Pediatrics

Pediatrics · 2-25

小児に多い中毒の徴候と除染

Common Pediatric Poisonings, Signs and Decontamination

前提:病態
アルコールの代謝解毒薬:定義と例
薬剤
ホメピゾール
疾患
抗コリン薬中毒

🧠 小児中毒では、まず曝露物質・量・時刻・経路を確認し、容器を確保してへ連絡する。ABCDEの安定化が最優先で、は行わない。は毒物ごとに適応が異なり、を「とりあえず」投与しない。

初期対応

flowchart TD
    A["曝露を疑う:意識・呼吸・循環を評価"] --> B["汚染源から離し、医療者の安全を確保"]
    B --> C["ABCDE、血糖、心電図、体温"]
    C --> D["物質・量・時刻・経路・体重を確認"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='poison control center'>中毒情報センター</span>/救急・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intensive care'>集中治療</span>へ相談"]
    E --> F["適応がある<span class='jp-term jp-term-diagram' title='decontamination'>除染</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Antidote'>解毒薬</span>・支持療法"]
  • 皮膚・眼曝露では汚染衣類を除去し、大量の流水で洗浄する。
  • は、気道が保護され、吸着可能な毒物を重篤量摂取して早期に受診した場合などに限る。、アルコール、金属には通常無効または不適切である。
  • は例外的な状況に限り、と協議する。

代表的な中毒

毒物 重要な徴候・機序 対応の要点
頭痛、悪心、めまい、意識障害、痙攣、不整脈。COはヘモグロビンと酸化酵素に作用しを起こす 直ちに曝露から離し100%酸素。通常のは不正確なためでCOHbを測定。重症例・神経症状・循環不安定などではと検討
、嘔吐、胸腹痛、口腔・食道熱傷。口腔所見が乏しくても深部損傷を否定できない 、酸塩基の中和、は禁忌。自己判断で希釈させず直ちに専門相談。症状・物質に応じ早期内視鏡評価、気道管理、鎮痛。穿孔・・腹膜炎に注意
エタノール 、呼吸抑制、特に乳幼児で低血糖 気道、血糖、体温を管理し支持療法
、高性代謝性アシドーシス、意識障害 、アシドーシス補正、、重症時を毒物と実施
、代謝性アシドーシス、低Ca血症、 、支持療法。重症例はを検討
咳、窒息、喘鳴、低酸素。低粘度製品はを起こしやすい。吸入乱用では突然の ・胃内容除去・を避ける。呼吸状態を観察し酸素・などの支持療法。は不整脈を悪化させ得る

CO中毒の「さくらんぼ色皮膚」は古典的だがまれであり、診断の手掛かりとして頼れない。COHは曝露終了後に低下するため、症状の重症度と必ずしも一致しない。

有毒植物

植物名・部位・摂取量を同定し、写真または標本を確保する。多くは消化器症状に対する支持療法でよいが、以下は重症化し得る。

植物・毒性原理 主な所見 特異的対応
キョウチクトウ、 悪心、徐脈、、不整脈、高K血症 重症心毒性ではを検討
トウゴマ/リシン 激しい嘔吐・下痢、脱水、多臓器障害 早期の専門相談と支持療法
チョウセンアサガオ/ 、乾燥、頻脈、尿閉、興奮・せん妄 支持療法、必要時にを検討

「1錠で致死的になり得る」薬物

乳幼児では少量でも体重当たり用量が大きくなる。製剤では症状が遅れることもあるため、無症状でも相談が必要である。

中毒像 主な治療
、低血圧、痙攣、 心電図監視、、痙攣治療
オピオイド 、意識低下、呼吸抑制 。長時間作用薬ではを監視
遷延・再発性低血糖、痙攣 ブドウ糖、頻回血糖測定、を検討
Ca拮抗薬・β遮断薬 徐脈、低血圧、ショック、 早期に毒物・へ相談し薬物別治療

まとめ

  • まずABCDE、血糖、心電図を評価し、毒物・量・時刻・経路を同定する。
  • は行わず、は選択された症例だけに用いる。
  • COでは通常のSpO₂を信用せず、ではを招くを避ける。
  • 少量摂取でも重症化する薬があるため、無症状でもへ相談する。