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Drug Atlas · B9 Lipid-lowering drugs / 脂質異常症治療薬

エボロクマブ

evolocumab

分類
Lipid-lowering drugs / 脂質異常症治療薬
商品名(日本)
レパーサ
商品名(EU)
Repatha
科目
Pharmacology
トピック
B9: Drugs affecting lipid metabolism. Drugs controlling body weight
承認適応
脂質異常症アテローム性動脈硬化症
副作用
紅斑
対象疾患
家族性異常βリポ蛋白血症

🧠 全体像:はと同じ抗モノクローナル抗体で、機序・は事実上同一。を中和して受容体のリサイクルを保ち、のSmPC 5.1 では140 mgを2週ごと・420 mgを4週ごとのどちらでも平均低下は同等で、10週と12週の平均でベースラインからと比較して-72〜-57%の低下が得られる。同じ 5.1 は別の書き方として、原発性では約55〜75%の低下が1週目までに現れて長期に維持されるとも述べている(こちらは補正を明示していない)1。両者を分けるのは薬理学的な違いというよりの国ごとの切り方で、とくにはでもだけが適応を持つ。

⚠️ の%との%を並べて強弱を決めない。 両剤のSmPCは測っている量が違う。の 44.5〜49.2%/62.6% はベースラインからの平均低下(12週時点)2、の -72〜-57% はと比較した値(10週と12週の平均)である1。直接比較試験に基づく順位づけではない。

アリロクマブとの違い

項目
抗モノクローナル抗体 抗モノクローナル抗体(同一機序)
75/150 mgを2週ごと、または300 mgを4週ごと 140 mgを2週ごと、または420 mgを4週(月1回)ごと
代表的試験 ODYSSEY OUTCOMES(2018年、後) FOURIER(2017年、確立した性心血管疾患)——阻害薬として最初に抑制を報告した試験。さらにVESALIUS-CV試験(2026年)では、心筋梗塞・脳卒中の既往がない高リスク例(または糖尿病)でもを有意に減少させ、へののエビデンスを加えた3
米国の添付文書だけが適応に持つ(対象は成人のみ)4。のSmPC 4.1 には入っていない2 ・米国・日本のいずれも適応を持つ(と米国は10歳以上の小児も対象。日本は用法・用量が成人についてのみ定められている)156。用量も通常量と異なり、420 mgを月1回で開始し12週で効果不十分なら420 mgを2週ごとへ増量する5
商品名

💡 なぜ2剤が別会社から並行開発されたか。 という同一標的に対し、異なる製薬企業がほぼ同時期に独自のモノクローナル抗体を開発した結果であり、作用機序上の優劣というよりプログラムとの細部で差別化されている。

適応・用法

⚠️ 「の項を参照」では代表させられない。 2剤は同じ標的でもの切り方が違い、しかもその違いは国ごとに別方向に出る。とくには、ではにだけ適応がある(のSmPC 4.1 には入っていない)。以下は3極の文書そのものの記載である(以下、をFHと記す)。

承認されている適応
(EMA中央審査、SmPC 4.1) ①成人の原発性(家族性および非家族性)またはと、10歳以上の小児のFH——いずれもへの追加として、のスタチンで目標に到達できない例へのスタチン(+他の)併用、またはスタチン不耐・禁忌例の単独療法もしくは他のとの併用。②成人および10歳以上の小児のFH(他のとの併用)。③確立した、または高リスクの性心血管疾患のある成人で、を下げて心血管リスクを減らすこと1
米国(添付文書 1、Revised 7/2026) ①これらのイベントのリスクが高い成人での(心血管死・心筋梗塞・脳卒中・入院を要する・冠動脈)のリスク低減。②食事・運動療法への補助としての低下——成人の、10歳以上の小児および成人のFH、10歳以上の小児および成人のFH5
日本(電子添文 2025年6月改訂 第3版) 「、」。ただし①心血管イベントの発現リスクが高い、②スタチンで効果不十分またはスタチンによる治療が適さない、の両方を満たす場合に限るという条件が効能そのものに書き込まれている6

