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Drug Atlas · C10 Antibiotics / 抗菌薬

レレバクタム

relebactam

分類
Antibiotics / 抗菌薬
科目
Pharmacology
トピック
C10: Carbapenems. Monobactams. Beta-lactamase inhibitors
承認適応
尿路感染症腹膜炎・消化管穿孔
副作用
下痢頭痛悪心

🧠 全体像と同じの新世代で、単独では抗菌活性を持たない大前提も、可逆的なという阻害様式も共通する。違うのは相棒とわずかな守備範囲——と組み、KPCには効くが、がカバーするOXA-48型には効かない。

アビバクタムとの違い

項目
構造・阻害様式 )、可逆的な 同左
相棒薬 セフタジジム
効くβラクタマーゼ class A(KPCを含む)・class C(AmpC) class A(KPCを含む)・class C・一部class D(OXA-48)
OXA-48への活性 なし あり
(NDM・VIMなど) 無効 無効

適応・用法

//の3剤配合として、KPC産生菌などのGram陰性菌感染に用いる。IV、/との併用として投与するが、の範囲は地域で大きく異なるため必ず自国の添付文書で確認する。

地域
を含む)、それに伴う菌血症、肢が限られる感染1
日本(レカルブリオ配合用、2021年6月承認) 効能又は効果は「各種感染症」だが、適応菌種はの大腸菌・・緑膿菌・に限定。A又はCのβラクタマーゼが関与する感染症に投与し、髄膜炎患者での安全性・有効性は確立していない2
(HABP/VABP)、および肢が限られる患者の尿路感染(cUTI)・(cIAI)3

⚠️ 」だけが適応という理解は古い。 これは2019年の米国初回承認時点の範囲で、2020年にHABP/VABPが追加されている。欧州・日本はさらに広く、耐性菌の関与が疑われる重症グラム陰性菌感染全般を対象にした書き方になっている。

配合比・腎機能別用量:レカルブリオ/Recarbrioは1バイアルに//500 mg/500 mg/250 mgの固定比で含み、腎機能正常(90 mL/分以上)ではこの量を6時間ごとに投与する。腎機能低下では比を保ったまま減量する——60〜89 mL/分:400/400/200 mg、30〜59 mL/分:300/300/150 mg、15〜29 mL/分または導入予定の:200/200/100 mgを、いずれも6時間ごと。15 mL/分未満で48時間以内にを開始しない患者には投与しない1

禁忌・注意・副作用

  • 禁忌:βラクタム系薬剤に対する過敏症。日本の添付文書はさらにバルプロ酸ナトリウム投与中の患者を配合剤としての禁忌に挙げている(相互作用の実体は相棒のに由来する。詳細はの項を参照)2
  • 菌に対する切り札の一つで、感受性が確認された薬が使える状況では温存を検討する
  • 注意すべき副作用悪心下痢頭痛、注射部位反応(併用薬としての報告。痙攣など重篤な副作用の多くは側に由来する)

まとめ

  • 単独では抗菌活性を持たない。相棒は/
  • と同じ)・様式を持つが、OXA-48型はカバーしない点が違う。
  • KPCなど、のGram陰性菌感染に用いる。は地域差が大きく、欧州・日本は米国の初回承認()より広い書き方になっている。
  • (NDM・VIMなど)には無効。
  • 化学構造・阻害様式の基本はの項を参照。

出典

  1. 1.Recarbrio 500 mg/500 mg/250 mg powder for solution for infusion — Summary of Product Characteristics (SmPC)(electronic Medicines Compendium (UK) / Merck Sharp & Dohme(EU由来のSmPC)・2026)欧州の適応は院内肺炎(人工呼吸器関連肺炎を含む)・それに伴う菌血症・治療選択肢が限られる好気性グラム陰性菌感染で、複雑性尿路感染・複雑性腹腔内感染は含まれないことを確認した(レレバクタムは単独では抗菌活性を持たずAmbler class A(KPCを含む)・class Cを阻害し、class B(メタロ)・class Dのカルバペネマーゼは阻害しない)。院内肺炎・人工呼吸器関連肺炎・それに伴う菌血症に対応する疾患ノートが存在しないため、indicationDiseasesには受け皿のある米国追加適応(複雑性尿路感染・複雑性腹腔内感染)のみを反映した(該当疾患はnote-gap-inboxへ投函)。あわせて4.2用法・用量を確認し、固定配合比が500 mg/500 mg/250 mg(イミペネム/シラスタチン/レレバクタム)で6時間ごと投与、腎機能別の減量表(CrCl 60–89:400/400/200 mg、30–59:300/300/150 mg、15–29またはHD導入予定のESRD:200/200/100 mg、いずれも6時間ごと)とCrCl 15 mL/分未満かつ48時間以内に血液透析を開始しない患者には投与しない旨を確認した。閲覧 2026-08-03
  2. 2.レカルブリオ配合点滴静注用 添付文書情報(KEGG MEDICUS(JAPIC医療用医薬品集)/MSD・2021)日本の効能又は効果は「各種感染症」だが適応菌種はカルバペネム耐性の大腸菌・シトロバクター属・クレブシエラ属・エンテロバクター属・セラチア属・緑膿菌・アシネトバクター属に限定され、AmblerクラスA又はCのβラクタマーゼの関与が考えられる感染症に投与すること、髄膜炎患者での安全性・有効性は未検討であること、バルプロ酸ナトリウム投与中の患者が禁忌であることを確認した(2021年6月承認)。閲覧 2026-08-03
  3. 3.RECARBRIO (imipenem, cilastatin, and relebactam) for injection — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2025)米国添付文書(2025年12月改訂)は院内肺炎・人工呼吸器関連肺炎(HABP/VABP)、治療選択肢が限られる患者の複雑性尿路感染(cUTI)・複雑性腹腔内感染(cIAI)の3系統を適応とする。2019年の初回承認はcUTI・cIAIのみで、HABP/VABPは2020年に追加された適応であることを確認した。閲覧 2026-08-03