解剖学

解剖学 · 4.4

骨盤・会陰:会陰

Pelvis & perineum — Perineum

応用トピック
外陰・腟の良性病変産道損傷と子宮破裂産科手術と帝王切開の適応痔核・肛門瘻孔/裂肛・肛門直腸膿瘍良性肛門疾患(痔核・裂肛・痔瘻・肛門周囲膿瘍)尿道・外性器損傷とその早期・晩期合併症
疾患
会陰裂傷

🧠 会陰は「をふさぐ菱形領域」で、とに分けて読む。 中心の、側方の、前方の外性器とを地図の目印にする。

会陰の範囲

会陰はの下にある菱形の領域である。前方は、後方は、左右はで囲まれる。

境界 構造
前方
後方
側方
前外側
後外側

左右のを結ぶ線により、会陰は前方のと後方のに分けられる。

尿生殖三角

は会陰の前半部で、、外性器、、浅/を含む。

構造 ポイント
特に女性では、周囲の筋膜・筋・へ連続する立体的な支持性結合組織1
とを含む
などを含む
複数の筋が集まる支持点

男性では尿道がを貫き、女性では尿道と腟がを通る。

肛門三角

は会陰の後半部で、、、を含む。

構造 ポイント
直腸から肛門へ続く出口
随意筋。各部により、枝、神経などが関与する2
脂肪で満たされたくさび形空間
を走る管

の脂肪は、の拡張を許すクッションとして働く。感染が広がりやすい空間でもある。

会陰体

は、との境界付近にある線維筋性結節である。骨盤底との交差点として非常に重要である。

には、、会陰横筋、系が関係するが、各筋の独立性や直接付着は一様ではなく、浅部から深部へ連続するとして捉える。23 分娩時に損傷すると、骨盤底支持の低下やに関わる。

外性器と勃起組織

外性器には、血液で満たされて硬くなるが含まれる。

性別 関連筋
男性 、 、
女性 、 、

男性のは遠位で亀頭を形成する。女性のは腟口の外側に位置し、男性のに相同である。

まとめ

  • 会陰はの下にある菱形領域である。
  • 間線でとに分ける。
  • は、、外性器に関わる。
  • は、、を含む。
  • は骨盤底との支持点で、分娩や骨盤臓器支持に重要である。

出典

  1. 1.Structure of the perineal membrane in females: gross and microscopic anatomy(Obstetrics and Gynecology・2008)女性の会陰膜は背側部と腹側部からなる複雑な三次元構造で、会陰体・骨盤筋膜腱弓・肛門挙筋などと連続すること閲覧 2026-08-24
  2. 2.A functional and clinical reinterpretation of human perineal neuromuscular anatomy: Application to sexual function and continence(Clinical Anatomy・2016)外肛門括約筋の各部では下直腸神経・会陰神経枝・肛門挙筋神経など異なる神経支配がみられること閲覧 2026-08-24
  3. 3.Perineal body anatomy in living women: 3-dimensional analysis using thin-slice magnetic resonance imaging(American Journal of Obstetrics and Gynecology・2010)生体女性の会陰体は浅部・中間部・深部からなる複雑な三次元構造を示すこと閲覧 2026-08-24