⭐ 米国の心血管の適応は2025年8月改訂で広がった。 Revised 7/2026 の RECENT MAJOR CHANGES は Indications and Usage (1) が 08/2025 で、現行の本文は対象を「これらのイベントのリスクが高い成人」としている5。の3番目の適応も「確立した、または高リスクの性心血管疾患」で、の適応(Established atherosclerotic cardiovascular disease とだけ書かれている)より広い12。「確立したに限る」を2剤に共通の書き方として覚えない。

⚠️ 日本は用法・用量が成人についてのみ定められている。 小児等の項は、FH・で「小児等を対象としたは実施されていない」、FHで「12歳未満の小児等を対象としたは実施されていない」とする6。・米国の「10歳以上」をそのまま日本の話として書かない。

用法・用量

皮下注射。腹部・大腿・上腕にでき、毎回部位を変える。通常量は140 mgを2週ごとまたは420 mgを4週ごと(月1回)のいずれかで、のSmPC 4.2 は両者を「臨床的に」と明記している1。

FHでは420 mgを月1回で開始し、12週時点で臨床的に意味のある反応が得られなければ420 mgを2週ごとへ増量するという、通常量とは異なる用法を用いる。を受けている患者は、その予定に合わせて最初から420 mgを2週ごとで開始してよい15。日本の電子添文も同じ段取りを成人について定める6。

米国の添付文書は、420 mgを月1回とする場合はを次回投与の直前に測ることを勧めている(投与間でが変動する例があるため)5。

💡 FHで効果が一定しないのは、薬が効くのに残存受容体が要るからである。 は受容体の分解を止める薬なので、受容体機能が両アレルとも失われていると上流を止めても取り込む受容体が無い。TESLA試験(FH 49例)の12週時点の変化率はとの差で-31%(95% CI -44〜-18%)にとどまり、受容体陰性アレルを2つ持つと分かっている患者は本剤に反応しなかったと添付文書が明記している5。

⚠️ 日本では原則としてスタチンと併用する。 電子添文の「用法及び用量に関連する注意」は、スタチンによる治療が適さない場合を除きスタチンと併用することを求めている6。

禁忌・注意・副作用

禁忌

過敏症以外に禁忌は無いが、文言は3極で揃っていない。

禁忌の記載
EU(SmPC 4.3) または添加剤への過敏症の1項目のみ1
米国(添付文書 4) または添加剤に対する重篤な過敏症反応の既往——「重篤な」という限定が付く5
日本(電子添文 2.) 「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」。「重篤な」の限定は無い6

⚠️ を含む重篤な過敏症反応が、この薬で最も重い注意点である。 のSmPC 4.8 ではが rare、蕁麻疹が uncommon、過敏症と発疹が common に置かれる1。米国の 5.1 もを挙げ、徴候が出たら投与を中止して回復まで監視するとする5。

相互作用

⚠️ 「と同一」ではない。向きは同じだが、文書が書いている中身が違う。 の側が他剤のに影響することは述べられておらず、のSmPC 4.5 は冒頭で No interaction studies have been performed(相互作用試験は実施されていない)と明言する。そのうえで、の観察としてスタチン併用でのクリアランスが約20%増加し、その一部はスタチンが濃度を上げることによると説明する。脂質への効果に悪影響は無く、スタチンのも必要ない1。米国の添付文書には 7 DRUG INTERACTIONS という節が無く、12.3 の Drug Interaction Studies に「併用の成人でCmaxとが約20%低下したが臨床的に意味のある差ではない」という1文が置かれているだけである5。日本の電子添文には相互作用の節そのものが無い6。

