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Drug Atlas · A2 Cholinergics / コリン作動薬

セビメリン

cevimeline

分類
Cholinergics / コリン作動薬
商品名(日本)
サリグレンエボザック
科目
Pharmacology
トピック
A2: Cholinomimetics
承認適応
シェーグレン症候群
禁忌疾患
気管支喘息COPD急性冠症候群慢性冠症候群イレウス・腸閉塞てんかんパーキンソン病
副作用
悪心発汗

🧠 全体像と同じ「症候群のに使う直接」だが、への選択性が高い点が違う。唾液腺・はM3が優位、心臓はM2が優位という受容体分布の違いを利用し、非選択的なより心臓への影響を抑えることを狙った設計になっている。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 主な使いどころ
M非選択的 緑内障、
M3選択的 症候群の(心臓M2への影響を避けたい場面)

「選択的」といっても完全に心臓・気道を避けられるわけではない。 全身投与である以上、発汗・悪心などの副作用は非選択的なと同様に起こりうる。選択性は相対的な傾向であってな安全性を保証しない。

機序

選択的作動 →唾液腺・を刺激し分泌を増やす。や瞳への作用はより弱い(詳しい刺激の下流機序はのノートを参照)。

薬物動態

後、肝臓(CYP2D6・CYP3A4)で代謝され、代謝物は主にされる。半減期は約5時間で、1日3回投与が必要になる。

適応

症候群による(唾液腺機能が残存している患者が前提)1と異なり、後のは適応に含まれない。

用法・用量

経口、1回30 mgを1日3回。実際の用量はで調整するため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

EUでは承認されていない。CPMP(現CHMP)は2001年、品質資料の不足、非・赤血球への影響が十分に検討されていないという安全性上の懸念、3件の間で有効性の結果が一貫しなかったことを理由に、EVOXAC()の販売承認付与を拒否するようEMEAに勧告した2。適応・禁忌はEU→日本→米国の優先順で上の一次資料を採るのがこのボルトの方針だが、EU承認そのものが存在しないでは日本の電子添文が実質的な正本になる。

  • 禁忌(日本の電子添文)1
  • ⚠️ 国によって禁忌の範囲が異なる。 米国の添付文書は禁忌を「コントロール不良の喘息」「・狭隅角(閉塞隅角)緑内障などが不適当な病態」に絞っており、日本の電子添文にある重篤な・消化管/閉塞・てんかん・パーキンソン病の記載がない。逆に日本の電子添文にはの記載がない3。処方する国の添付文書がどちらかを常に確認する。

副作用

頻度 内容
高頻度 発汗悪心
注意 鼻炎、
重篤・まれ (喘息患者)

まとめ

  • のM3選択的
  • と同じく症候群のに使うが、心臓(M2)への影響を抑える設計。
  • 選択性は相対的で、全身性の副作用(発汗・悪心)は避けられない。
  • 適応は症候群ののみ。日本の電子添文では重篤な及びCOPD・消化管/閉塞・てんかん・パーキンソン病・が禁忌。EUでは未承認(2001年に販売承認が拒否された)で、米国添付文書は日本にないも禁忌に含む。

出典

  1. 1.サリグレンカプセル30mg 添付文書(医薬品医療機器総合機構(PMDA)・2023)セビメリンの効能・効果はシェーグレン症候群患者の口腔乾燥症状の改善のみで、禁忌は重篤な虚血性心疾患・気管支喘息及びCOPD・消化管及び膀胱頸部の閉塞・てんかん・パーキンソニズム又はパーキンソン病・虹彩炎の6項目(閉塞隅角緑内障の記載はない)。用法・用量は1回30mgを1日3回、食後経口投与。閲覧 2026-08-03
  2. 2.EVOXAC (cevimeline): Annex I — Scientific conclusions and grounds for refusal presented by the EMEA(European Medicines Agency (EMEA) / CPMP・2001)CPMPは2001年4月25日、品質資料の不足、非臨床試験での安全性懸念(心血管系・赤血球への影響の検討不足)、3件の第III相試験間で有効性の結果が一貫しなかったことを理由にEVOXAC(セビメリン)のEU販売承認付与を拒否するようEMEAに勧告した。セビメリンは現在もEUで承認されていない。閲覧 2026-08-03
  3. 3.EVOXAC (cevimeline hydrochloride) capsules — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2022)米国の添付文書は禁忌を「コントロール不良の喘息」「過敏症」「縮瞳が不適当な場合(急性虹彩炎・狭隅角緑内障)」に限定しており、日本の電子添文にある重篤な虚血性心疾患・消化管/膀胱頸部閉塞・てんかん・パーキンソン病の記載はない一方、日本には無い閉塞隅角緑内障を禁忌に含む。閲覧 2026-08-03