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Drug Atlas · B35 Targeted cancer therapy / 分子標的薬

グラスデギブ

glasdegib

分類
Targeted cancer therapy / 分子標的薬
商品名(EU)
Daurismo
科目
Internal Medicine
トピック
H-28: Acute Myeloid Leukemia
承認適応
急性骨髄性白血病
副作用
味覚異常悪心浮腫呼吸困難筋肉痛
監視検査値
QT延長クレアチンキナーゼ(CK)カリウム(K)
影響検査値
QT延長クレアチンキナーゼ(CK)

🧠 全体像:グラスデギブは、AMLの白血病幹細胞で活性化しているとされるを、シグナル伝達の中心にあるSmoothened(SMO)への結合によって阻害する薬である。低用量との併用で、強力なに耐えられない高齢・を有する患者向けの低強度治療の選択肢の一つという位置づけが、適応そのものに組み込まれている。

位置づけ:低強度治療としてのグラスデギブ

項目 内容
標的 のSmoothened(SMO)
併用薬 低用量(固定併用が前提)
対象患者 強力なにな新規診断(米国:75歳以上またはによる例。:標準の対象とならない例)
位置づけ ELNの評価(2025年)は、・低用量単独と並び、低用量+グラスデギブを低強度治療の選択肢の一つに挙げる

⭐ 単剤では使わない薬である。 添付文書上の適応そのものが「低用量との併用」という形で固定されており、の位置づけはない12。

適応・用法

米国添付文書は、低用量との併用で、75歳以上または強力なになを有する新規診断成人患者に適応を持つ。用法・用量は、グラスデギブ100 mgを28日サイクルのday 1〜28に1日1回し、20 mgを同サイクルのday 1〜10に1日2回する1。のSmPCは対象患者を「標準的なの対象とならない新規診断のde novoまたは続発性成人患者」と表現し、米国のような年齢・の明示的な区分はない2。

禁忌・注意・副作用

  • ⚠️ :胚・胎児死亡または重度のを起こしうる。 SmPCは妊娠中の投与を避け、妊娠可能な女性には治療開始前の妊娠検査と避妊を求める12。
  • ⚠️ 延長・:投与前・投与開始約1週間後・その後2か月間は月1回、心電図で延長を評価する。 SmPCは補正480〜500ミリ秒でとQT延長薬の見直しを、500ミリ秒超ではし補正がベースライン30ミリ秒以内または480ミリ秒以下に戻ってから50 mgへ減量して再開することを求める2。
  • ⚠️ (CK)上昇・筋肉痛:投与前および筋症状が出現した際に値を測定する2。
  • 正式な禁忌は、米国添付文書では「None」、 SmPCでは・への過敏症のみである12。
  • 高頻度(20%以上):貧血、疲労、出血、、、悪心、浮腫、血小板減少、呼吸困難、食欲低下、、、便秘、皮疹1。

まとめ

  • グラスデギブはのSmoothenedを阻害する薬で、低用量との併用が適応そのものに組み込まれた、強力化学療法にな患者向けの低強度治療である。
  • 催奇形性のBoxed Warningと延長・のリスクを持ち、投与前後の心電図・・電解質モニタリングが定められている。
  • 米国・とも正式な禁忌は限定的(米国「None」、は過敏症のみ)だが、妊娠中の投与は避ける。

出典

  1. 1.DAURISMO (glasdegib) tablet, film coated — full prescribing information(Pfizer / DailyMed (U.S. National Library of Medicine)・2025)機序(Hedgehog経路のシグナル伝達を担う膜貫通蛋白Smoothenedへの結合・阻害)、米国での適応(低用量シタラビンとの併用で、75歳以上または強力な導入化学療法に不適格な併存疾患を有する新規診断AML成人患者)、用法・用量(グラスデギブ100 mgを28日サイクルのday 1〜28に1日1回経口、シタラビン20 mgを同サイクルのday 1〜10に1日2回皮下投与)、Boxed Warning(胚・胎児死亡または重度先天異常を起こしうる催奇形性)、QTc延長・心室性不整脈のリスクとモニタリング・用量調整の必要性、高頻度有害事象(20%以上:貧血、疲労、出血、発熱性好中球減少、筋骨格痛、悪心、浮腫、血小板減少、呼吸困難、食欲低下、味覚異常、粘膜炎、便秘、皮疹)、正式な禁忌は「None」であることを確認した。閲覧 2026-09-17
  2. 2.Daurismo (glasdegib) — Summary of Product Characteristics (Annex I)(European Medicines Agency・2020)EUでの適応を「標準的な導入化学療法の対象とならない新規診断のde novoまたは続発性AML成人患者への、低用量シタラビンとの併用」とし(米国のような年齢・併存疾患の明示的な区分はない)、正式な禁忌を有効成分・添加物への過敏症のみとする一方、動物の胚・胎児発生毒性試験の知見から妊娠中の投与を避け妊娠可能な女性は避妊を要することを確認した。投与前・投与後約1週間・その後2か月間は月1回の心電図でQTc延長を評価し、補正QT間隔480〜500ミリ秒では電解質補正とQT延長薬の見直しを、500ミリ秒超では休薬し50 mgへの減量後に再開することを求め、CK値も投与前および筋症状出現時に測定することを確認した。閲覧 2026-09-17