⭐ との違いは数値と射程にある。 のSmPC 4.5 はスタチンで約40%、で約15%、で約35%の曝露低下を併用薬ごとに数値で示す2。側にあるのはスタチンについての約20%だけで、SmPC 4.5 はスタチンと以外のとの相互作用試験は行われていないと述べる1。・併用時の数値をから流用しない。

肝機能障害

中等度(分類B)ではが低下し、低下効果が減弱しうるため、のSmPC 4.4 は厳重な監視を求める。重度(分類C)は未検討で慎重投与1。日本の電子添文 9.3.1 も重度患者を対象としたは実施していないとする。なお日本の 16.6.1 は、中等度患者でが比47%低下したが-コレステロールの低下効果に大きな違いはなかったとしている6。ではを要しない1。

副作用

⚠️ 注射部位反応が最多ではない。 のSmPC 4.8 が挙げる最も多い副作用は7.4%・4.6%・4.4%・関節痛3.9%・インフルエンザ3.2%で、注射部位反応は2.2%とこの並びの最後である1。米国の52週試験でも注射部位反応は5.7%(5.0%)で、10.5%・9.3%より少ない5。

注射部位反応の内訳は、が内出血・紅斑・出血・疼痛・腫脹、米国が紅斑・疼痛・皮下出血、日本が疼痛・紅斑・内出血・腫脹で、3極のいずれも掻痒を挙げていない156。掻痒はのSmPC 4.8 が common に置く副作用であり、へ持ち込まない。

まとめ

  • はと同一機序(抗モノクローナル抗体)。機序は同じでも、適応・禁忌・相互作用の記載はで代表させられない。
  • は140 mg/2週または420 mg/月と、(75-150 mg/2週または300 mg/月)に近い選択肢を持つ。のSmPC 4.2 は2通りを臨床的に等価とする。ただしFHでは420 mgを月1回で開始し必要なら2週ごとへ増量する専用の用法がある。
  • 適応は3極で切り方が違う。 は①原発性・(成人+10歳以上のFH)、②成人と10歳以上の小児のFH、③確立した、または高リスクの。米国は2025年8月改訂で心血管の適応を「これらのイベントのリスクが高い成人」に広げ、HeFH・とも10歳以上を含む。日本は効能に「心血管イベント高リスク」かつ「スタチンで効果不十分または適さない」の2条件が書き込まれ、用法・用量は成人についてのみ定められている。
  • FHはでもだけが適応を持つ(のSmPC 4.1 には無く、米国の添付文書にだけ成人の適応がある)。受容体陰性アレルを2つ持つ例は本剤に反応しない。
  • 禁忌は3極とも過敏症だが文言が違う。 米国だけ「重篤な」という限定が付き、・日本には付かない。
  • 相互作用は「無い」のではなく一方通行で、しかも数値はと別物。 スタチン併用でのクリアランスが約20%増える( 4.5)/Cmax・が約20%下がる(米国 12.3)だけで、・の数値は文書に無い。
  • 低下はのSmPC 5.1 で10週と12週の平均でと比較して-72〜-57%、原発性では約55〜75%。日本のでは1年後のベースラインからの変化率が-65〜-70%で推移した。
  • FOURIER試験(確立した、27,564例)で主要複合評価項目の0.85(95% CI 0.79〜0.92)を示し、2026年のVESALIUS-CV試験では心筋梗塞・脳卒中の既往がない高リスク例でもが減った。
  • 副作用の頻度の中心は・・・関節痛で、注射部位反応はで2.2%とむしろ少ない。重い側はを含む過敏症反応(EUで rare)。
  • 同じ「抗体」である点で、siRNAの(年2回投与)とは・の細部が異なる。

