Dermatology

Dermatology · 3-04

皮膚エリテマトーデスと全身性エリテマトーデス

Cutaneous and Systemic Lupus Erythematosus

前提:病態
全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)Ⅲ型・Ⅳ型過敏反応
前提:正常
自然自己免疫と病的自己免疫
疾患
円板状エリテマトーデス多形日光疹
症状
円板状皮疹蝶形紅斑凍瘡

🧠 全体像は、急性・亜急性・慢性の皮疹を呈し、の一部または皮膚として現れる。と自己免疫が共通基盤だが、皮疹型によってと全身病変のリスクが異なる。

病型分類

病型 代表的な皮疹 経過・関連
を比較的避ける、全身性性紅斑 SLE活動性と関連しやすく、通常は瘢痕を残さない
の環状多環状または丘疹鱗屑性局面 強い、抗Ro/SSA抗体。通常は瘢痕を残さないが色素変化を残す
境界明瞭な紅斑、付着性鱗屑、、中心萎縮 瘢痕・色素異常・頭皮の永久的を来し得る
LE(lupus panniculitis) 深い・皮下結節 や陥凹を残す
状LE(chilblain lupus) 部の紫紅色丘疹・局面 ・耳介に好発
腫脹性LE(tumid lupus) 浮腫性で表面平滑な紅斑性局面 鱗屑・瘢痕に乏しい

特徴的な臨床像

部とに分布し、(rosacea)、と鑑別する。DLEでは角化した毛包開口部が鱗屑裏面に突出する「」がみられることがある。

は母体抗Ro/SSA・抗La/SSB抗体などので生じ、が眼周囲に出ると眼周囲輪状の様となる。皮疹は抗体消失とともに改善することが多いが、先天性房室ブロックは不可逆的になり得る。

SLEの全身像

系統 主な所見
全身・血液 発熱、感、リンパ節腫脹、溶血性貧血、白血球・血小板減少
筋骨格 、筋痛
蛋白尿、血尿、円柱、
神経精神 けいれん、精神症状、末梢・中枢神経障害
心肺 、肺胞出血
血栓 に関連する動静脈血栓、妊娠合併症

診断

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='photosensitivity'>光線過敏</span>性皮疹・DLE・全身症状"] --> B["全身診察と血算・尿・腎機能"]
  B --> C["ANA・抗dsDNA・抗Sm・補体・抗Ro/SSAなど"]
  B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='active lesion'>活動性病変</span>から皮膚生検"]
  C --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='clinical signs'>臨床所見</span>と統合して診断"]
  D --> E
  E --> F["腎・神経・心肺病変を病型別評価"]

皮膚病理では基底層、表皮真皮境界の炎症、真皮などを認める。は補助所見であり、単独で診断しない。

2019 EULAR/ACR SLE分類基準では1:80以上を基準とし、臨床・免疫項目の合計10点以上かつ臨床項目1つ以上で分類する。1982/1997 ACRの「11項目中4項目」は歴史的分類基準であり、いずれも個々の患者の診断を置き換えるものではない。

治療

皮膚病変

紫外線A・Bを避け、広域スペクトラム日焼け止め、防護衣、禁煙を徹底する。またはを用いる。広範・リスクがあるCLEではが基本で、体重に基づく用量設定と網膜毒性スクリーニングを行う。難治例ではメトトレキサートなどを病型・併存症に応じて選ぶ。

全身病変

SLEでは禁忌がなければを基盤とし、副腎皮質ステロイドは臓器障害の制御に必要な最小量・最短期間とする。などを早期に組み合わせ、腎炎・神経病変などは臓器別ガイドラインで治療する。

まとめ

  • CLEは急性・亜急性・慢性に分かれ、DLEは瘢痕と永久脱毛を残し得る。
  • SCLEはの環状またはと抗Ro/SSA抗体が特徴である。
  • SLEでは皮膚だけでなく、腎・血液・神経・心肺病変を系統的に評価する。
  • 光防御とが治療の基盤で、ステロイド曝露は最小化する。