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Lab values · Published

アミラーゼ

Amylase

別名
血清アミラーゼ
臓器系
肝胆膵消化器
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 L-53:急性膵炎
関連疾患
急性膵炎唾液腺炎・唾石症鈍的腹部外傷慢性膵炎
監視対象薬
アキサチリマブアシミニブスチボグルコン酸ナトリウムテデュグルチド
影響する薬剤
アログリプチンサキサグリプチンシタグリプチンリナグリプチン

🧠 全体像を分解する酵素で、血清値には膵型と唾液腺型が含まれる。高値はの手掛かりになるが、唾液腺疾患、腎機能低下、でも上がる。は酵素値だけで診断・重症度判定せず、腹痛と画像を組み合わせる

何を測っているか

は主にと唾液腺で産生される。分子が比較的小さく糸球体で濾過されるため、血中濃度は産生・漏出だけでなくにも左右される。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pancreatic acinar cell'>膵腺房細胞</span>"] --> C["血清<span class='jp-term jp-term-diagram' title='amylase'>アミラーゼ</span>"]
    B["唾液腺"] --> C
    C --> D["腎で濾過・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='urinary excretion'>尿中排泄</span>"]
    E["膵傷害・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='duct obstruction'>膵管閉塞</span>"] --> F["膵型の流出増加"]
    G["唾液腺傷害・嘔吐"] --> H["唾液腺型の増加"]
    I["腎機能低下・マクロ<span class='jp-term jp-term-diagram' title='amylase'>アミラーゼ</span>"] --> J["血中からの消失低下"]
    F --> C
    H --> C
    J --> C

基準値と時間経過

成人血清の目安は概ね30〜110 U/Lだが、基質、測定温度、方法で大きく異なるため施設上限を用いる。

項目 読み方
発症後の上昇 では数時間で上がり始める
ピーク おおむね12〜72時間
正常化 半減期が短く、通常3〜5日程度
リパーゼ より膵特異性が高く、上昇が長く続く

受診が遅いとでもが正常化していることがある。反対に数値が極端に高くても、壊死範囲や臓器不全の重さとは相関しない。

高値の意味

機序 代表例 鑑別の手掛かり
膵からの漏出 典型痛、リパーゼ、画像
唾液腺型増加 耳下腺炎、唾液腺閉塞、反復嘔吐 顔面腫脹、嘔吐、膵型分画
低下 AKI、進行CKD クレアチニン、尿量、推移
マクロ 免疫グロブリンとの 持続高値、低い、無症状
膵外腹腔疾患 ・穿孔、 症状・画像が膵炎と一致しない
その他 悪性腫瘍、術後、一部薬剤 病歴、、持続性

では反復嘔吐により唾液腺型が上がることがある。上腹部痛やリパーゼ上昇があればを評価するが、単独で膵炎と決めない。

急性膵炎での使い方

は次の3項目中2項目で診断する。

  1. に典型的な持続性上腹部痛。
  2. 血清リパーゼまたはが施設の3倍超。
  3. CT、MRI、超音波で特徴的画像所見。
状況 判断
典型痛+酵素3倍超 通常は診断でき、診断目的の早期CTは不要
典型痛+酵素が低い 遅い受診、、慢性膵障害を考え画像へ
無痛+酵素高値 非膵性原因、薬剤、腎機能、マクロを確認
診断後の反復測定 数値低下を退院・重症度の指標にはしない

⚠️ 重症度は値ではなく、循環・呼吸・腎などの臓器不全、BUN・の推移、全身炎症、画像上の合併症で評価する。

低値の意味

低値は単独では臨床的意義が乏しいことが多いが、膵実質が高度に失われた病態を示すことがある。低値自体をにせず、、体重減少、欠乏、異常を評価する。

原因 解釈
進行した 減少により正常〜低値。正常値で除外できない
・嚢胞性線維症 症状、で評価
膵切除後 残存膵量と外を反映し得る
でもになり得る

持続高値の切り分け

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='amylase'>アミラーゼ</span>高値"] --> B{"典型的上腹部痛・急性病態か"}
    B -->|"はい"| C["リパーゼ・肝胆道検査・超音波<br>必要時CT/MRI"]
    B -->|"いいえ"| D["腎機能・唾液腺・薬剤・嘔吐を確認"]
    D --> E{"持続性で説明困難か"}
    E -->|"はい"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isoamylase'>アイソアミラーゼ</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='urinary excretion'>尿中排泄</span>・マクロ<span class='jp-term jp-term-diagram' title='amylase'>アミラーゼ</span>評価"]
    E -->|"いいえ"| G["原因治療後の推移を確認"]

ではが糸球体を通れず、血清高値に対して尿中が低い。などを施設検査に応じて用いる。通常は良性で、膵炎治療を続ける理由にはならない。

測定上の注意

  • は一部測定法でを作る。
  • 溶血、黄疸、脂血の干渉は分析法により方向が異なる。
  • 腎機能低下ではの数倍未満の持続高値があり得る。
  • 採血時刻と発症時刻を記録し、遅い正常化を膵炎否定に使わない。
  • 総値、膵型、尿中値、リパーゼを同じ検査として混同しない。

まとめ

  • 血清には膵型と唾液腺型があり、にも左右される。
  • 高値は以外に唾液腺疾患、腎不全、でも起こる。
  • は典型痛・3倍超・画像の3項目中2項目で診断する。
  • 数値の高さは膵炎の重症度を示さず、反復測定を回復判定に使わない。
  • 正常・低値でも遅い受診、、慢性膵障害では膵疾患を除外できない。