出典

  1. 1.Repatha : EPAR - Product Information(Annex I Summary of Product Characteristics)(European Medicines Agency(EMEA/H/C/003766、販売承認保有者 Amgen Europe B.V.)・2026)PDF(1.88 MB)を自分で取得して確認した。10. DATE OF REVISION OF THE TEXT は空欄なので、year は EPAR ランディングページ(https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/repatha)の Product information 欄の Last updated 04/09/2026 と Revision 28 から採った。4.1 の適応が3本立てで、①成人の原発性高コレステロール血症(ヘテロ接合体家族性および非家族性)または混合型脂質異常症と、10歳以上の小児のヘテロ接合体家族性高コレステロール血症(いずれも食事療法への追加。最大耐用量のスタチンで目標LDL-Cに到達できない例へのスタチン併用、またはスタチン不耐・禁忌例の単独療法もしくは他の脂質低下療法との併用)、②成人および10歳以上の小児のホモ接合体家族性高コレステロール血症(他の脂質低下療法との併用)、③確立した、または高リスクのアテローム性動脈硬化性心血管疾患のある成人でLDL-Cを下げて心血管リスクを減らすこと、であること。アリロクマブのSmPCと違い、ホモ接合体家族性高コレステロール血症が 4.1 に入っており、心血管の適応も established だけでなく at high risk for を含むこと。4.2 がヘテロ接合体FH・高コレステロール血症・混合型脂質異常症・ASCVDでは140 mgを2週ごとと420 mgを4週ごとの2通りで both doses are clinically equivalent とし、ホモ接合体FHでは420 mgを4週ごとで開始し12週後に効果不十分なら420 mgを2週ごとへ増量、アフェレーシス中の患者はその予定に合わせて420 mgを2週ごとで開始してよいとすること。高齢者・腎機能障害・軽度肝機能障害では用量調節不要とすること。4.3 の禁忌が有効成分または添加剤への過敏症だけであること。4.4 が中等度肝機能障害で総曝露が低下しLDL-C低下効果が減弱しうるとして厳重な監視を求め、重度肝機能障害(Child-Pugh C)は未検討で慎重投与とすること。4.5 が No interaction studies have been performed と述べたうえで、スタチン併用でエボロクマブのクリアランスが約20%増加し、その一部はスタチンがPCSK9濃度を上げることによるが脂質への薬力学的効果に悪影響は無く、スタチンの用量調節も不要であるとすること、およびスタチンとエゼチミブ以外の脂質低下薬との薬物動態・薬力学的相互作用試験は行われていないとすること。4.6 が妊娠中は女性の臨床状態がエボロクマブによる治療を必要とする場合を除き使用すべきでないとすること。4.8 で最も多い副作用が鼻咽頭炎7.4%・上気道感染4.6%・背部痛4.4%・関節痛3.9%・インフルエンザ3.2%・注射部位反応2.2%であり、Table 1 では過敏症・発疹・頭痛・悪心・背部痛・関節痛・筋痛・注射部位反応・インフルエンザ・鼻咽頭炎・上気道感染が common、蕁麻疹とインフルエンザ様疾患が uncommon、血管浮腫が rare であること、注射部位反応の内訳が内出血・紅斑・出血・疼痛・腫脹であって掻痒は挙がっていないこと。5.1 が140 mgを2週ごとと420 mgを4週ごとで平均LDL-C低下が同等であり、10週と12週の平均でベースラインからプラセボと比較して-72〜-57%になるとすること、原発性高コレステロール血症では約55〜75%のLDL-C低下が1週目までに得られて長期に維持されること、いずれの用量でも80〜85%の患者が50%以上のLDL-C低下を示したことを確認した閲覧 2026-09-17
  2. 2.Praluent : EPAR - Product Information(Annex I Summary of Product Characteristics)(European Medicines Agency(EMEA/H/C/003882、販売承認保有者 Sanofi Winthrop Industrie)・2025)PDF(2.4 MB)を自分で取得して確認した。10. DATE OF REVISION OF THE TEXT は空欄なので、year は EPAR ランディングページ(https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/praluent)の Product information 欄の Last updated 21/10/2025 と Revision 26 から採った。