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Microbe Atlas · 真菌

Rhizomucor pusillus

分類
ムーコル / MucoralesRhizomucor
科目
Medical Microbiology
トピック
4/10: Zygo- (phyco-) mycoses. Aspergillus species and Penicillium genus
自然耐性薬
フルコナゾールイトラコナゾールボリコナゾール

🧠 全体像Rhizomucor pusillusの中で唯一という際立った生理学的特徴を持つ種で、堆肥や飼料など自己発熱する有機物中で50度台まで増殖できる。このがそのままヒト体温での生存・力に直結し、免疫不全者にを起こす。病態・治療の骨格はの代表としてRhizopus oryzaeのノートを参照。

微生物学的な特徴

  • Rhizomucor属:Mucor indicusと同じくを欠くが、45〜60度前後でも増殖できるを持つ点で他のと一線を画す(Mucor属・Rhizopus oryzaeを持たない)
  • Mucor属と異なり分岐(しばしば)する
  • 態はに共通する幅広くAspergillus fumigatusとの鑑別表はRhizopus oryzaeのノートを参照)

病原性の仕組み

(37度のヒト体温はもちろん、それ以上の高温でも増殖できる)が、他の環境由来の糸状菌よりも一段有利な形でヒト体内での生存・増殖を可能にする。血管内皮への接着・侵入というは他のと共通する。

感染経路と疫学

  • 堆肥、自己発熱する干し草・サイロなど高温になる有機物中に生息し、そこから飛散するの胞子を吸入することで感染する
  • 農業従事者・堆肥処理作業者では、大量曝露による様の呼吸器症状(アレルギー性の反応)が生じることもあり、これは侵襲性感染とは別の病態である
  • 侵襲性の危険因子は他のと共通するが、症例集積では特に・好中球減少を背景としたの起因菌として報告される頻度が目立つ

起こす疾患

臨床像はRhizopus oryzaeと同じスペクトラムを取る(鼻脳型・肺・皮膚・)。吸入曝露が感染経路の中心であることを反映し、好中球減少患者におけるの起因菌として比較的多く分離される。

診断

  • で幅広くを確認する(詳細はRhizopus oryzaeを参照)
  • 37度を超える高温でも良好に発育するため、培養条件を高温側にも設定することが分離率を上げる実務上のポイントになる
  • ・(1→3)-はいずれも陰性となるため、これらの陰性所見でを除外できない

治療と予防

まとめ

  • Rhizomucor pusillusで唯一(45〜60度でも増殖)を持つ種で、堆肥・飼料など自己発熱する有機物中に生息する。
  • がヒト体温下での生存に直結し、好中球減少・患者のの起因菌として比較的多く分離される。
  • 属レベルではを欠く点でRhizopus oryzaeと異なり、Mucor indicusとはの分岐様式で区別される。
  • 治療は緊急が本体で、は無効