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Symptoms · Published

網膜出血

Retinal hemorrhage

臓器系
神経循環器
科目
CardiologyInternal MedicinePediatrics
トピック
循環器内科 A-10:感染性心内膜炎内科学 L-11:高血圧の診断・合併症・血圧目標内科学 L-13:高血圧緊急症・切迫症小児科学 3-62:小児の非事故性外傷
関連疾患
感染性心内膜炎高血圧症小児虐待・非事故性外傷
起因薬
セレキシパグ

🧠 全体像〔fundus examination〕で見える所見で、出血の形が網膜のどの層で起きたかを教えるという表層の出血は血流方向に沿って炎が伸びるような形(〔flame-shaped hemorrhage〕)になり、より深い層の出血は組織に抑えられて丸くとどまる(点状・〔dot-and-blot hemorrhage〕)。この形の違いが、高血圧性という背景疾患の見分けにつながる。

出血の形が層を教える

生じる層 見え方 代表的な背景
(表層) 放射状に走るに沿って伸びる、羽毛状の輪郭 高血圧性周囲、
点状・ 組織に阻まれ丸く境界明瞭 2型糖尿病の破裂による)

高血圧性網膜症とのかかわり

)に加えてを伴う場合は、急性の高血圧性臓器障害を示す所見として重視する。「」という呼び方は歴史的な用語で、現在は血圧の値そのものよりも急性のの有無を判断する。

高血圧症の一つとして眼底評価に含まれ、を伴えば緊急の治療の適応を検討する所見になる。

Roth斑と感染性心内膜炎

〔Roth spot〕は、中心が白〜淡色に抜けたである。ではによる血管炎の一環として、点状出血と並ぶ末梢のとして説明される。

⚠️ に特異的ではない。 白血病、重症貧血、HIVなど他のでも生じるため、単独の所見だけで心内膜炎と決めつけない。

乳児・小児における網膜出血

⚠️ 説明のつかないと広範・多層性のが周辺部にまで及ぶ組み合わせは、、特にを強く示唆する所見として扱われる。

⭐ ただし、正常な経腟分娩でも新生児にが生じることがあり、その多くは少数・後極に限局し数週間で自然に消える。この分娩関連の出血像と、でみられる広範・多層性で周辺部に及ぶ出血像とは区別する。の所見だけで虐待を自動的に確定せず、経験ある眼科医によるで全身所見と統合して判断する。

背景疾患を絞る次の一手

そのものは非特異的な所見であり、出血の形と随伴所見を合わせて背景疾患を絞る

  • 血圧を測定する。頭痛・を伴うの評価を急ぐ。
  • 発熱・新規のがあれば、を念頭に血液培養・心エコーを検討する。
  • 点状・が主体なら、糖尿病の有無とを確認する。
  • 乳児・小児でが所見と一致しない場合は、全身の診察と画像評価を優先し、眼科・小児保護の専門チームへ相談する。

まとめ

  • (表層・)は高血圧性周囲に、点状・)はに典型的である。
  • を伴う場合は急性の高血圧性臓器障害として緊急を検討する。
  • (中心白色の)はの古典的所見だが特異的ではなく、白血病・重症貧血でも生じる。
  • 広範・多層性で周辺部に及ぶを示唆するが、少数・後極限局の出血は正常分娩でも起こりうるため区別する。
  • 単独で虐待を確定せず、眼底所見を全身所見と統合して評価する。