall Surgery・2022)Europe PMC の全文(PMC10831711)と、補足ファイルに収められている図2・図3の画像で確認した。ガイドライン著者らが同じ推奨を欧州ヘルニア学会・米州ヘルニア学会の会員とハンブルク学会の現地投票に諮った合意調査で、9つの推奨のうち78%(7/9)で合意(70%超の同意率と定義)に達したこと。経過観察(KQ3)の同意率は78%、メッシュ/縫合の使い分け(KQ6)は84%であること。図2・図3が KQ1・KQ3・KQ6・KQ9・KQ10・KQ12 の推奨文をエビデンスの質(LoE)付きで逐語再掲していること閲覧 2026-09-21
  3. 3.Elective Umbilical Hernia Repair in Adults in the 21st Century: Challenging the Status Quo(Journal of Clinical Medicine・2025)Europe PMC の全文(PMC12429212、CC BY)で確認した。⚠️ 本文が自ら「The present perspective maintains…」と述べる通り、ガイドラインではなく著者らの視点(perspective)を述べた総説である。逐語で「無症候の臍ヘルニアで手術リスクの高い患者には経過観察を勧めるが、無症候の鼠径ヘルニアとは違い、臍ヘルニアの経過観察が安全であることを示す試験は存在しないことに留意すべきである」と述べていること。原発性腹壁ヘルニアでは欠損3〜4 cmが腸管の還納不能と有意に関連したこと、原発性の上腹壁ヘルニアと瘢痕ヘルニアは経時的に増大したり症候性になったりしやすいため経過観察の対象になりにくいこと。小児の臍ヘルニアは新生児の15〜23%にみられ、自然閉鎖するため欠損の大きさによらず4〜5歳までは経過観察が推奨されること閲覧 2026-09-21
  4. 4.Mesh repair versus non-mesh repair for incarcerated and strangulated groin hernia: an updated systematic review and meta-analysis(Hernia・2023)観察研究20件・RCT4件、計12,402例の嵌頓・絞扼鼠径/大腿ヘルニア緊急手術のメタ解析で、メッシュ修復は非メッシュ修復に比べ再発(OR 0.36)・在院日数・手術時間を有意に減らし創部感染や死亡率は増やさなかったが、腸管切除を伴う部分集団に限るとメッシュ使用は創部感染のリスクを増やした(OR 1.74)。⚠️ 対象は鼠径部(鼠径・大腿)ヘルニアであり、臍・上腹壁・瘢痕ヘルニアの緊急修復はこのメタ解析の対象ではない閲覧 2026-09-21