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Drug Atlas · C6 Antivirals / 抗ウイルス薬

ビクテグラビル

bictegravir

分類
Antivirals / 抗ウイルス薬
商品名(EU)
Biktarvy
科目
Pharmacology
トピック
C6: Antiretroviral agents
承認適応
HIV感染症・AIDS
標的微生物
HIV-1
副作用
頭痛悪心下痢

🧠 全体像:はと同じ第2世代(INSTI)で、の高さ・不要・1日1回投与という強みも共通する。ただし単剤製品は存在せず、常に・との3剤配合1錠(BIKTARVY)としてのみ処方される。学習上は「の兄弟分だが、単剤の用法・用量を覚える薬ではなく、配合剤の構成成分として覚える薬」という位置づけの違いが要点になる。

薬効群の中での位置づけ

世代
不要 不要
単剤製品 あり(テビケイ) 無い——常に配合剤の一員
主な製品形態 単剤、またはとの2剤配合(Dovato) ・との3剤配合1錠(BIKTARVY)のみ1
高い 高い(と同等の分子)

⚠️ 「○mgを1日1回」という単剤の用法・用量は存在しない。 処方は常にBIKTARVY(50mg/200mg/25mgの配合1錠、または小児用の低用量)としてであり、単剤としての承認・製剤は無い1。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bictegravir'>ビクテグラビル</span>が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='integrase'>インテグラーゼ</span>の<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='active site'>活性部位</span>に結合"] --> B["2価<span class='jp-term jp-term-diagram' title='metal ion'>金属イオン</span>(Mg2+)を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chelation'>キレート</span>し<br>酵素活性を阻害"]
    B --> C["逆転写で合成された<br>二本鎖ウイルスDNAが<br>宿主染色体へ組み込めなくなる(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='strand transfer'>鎖転移</span>阻害)"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='proviral integration'>プロウイルス化</span>を阻止"]
    E["配合相手の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='emtricitabine'>エムトリシタビン</span>・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='tenofovir'>テノホビル</span><span class='jp-term jp-term-diagram' title='alafenamide (as in tenofovir alafenamide)'>アラフェナミド</span>(NRTI)"] --> F["逆転写酵素を阻害し<br>ウイルスDNA合成そのものを止める"]
    F -.->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='target'>作用点</span>が異なる薬を1錠にまとめる"| C

💡 機序自体はと同じ「-gravir」系(のをしてを阻害)だが、臨床での使われ方は配合剤の構成成分としてのみという点が異なる。

適応

未治療・治療経験のいずれのHIV-1感染成人・小児(体重・年齢基準あり)に対しても、単独のとして用いる(配合剤1錠でINSTI+NRTI2剤が揃う)。第3相(GS-US-380-1489)では、未治療患者において48週時点で92%がを達成し、+/に対してであることが示された(治療下耐性の出現なし)2。FDAは2018年2月7日にNDA 210251を承認した3。

用法・用量

成人には配合錠1錠(50mg/200mg/25mg)を1日1回、食事の有無にかかわらずする。小児用に低用量(30mg/120mg/15mg)がある1。単独のという概念は無く、配合剤の1錠単位で処方される。

禁忌・注意

  • 禁忌:リファンピシンとの併用(UGT1A1/CYP3A誘導により血漿中濃度が著しく低下し、・のリスクが高まる)1
  • ⚠️ :HBV患者での中止後の重症。 HIV-1とB型肝炎ウイルス(HBV)の患者が本剤(・を含む)を中止すると、重症のB型肝炎が起こりうる。中止後は肝機能を綿密に観察し、必要に応じて抗HBV療法の再開を検討する1
  • 含有製剤(・カルシウム・等)とのによる吸収低下に注意(と共通の性質)

副作用

頻度 内容
高頻度 下痢、悪心、頭痛1
注意 体重増加(INSTI・TAF併用で顕著になりやすい)、の軽度上昇(OCT2阻害による見かけ上のもの、と共通の機序)

まとめ

  • はと同じだが、単剤製品が存在せず、常に・との3剤配合1錠(BIKTARVY)としてのみ処方される。
  • 機序はのをしてを阻害する点でと共通し、不要・1日1回投与・高いも共有する。
  • 2018年2月7日にFDAが承認し、第3相では+/に対してを示した。
  • リファンピシン併用は禁忌。HIV-1/HBV患者では、本剤中止後にB型肝炎の重症が起こりうるがある。
  • 高頻度の副作用は下痢・悪心・頭痛。

出典

  1. 1.BIKTARVY- bictegravir sodium, emtricitabine, and tenofovir alafenamide fumarate tablet, film coated(Gilead Sciences, Inc.(DailyMed 掲載)・2026)ビクテグラビルがBIKTARVY(ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミドの3剤配合1錠)としてのみ製剤化され単剤製品としては販売されていないこと、米国初回承認が2018年であること、枠組み警告としてHIV-1/HBV重複感染患者が本剤(エムトリシタビン・テノホビル含有製剤)を中止した後にB型肝炎の重症急性増悪が報告されており中止後の肝機能の綿密な観察が必要であること、用法が1日1回1錠の経口投与(食事の有無を問わない)であること、リファンピシン併用がビクテグラビルの血漿中濃度を著しく低下させ治療不成功・耐性発現のリスクを高めるため禁忌であること、高頻度の有害事象が下痢・悪心・頭痛であることを確認した。閲覧 2026-09-29
  2. 2.Bictegravir, emtricitabine, and tenofovir alafenamide versus dolutegravir, abacavir, and lamivudine for initial treatment of HIV-1 infection (GS-US-380-1489): a double-blind, multicentre, phase 3, randomised controlled non-inferiority trial(The Lancet・2017)未治療のHIV-1感染成人を対象とした二重盲検第3相非劣性試験(GS-US-380-1489)で、ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミド配合錠が48週時点で92%の患者にウイルス学的抑制を達成し、ドルテグラビル+アバカビル/ラミブジン配合錠に対して非劣性であったこと、治療下での耐性変異出現が認められなかったこと、消化器忍容性がドルテグラビル+アバカビル/ラミブジン群より良好であったことを確認した。閲覧 2026-09-29
  3. 3.NDA 210251 Approval Letter — BIKTARVY (bictegravir, emtricitabine, and tenofovir alafenamide)(U.S. Food and Drug Administration・2018)承認書の全文を取得して確認した。FDAが2018年2月7日付(署名日)でNDA 210251(Gilead Sciences社、2017年6月10日付申請)を承認し、BIKTARVY(ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド50mg/200mg/25mg配合錠)を、抗レトロウイルス治療歴の無い成人のHIV-1感染治療、またはウイルス学的抑制が得られ治療失敗歴・耐性関連変異の既往が無い安定患者の現行レジメンからの切替えに用いる適応で承認したことを確認した。閲覧 2026-09-29