本ノートで使ったのは次の3点である。4.1 の適応が2本立てであること——①成人の原発性高コレステロール血症(ヘテロ接合体家族性および非家族性)または混合型脂質異常症と、8歳以上の小児のヘテロ接合体家族性高コレステロール血症、②Established atherosclerotic cardiovascular disease という見出しのもと、確立したアテローム性動脈硬化性心血管疾患のある成人でLDL-Cを下げて心血管リスクを減らすこと——であり、ホモ接合体家族性高コレステロール血症が 4.1 に無く、心血管の適応に at high risk for という語も無いこと。4.5 の Effects of other medicinal products on alirocumab が、スタチンなどの脂質低下療法はPCSK9産生を増やして標的介在性クリアランスを高めるとしたうえで the exposure to alirocumab is about 40%, 15%, and 35% lower when used concomitantly with statins, ezetimibe, and fenofibrate, respectively と併用薬ごとに数値を挙げること。4.8 の Table 1 が Pruritus を common の欄に置くこと。5.1 が、75 mgを2週ごとで開始した8試験の12週時点(増量前)の平均LDL-C低下を 44.5% から 49.2%、150 mgを2週ごとで開始・維持した2試験の12週時点の平均LDL-C低下を 62.6% とし、いずれもプラセボ補正ではなくベースラインからの平均低下として書いていること。以上を逐語で確認した閲覧 2026-09-17
  3. 3.Evolocumab in Patients without a Previous Myocardial Infarction or Stroke(New England Journal of Medicine・2026)アテローム性動脈硬化症または糖尿病はあるが心筋梗塞・脳卒中の既往がない一次予防高リスク患者12,257例で、エボロクマブがプラセボと比較し3-point MACE(冠動脈死・心筋梗塞・虚血性脳卒中)を有意に減少させた(ハザード比0.75)ことを確認した閲覧 2026-08-03
  4. 4.PRALUENT- alirocumab injection, solution(DailyMed (NLM) / labeler Regeneron Pharmaceuticals, Inc.・2025)drugInfo ページ全文を自分で取得して確認した。Highlights 末尾に印刷された改訂表示は Revised 10/2025 である。本ノートで使ったのは、1 INDICATIONS AND USAGE の4番目に adults with homozygous familial hypercholesterolemia (HoFH) が挙がっており、EUのSmPC 4.1 と違って米国ではアリロクマブがホモ接合体家族性高コレステロール血症の適応を持つこと、ただしその対象が adults に限られていることである閲覧 2026-09-17
  5. 5.REPATHA- evolocumab injection, solution; REPATHA- evolocumab kit(DailyMed (NLM) / labeler Amgen USA Inc.・2026)drugInfo ページ全文を自分で取得して確認した。Highlights 末尾に印刷された改訂表示は Revised 7/2026 で、RECENT MAJOR CHANGES は Indications and Usage (1) 08/2025 と Dosage and Administration, Important Administration Instructions (2.3) 07/2026 の2行である。1 INDICATIONS AND USAGE が、①これらのイベントのリスクが高い成人における主要心血管イベント(心血管死・心筋梗塞・脳卒中・入院を要する不安定狭心症・冠動脈血行再建)のリスク低減と、②食事・運動療法への補助としてのLDL-C低下(成人の高コレステロール血症、10歳以上の小児および成人のヘテロ接合体家族性高コレステロール血症、10歳以上の小児および成人のホモ接合体家族性高コレステロール血症)の2本立てであること。