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Drug Atlas · B8 Antianginal drugs / 抗狭心症薬

モルシドミン

molsidomin

分類
Antianginal drugs / 抗狭心症薬
商品名(EU)
Corvaton
科目
Pharmacology
トピック
B8: Drugs influencing the oxygen demand and oxygen supply of the heart. Drugs improving microcirculation
禁忌疾患
肥大型心筋症大動脈弁狭窄症
副作用
頭痛低血圧めまい
相互作用
シルデナフィルタダラフィル
対象疾患
慢性冠症候群(安定狭心症)

🧠 全体像は狭心症予防薬としてと同じ土俵(NO供与→前負荷↓)で使われるが、化学構造も代謝経路もエステルとは別物である。酵素を介さず自然にNOを放出するため、の弱点である耐性が生じにくい——この一点が、同じ効能書きの中でだけを覚える理由になる。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 特徴 使いどころ
半減期約1〜3分。で代謝されNO遊離。耐性が生じやすい 急性発作の第一選択
イソソルビドの。経口BA高い。耐性が生じやすい 慢性期の(標準)
→肝でへ変換され、これがに自然分解してNOを遊離 で耐性が問題になる例の代替

💡 エステル(・イソソルビド系)はという単一の酵素に代謝を依存するため、酵素の枯渇・がそのまま耐性として現れる。 SIN-1は化学的に不安定でALDH2を介さず自然にNOを放出するため、この経路の耐性機構が働きにくい。ただし血行動態への作用自体(→前負荷↓)はと同じであり、禁忌・急性期の使い方も共通する。

機序

NOがsGCを活性化しcGMP↑→を介して(主に静脈系の)を弛緩させ、前負荷を下げてを減らす。冠動脈にも軽度の拡張作用がある。との違いはNOを生む「入口」(酵素的活性化 vs 自然分解)だけで、下流のcGMP経路は共通である。

適応

慢性安定冠症候群(狭心症)。急性発作を止めるは乏しく、の代わりにはならない。を長期使用していて耐性・効果減弱が問題になった患者や、の頭痛が強く継続が難しい患者で代替として検討される。

用法・用量

経口、1日2〜3回に分けて投与する(製剤により1日1回の剤もある)。実際の用量は症状の程度・併用薬で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

副作用

頻度 内容
高頻度 頭痛より軽い傾向はあるが起こりうる)
注意 低血圧めまい
重篤・まれ 併用時の高度低血圧

まとめ

  • だがエステルではなく、SIN-1へ変換されにNOを遊離する点がとの違い。
  • この代謝経路の違いにより耐性が生じにくい——との唯一かつ最大の鑑別点。
  • 下流のcGMP経路・血行動態への作用(前負荷↓)・禁忌(併用、、重症)はと共通。
  • 急性発作には無効に近く、の代わりにはならない。慢性期の予防薬として、の耐性が問題になる例の代替に位置づけられる。