Neurology

Neurology · G1-10

神経救急

G1-10: Emergency in Neurology

疾患
有機リン中毒
症状
筋線維束攣縮

🧠 全体像:神経救急では、意識、呼吸・循環、けいれんのいずれかが破綻すると他も短時間で悪化する。診断名を確定する前にABC、血糖、発症時刻、、迅速画像を並行させる。

直ちに対応する病態

病態 症候 初期原則
急性脳卒中 FAST陽性、、失調 等で出血を除外し、時刻・・適格性により再灌流治療を判断
てんかん重積状態 5分超の発作または回復せず反復 ABC、即時ベンゾジアゼピン、続いて持続予防薬、難治例は
髄膜炎・脳炎 発熱、頭痛、、意識障害、発作 培養/髄液は重要だが、疑いが強いでは抗菌薬を遅らせない
突然の、嘔吐、 緊急CT、必要時の追加検査、脳血管治療施設へ連携
急性脊髄圧迫 、進行性麻痺、、膀胱直腸障害 緊急MRI、原因に応じた減圧/腫瘍治療。悪性腫瘍圧迫ではステロイドを検討
GBS/ 上行性麻痺または、呼吸筋低下 呼吸機能を連続監視し、IVIGまたはを専門医と実施

神経救急となる三つの経路

神経救急は、意識障害、呼吸不全、循環不全、てんかん性活動を伴う場合に成立する。これらは相互に悪化させ合う。すなわち、神経系病変が中枢性/末梢性呼吸不全を来す場合、が感染・血栓など生命を脅かす合併症を来す場合、代謝異常、、低酸素、中毒といった神経系外の異常が脳機能障害を来す場合である。

病態別の確認事項と治療

脳卒中・くも膜下出血

は脳動脈閉塞による脳は血管破綻によるである。突然の片側脱力//、めまい・失調、出血性なら強い頭痛を確認する。を基本に、発症/最終健常時刻、、画像上の適格性から静注血栓溶解と血管内を判断する。出血では血圧、抗凝固作用の是正、血腫除去またはを病型に応じて検討する。

が代表で、、悪心/嘔吐、、意識障害を呈する。緊急CTを行い、陰性でも疑いが高い場合は時期・施設の診断経路によりまたは血管画像を追加し、動脈瘤を/で治療する。

けいれん重積状態

5分を超えて持続する発作、または意識が十分回復しない反復発作を重積と扱う。性運動だけでなく、混乱、、昏睡として現れるを見逃さない。ABC、血糖、体温、電解質、薬物/中毒を評価し、速やかにベンゾジアゼピン、持続時には等のへ進む。難治例は気道管理、を要する。

頭部外傷・感染・髄液循環障害

では/混乱、強い頭痛、嘔吐、けいれん、局在性脱力、瞳孔異常を確認し、ABC安定化と頭部CTを行う。/、頭蓋骨骨折、ICP亢進では脳外科的血腫除去/減圧を急ぐ。またはは脳浮腫・での橋渡しである。

髄膜炎は発熱、激しい頭痛、を、脳炎は混乱、意識障害、けいれんを前景にする。血液培養・は重要だが、強く疑うでは抗菌薬を遅らせず、脳炎ではを想定したアシクロビルを早期に検討する。急性水頭症では頭痛、悪心/嘔吐、傾眠、、昏睡を認め、CTでを確認して/を行う。

脊髄・末梢神経筋接合部・中毒

急性脊髄圧迫は外傷、、膿瘍、で起こり、(下肢へのを含む)、進行性筋力/、膀胱直腸障害を来す。緊急脊椎MRIで病変レベルと原因を示し、腫瘍性圧迫ではを検討しつつ、を原因別に行う。

(Guillain–Barré syndrome:GBS)は下肢から上肢へ進む脱力・は急速な呼吸筋・球筋脱力、構音/嚥下障害を特徴とする。いずれも・咳嗽・を連続評価し、必要なら換気を開始し、IVIGまたはを行う。

等のでは混乱、けいれん、呼吸抑制、昏睡を来す。では、排尿、排便、消化器症状、嘔吐という徴候を認め、を含む支持療法と等の拮抗薬を用いる。は、摂取物・時刻・誤嚥リスク・気道保護を毒物と評価して選ぶ。

高血圧性脳症

/は急激な高度による脳浮腫と機能障害で、激しい頭痛、混乱、けいれん、、悪心/嘔吐を来す。脳卒中・出血を並行して評価し、静注薬で過度にならない制御されたを行う。

初動

flowchart TD
    A["神経救急を認識"] --> B["ABC・酸素化/換気・循環・血糖"]
    B --> C["発症時刻、抗凝固薬、外傷、毒物、感染を確認"]
    C --> D["GCS・瞳孔・局在徴候・発作を評価"]
    D --> E["CT/CTA、MRI、EEG、髄液などを適応別に選択"]
    E --> F["脳卒中・発作・感染・圧迫を時間依存で治療"]

⚠️ 旧資料の「全例に高用量ステロイド」「全例に」は不適切である。脊髄圧迫の治療は原因で異なり、は毒物・摂取時刻・気道保護を踏まえ毒物の指示で行う。

まとめ

  • 意識低下、呼吸不全、循環不全、持続発作は神経救急の最優先である。
  • 治療可能なを守るため、検査と安定化を同時進行する。