2.1 が、心血管イベント高リスクの成人・高コレステロール血症・10歳以上のヘテロ接合体FHでは140 mgを2週ごとまたは420 mgを月1回とし、ホモ接合体FH(成人および10歳以上の小児)では420 mgを月1回で開始して12週で臨床的に意味のある反応が得られなければ420 mgを2週ごとへ増量でき、脂質アフェレーシスを受けている患者はその予定に合わせて420 mgを2週ごとで開始してよいと定めること、および420 mgを月1回とする場合はLDL-Cを次回投与の直前に測ることを勧めること。4 CONTRAINDICATIONS がエボロクマブまたは添加剤に対する重篤な過敏症反応の既往であること。12.3 の Drug Interaction Studies が「高強度スタチン併用の成人でエボロクマブのCmaxとAUCが約20%低下したが、この差は臨床的に意味のあるものではない」という1文だけで、7 DRUG INTERACTIONS という節そのものが存在しないこと。6.1 の52週試験(本剤599例・プラセボ302例)で3%以上かつプラセボより多い副作用の上位が鼻咽頭炎10.5%対9.6%・上気道感染9.3%対6.3%・インフルエンザ7.5%対6.3%・背部痛6.2%対5.6%・注射部位反応5.7%対5.0%であること、8試験統合の注射部位反応が3.2%対3.0%で内訳が紅斑・疼痛・皮下出血であること、過敏症反応が5.1%対4.7%で内訳が発疹・湿疹・紅斑・蕁麻疹であること。14 の Study 2(LAPLACE-2、1,896例、背景にスタチン)で12週時点のLDL-C平均変化率のプラセボとの差が140 mg 2週ごとで-71%(95% CI -74〜-67%)、420 mg 月1回で-63%(同 -68〜-57%)であり、エゼチミブ10 mg 1日1回との差がそれぞれ-45%・-41%であること。Study 1(FOURIER、27,564例、追跡期間中央値26か月)の主要複合評価項目のハザード比が0.85(95% CI 0.79〜0.92)、主要な副次複合評価項目(心血管死・心筋梗塞・脳卒中)が0.80(同 0.73〜0.88)であること。Study 7(TESLA、ホモ接合体FH 49例)の12週時点のLDL-C変化率のプラセボとの差が-31%(95% CI -44〜-18%)であり、LDL受容体陰性アレルを2つ持つと分かっている患者は本剤に反応しなかったと明記していることを確認した閲覧 2026-09-17
  6. 6.レパーサ皮下注140mgペン 電子添文(医薬品医療機器総合機構(PMDA)/製造販売 アムジェン株式会社・2025)2026年9月17日に本文(view=body)を自分で取得して確認した。作成又は改訂年月は2025年6月改訂(第3版)で、YJコードは2189401G2026。2. 禁忌が「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」の1項目だけで、米国添付文書のような重篤なという限定が付かないこと。4. 効能又は効果が「家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症」で、ただし「心血管イベントの発現リスクが高い」と「HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分、又はHMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない」のいずれも満たす場合に限ると条件が付くこと。6. 用法及び用量が、ヘテロ接合体FHと高コレステロール血症では成人に140 mgを2週間に1回または420 mgを4週間に1回、ホモ接合体FHでは成人に420 mgを4週間に1回で効果不十分なら420 mgを2週間に1回、LDLアフェレーシスの補助では開始用量として420 mgを2週間に1回としており、いずれも成人についてのみ定められていること。7. がHMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない場合を除きスタチンと併用することを求めること。9.7 の小児等が、ヘテロ接合体FH・高コレステロール血症では「小児等を対象とした臨床試験は実施されていない」、ホモ接合体FHでは「12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施されていない」とすること。9.3.1 が重度肝機能障害(Child-Pugh分類C)を対象とした臨床試験は実施していないとすること。相互作用の節(10.)そのものが電子添文に無いこと。11.2 の注射部位反応の内訳が疼痛・紅斑・内出血・腫脹等であること。17.1.1 の国内第III相試験の注記が、非盲検長期継続投与試験で1年後のベースラインからのLDL-コレステロール変化率(平均値)が-65〜-70%で推移したとすること。16.6.1 で中等度肝機能障害(Child-Pugh分類B)患者のAUCが健康成人比47%低下したが、LDL-コレステロール低下効果に大きな違いはなかったとすることを確認した閲覧 2026-09-17