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Drug Atlas · A2 Cholinergics / コリン作動薬

ジスチグミン

distigmin

分類
Cholinergics / コリン作動薬
商品名(日本)
ウブレチド
商品名(EU)
Ubretid
科目
Pharmacology
トピック
A2: Cholinomimetics
承認適応
神経因性膀胱重症筋無力症
禁忌疾患
イレウス・腸閉塞気管支喘息徐脈性不整脈
監視検査値
クレアチニン
相互作用
サクシニルコリン
原因となる疾患
コリン作動性クリーゼ

🧠 全体像は末梢性の可逆的AChE阻害薬という枠ではと同じだが、作用持続が約24時間と際立って長く、この一点が適応(重症筋無力症よりもが中心)と最大の注意点(腎機能低下例での蓄積)の両方を決めている。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 作用持続 主な使いどころ
約1〜2時間 急性場面(
約3〜6時間 重症筋無力症の長期管理(標準薬)
約24時間 の慢性管理(MGにも使われるが優先度は低い)

機序

と同じ可逆的AChE阻害で、・膀胱平滑筋のACh濃度を上げる(詳しい機序図はのノートを参照)。が際立って長時間作用するのは構造のためで、酵素からの解離が遅い。

💡 膀胱平滑筋のを刺激しての収縮力を高めることがへの効果の本体で、での競合緩和とは狙う受容体が異なる。

適応

領域 使いどころ
手術後及びなどの低緊張性膀胱による1日5 mgの固定用量で増量しない1
神経筋疾患 重症筋無力症より優先度は低い)。1日5〜20 mgを1〜4回に分割し症状で調整する1

用法・用量

:成人1日5 mgをする固定用量で、効果不十分でも増量しない1重症筋無力症:成人1日5〜20 mgを1〜4回に分割し、症状に応じて適宜増減する1。実際の用量は腎機能で調整するため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

副作用

頻度 内容
高頻度
注意 徐脈、下痢
重篤・まれ (腎機能低下例での蓄積が主な誘因)

まとめ

  • 末梢性の可逆的AChE阻害薬。構造により作用持続が約24時間と長い。
  • だけでなく膀胱平滑筋のも刺激するため、が主要な適応になる(は1日5 mg固定、重症筋無力症は1日5〜20 mgを分割)。
  • 重症筋無力症にも使えるが、標準薬は
  • ・長時間作用のため腎機能低下例では蓄積しやすく、投与開始2週間以内を中心に(死亡例の報告あり)のリスクが上がる。
  • 禁忌は消化管・尿路の症、など)投与中。は日本では慎重投与、海外の添付文書では禁忌に分類される。

出典

  1. 1.ウブレチド錠5mg 添付文書(2023年7月改訂)(医薬品医療機器総合機構(PMDA)添付文書情報・2023)禁忌が消化管・尿路の器質的閉塞/迷走神経緊張症/脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム)投与中/過敏症の4項目のみで気管支喘息・徐脈や不整脈は慎重投与にとどまること、排尿困難は1日5mg固定用量・重症筋無力症は1日5〜20mgを1〜4回分割であること、意識障害を伴う致命的なコリン作動性クリーゼが投与開始2週間以内を中心に報告されていることを確認した閲覧 2026-08-03
  2. 2.Ubretid 5 mg tablets — Package Insert(Celltrion Healthcare Singapore Private Limited・2021)海外の添付文書(ドイツのFachinformationも同内容と検索で確認)では気管支喘息と徐脈・房室ブロックを含む不整脈を慎重投与ではなく禁忌に分類していること、脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウムなど)との併用を避けるべきことを確認した閲覧 2026-08-03