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Pediatrics · 2-27

敗血症・敗血症性ショックの認識と救急治療

Recognition and Emergency Treatment of Sepsis and Septic Shock

前提:病態
敗血症性ショックの機序と治療敗血症性ショック:炎症・凝固・内皮機能障害B群レンサ球菌(GBS)リステリア・モノサイトゲネス
疾患
新生児敗血症

🧠 小児敗血症では低血圧は遅い徴候である。感染を疑う児で意識、、呼吸、尿量が悪化したら、培養採取に固執して抗菌薬を遅らせず、少量ずつの晶質液と反復評価、早期のを並行する。

認識

敗血症は感染に伴う生命を脅かす臓器機能障害である。古典的は発熱・低体温、年齢別頻脈/徐脈、頻呼吸、白血球異常を用いるが、SIRSだけでは感染性・重症度を十分に識別できない。現在は年齢、基礎疾患、臓器障害とを重視する。

早期徴候 進行した臓器障害
発熱または低体温、、傾眠・ 意識低下、痙攣
頻脈、冷たい/まだらな四肢、 低血圧、弱い脈、著しい
頻呼吸、努力呼吸、増加 呼吸不全、人工呼吸の必要
乏尿、代謝性アシドーシス、乳酸上昇 腎障害、、肝障害
点状出血・紫斑

乳酸は灌流不全の補助指標だが、単独で敗血症や治療終了を判断しない。

最初の1時間

flowchart TD
    A["感染+臓器障害/ショックを認識"] --> B["気道・呼吸・循環、酸素、モニター"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='IV access'>静脈路</span>、困難なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intraosseous route'>骨髄路</span>"]
    C --> D["培養・血液検査・乳酸を採取"]
    D --> E["抗菌薬を速やかに開始"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isotonic crystalloid'>等張晶質液</span>10〜20 mL/kg"]
    F --> G["灌流と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='fluid overload'>過剰輸液</span>を毎回再評価"]
    G -->|"改善不十分"| H["エピネフリンまたは<span class='jp-term jp-term-diagram' title='norepinephrine'>ノルエピネフリン</span>を早期開始"]
    G -->|"改善"| I["再評価を継続し<span class='jp-term jp-term-diagram' title='source control'>感染源制御</span>"]
  • ショックがある場合はを可能な限り1時間以内に開始する。ショックがなければ迅速評価後、敗血症性臓器障害を認識してから3時間以内を目標とする。
  • 血液培養は抗菌薬前が望ましいが、採取のため治療を遅らせない。感染部位、年齢、耐性状況、免疫状態に合わせ、結果後は化する。
  • 晶質液は10〜20 mL/kgごとに、心拍、血圧、、意識、尿量、肺ラ音・を再評価する。資源と人工呼吸・に応じ、を避ける。
  • 輸液で改善しない、またはが懸念される場合はを待たず末梢/からを開始できる。
  • 感染源のドレナージ、壊死組織除去、感染デバイスを遅らせない。

新生児敗血症

分類 感染経路・主な病原体 特徴
母体・羊水・産道由来。B群溶血性レンサ球菌、大腸菌、Listeriaなど 早産、長時間破水、、母体GBS保菌・不十分な分娩時予防が危険因子
医療環境・家庭、皮膚粘膜から。ブドウ球菌、グラム陰性桿菌、真菌など デバイス、長期入院、未熟性、皮膚が関連

新生児は発熱がなくても、体温不安定、無呼吸、、黄疸、腹部膨満、低血糖/高血糖、活気低下だけで発症し得る。血液培養を基本とし、臨床的に安定すれば、適応に応じ尿培養・画像を加える。経験的抗菌薬は発症時期、院内耐性、髄膜炎の可能性で選ぶ。ではアンピシリン(または)+が標準である。⚠️ 新生児にセフトリアキソンは用いない。アルブミンからビリルビンを置換してを招くための新生児(とくに早産児)には禁忌であり、またCa含有輸液(など)とを形成して死亡例が報告されているため、Ca含有輸液を要する(要する見込みの)生後28日以内の新生児にも禁忌である。が必要な場合はを用いる。

難治性ショック

  • 心機能、体血管抵抗、容量状態を超音波を含め再評価し、を調整する。
  • 低血糖、低Ca血症、重度貧血、気胸、心タンポナーデなど治療可能な併存因子を探す。
  • 輸液・抵抗性で副腎不全が疑われる場合はを検討する。
  • 呼吸不全、腎不全、を支持し、PICUへ早期搬送する。

まとめ

  • 小児では低血圧を待たず、意識・灌流・呼吸・尿量の変化から敗血症を認識する。
  • 抗菌薬、循環支持、を同時並行で行う。
  • 晶質液は10〜20 mL/kgずつ投与して毎回再評価し、反応不良なら早期にを使う。
  • 新生児では非特異的症状しか示さないことが多く、発症時期に応じて病原体と治療を考える。