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Drug Atlas · A11 Opioids / オピオイド · 必修

ヒドロモルホン

hydromorphone

分類
Opioids / オピオイド
商品名(日本)
ナルサスナルラピド
商品名(EU)
Palladone
科目
Pharmacology
トピック
A11: Opioids
禁忌疾患
イレウス・腸閉塞
副作用
便秘悪心傾眠瘙痒感
解毒薬
ナロキソン

🧠 全体像モルヒネをケトン化して力価を約5〜7倍に高め、の腎蓄積リスクを軽くしたオピオイドと理解すればよい。「モルヒネと同じだが、腎機能低下患者でより使いやすい」という位置づけが、この薬を選ぶ理由のほぼすべてになる。

薬効群の中での位置づけ

)のなかでモルヒネの直接の代替として使われる。モルヒネのM6Gに相当する-3-(H3G)もされるが、H3Gは鎮痛作用を持たず主に中枢刺激()に関与するとされ、モルヒネのM6Gほど遷延する呼吸抑制には直結しにくい。このため腎機能低下例やでモルヒネの代替として選ばれることが多い。機序(→Gi/o→鎮痛・呼吸抑制・・便秘)はモルヒネの項を参照。

薬物動態

項目 値・特徴
約20〜30%(あり)
代謝 肝で-3-(H3G、鎮痛作用なし、蓄積すると中枢刺激症状に関与)を生成
排泄 代謝物として。腎不全でH3Gは蓄積するが、モルヒネのM6Gほど呼吸抑制へ直結しにくいとされる
半減期 約2〜3時間()。製剤あり

適応

領域 使いどころ
中等度〜重度の急性・慢性疼痛、
腎機能低下例 モルヒネの蓄積を避けたい場面での代替オピオイド

用法・用量

経口はモルヒネ換算で力価を確認したうえで少量から開始し、効果を見ながら漸増する。静注も同様に力価比を踏まえて換算する。実際の用量は適応・年齢・体重・腎肝機能・の有無で大きく変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌イレウス・腸閉塞(腸管運動抑制により増悪しうる)
  • 注意すべき副作用:呼吸抑制()、他の・アルコールとの併用
  • 力価がモルヒネの約5〜7倍と高いため、オピオイド換算を誤ると容易に過量になる

副作用

まとめ

  • はモルヒネをケトン化したオピオイドで、力価は約5〜7倍。
  • 機序はモルヒネと共通(→Gi/o→鎮痛・呼吸抑制・・便秘)。
  • H3Gは鎮痛作用を持たず、モルヒネのM6Gほど遷延する呼吸抑制に直結しにくいため、腎機能低下例でモルヒネの代替として選ばれやすい。
  • 力価が高いぶんオピオイド換算の誤りがに直結しやすい。
  • イレウス・腸閉塞は禁忌。高頻度の副作用は便秘・悪心・傾眠で、重篤なものはの呼吸抑制。