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Symptoms · Published

頭蓋内出血

Intracranial hemorrhage

臓器系
神経血液
科目
Internal Medicine
トピック
内科学 S-42:血友病内科学 H-18:ITP
関連疾患
血友病A・B小児虐待・非事故性外傷動静脈奇形免疫性血小板減少症
起因薬
アバプリチニブ

🧠 全体像は、を持つ患者にとって最も見逃してはいけない合併部位である。高血圧性のによるなど、病型別の鑑別・目標・外科的介入の詳細は既刊の脳卒中系疾患ノート((非)に譲り、ここでは止血機構そのものが破綻している患者、あるいはと所見が釣り合わない患者をどう疑い、どう動くかに絞る。の異常自体の評価はを参照する。

なぜ出血傾向でとくに危険か

頭蓋は容積が固定されたであるため、他の部位なら緩徐に膨張して吸収される程度の出血量でも、頭蓋内圧を急激に押し上げに至る。さらに止血機構が破綻している患者では、最初の外傷や血管破綻そのものは軽微でも、止血が完成しないまま出血が拡大し続けるという点が単純な出血と異なる。血友病では画像で血腫の完成を待たず治療を始めるのはこのためである。

⭐ 初回画像で血腫が小さくても、止血が未完成の患者ではとともに血腫が拡大しうる。症状の増悪があれば、初回画像が軽度だったことを理由に安心しない。

背景疾患別の特徴

背景 特徴
血友病A・B 軽微な頭部でも起こりうる致死的合併症。・硬膜下・内など部位を問わず生じる。後の頭痛・嘔吐は、画像確定を待たずを先行させる
頻度はまれだが、が高度に低下した例で生命を脅かす出血として起こりうる
揺さぶりによるをきたす。訴えられたに対して所見が重すぎるときは、の精査と虐待の両方を並行して考慮する

💡 「軽微な外傷の割に出血が重い」という不釣り合いは、を疑う手がかりであると同時に、を疑う手がかりでもある。どちらか一方に飛びつかず、両方を並行して評価する。

見逃さないための着眼点

⚠️ が既知、または抗凝固薬・を内服している患者の頭痛・嘔吐・意識変容・は、軽微な外傷歴であっても画像を急ぐ。

  • 後に症状が遅れて出現・増悪する経過は、止血未完成のまま血腫が拡大している可能性を示す。
  • 血友病・重症血小板減少など既知のがあれば、画像結果を待たずになどの止血対応を並行して開始する。
  • 乳児で説明のつかない意識障害・けいれん・無呼吸があれば、の合併を含めを評価する。
  • 頭痛・嘔吐・意識変容・のいずれも、単独ではなくな変化を追う。初診時に軽症に見えても、繰り返し診察して悪化がないか確認する。

評価の流れ

flowchart TD
    A["頭部症状(頭痛・嘔吐・意識変容・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='focal signs'>巣症状</span>)"] --> B{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bleeding disorder'>出血性疾患</span>・抗凝固薬など背景があるか"}
    B -->|"あり"| C["画像を待たず止血対応(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='factor replacement'>因子補充</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='platelet transfusion'>血小板輸血</span>・抗凝固薬中和)を並行開始"]
    B -->|"不明・なし"| D{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='causation'>受傷機転</span>に対して所見が重すぎるか"}
    D -->|"はい"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bleeding disorder'>出血性疾患</span>の精査と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='non-accidental injury'>非事故性外傷</span>の評価を並行して進める"]
    D -->|"いいえ・非典型"| F["通常の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='traumatic brain injury, TBI'>頭部外傷</span>評価に沿って画像適応を判断"]
    C --> G["緊急画像で部位・血腫量を確認"]
    E --> G
    F --> G
    G --> H["病型別の管理は脳卒中系疾患ノートへ"]

まとめ

  • を持つ患者で最も見逃してはいけない合併部位で、頭蓋というゆえに少量でも致死的になりうる。
  • 血友病では部位を問わず起こり、後の症状に対して画像確定を待たずを先行させる。
  • に見合わない重い所見」はの両方を疑う手がかりで、並行して評価する。
  • 病型別の鑑別・目標・外科的介入の詳細は(非に譲る。