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Drug Atlas · A13 Antihistamines / 抗ヒスタミン薬 · 必修

シナリジン

cinnarizine

分類
Antihistamines / 抗ヒスタミン薬
商品名(EU)
Stugeron
科目
Pharmacology
トピック
A13: Drugs used for treatment of gout. Drugs for headache syndromesB8: Drugs influencing the oxygen demand and oxygen supply of the heart. Drugs improving microcirculation
禁忌疾患
パーキンソン病
副作用
傾眠振戦
対象疾患
メニエール病

🧠 全体像はH1抗ヒスタミン薬に非選択的なCaを併せ持つ薬剤で、この2つの性質が組み合わさっての興奮を抑えるため、めまい・に用いられる。試験で狙われる最大の落とし穴は、「Caを持つ」という一言からの仲間だと誤分類してしまうことである。のCaに寄与するだけで、狭心症治療や末梢循環改善の目的では一切使われない。 この「似て非なる位置づけ」を正しく持っておくことが、この薬を理解する幹になる。

薬効群の中での位置づけ

は2つの文脈に登場するが、実際に使われる場面はの1つだけである。

見え方 実際の分類 使いどころ
「Ca拮抗薬」に見える ではない 血管拡張・を目的には使わない
実際の分類 H1抗ヒスタミン薬( めまい・の対症療法

の目的で使われる薬同士で比べると、の立ち位置がより明確になる。

機序 特徴
H1拮抗+非選択的Ca拮抗 作用が比較的強く、にも使われる
H1拮抗(抗ヒスタミン薬) 急性期の対症療法として頻用
H1作動+H3拮抗(内耳血流改善) の維持療法。作用機序がと異なる

⚠️ 「ひっかけ」の正体:本来はH1抗ヒスタミン薬(+Ca)であり、ではない。 の分類問題にが選択肢として紛れ込んでいたら、それは誤答を誘う引っかけである。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cinnarizine'>シナリジン</span>を内服"] --> B["内耳・脳幹<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vestibular nucleus'>前庭核</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='H1 receptor'>H1受容体</span>を拮抗"]
    A --> C["非選択的な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='voltage-gated'>電位依存性</span>Ca<br>チャネルを遮断"]
    B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vestibular system'>前庭系</span>の異常な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='excitatory transmission'>興奮性伝達</span>を抑制"]
    C --> D
    D --> E["めまい・悪心などの前庭症状が軽減"]
    C -.->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vascular smooth muscle'>血管平滑筋</span>への作用は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vestibular suppression'>前庭抑制</span>の副次的な機序にとどまる"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='antianginal'>抗狭心症</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='microcirculation improvement'>微小循環改善</span>の目的では使用しない"]

適応

領域 使いどころ
耳鼻科・神経 によるめまい
一般
耳鼻科 の急性期対症療法

用法・用量

PO。目安:1回量を1日数回に分けて内服する。では出発前の予防投与が行われることもある。実際の用量は添付文書・施設のプロトコルで確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌パーキンソン病(弱いドパミン受容体により症状が悪化しうる)
  • ⚠️ 高齢者では長期使用でが出現しうるため、漫然と長期継続しない
  • 眠気を伴うため自動車運転など危険を伴う作業は避ける

副作用

頻度 内容
高頻度 傾眠(眠気)
注意 体重増加、口渇などの抗コリン様症状
重篤・まれ 長期使用による振戦などの

まとめ

  • H1抗ヒスタミン薬に非選択的Caを併せ持つ、を目的とした薬。
  • Caに寄与するのみで、としては使わない(試験の定番の引っかけ)。
  • 適応はめまい・の対症療法。
  • パーキンソン病は禁忌。長期使用はのリスクがある。
  • 眠気が高頻度の副作用で、運転など危険作業への注意が必要。