Internal Medicine

Internal Medicine · H-26

ホジキンリンパ腫

Hodgkin Lymphoma

前提:病態
ホジキンリンパ腫
疾患
ホジキンリンパ腫
検査値
赤沈
スコア
Ann Arbor分類

🧠 全体像は、少数のホジキン/と豊富な反応性炎症細胞からなるB細胞系腫瘍である。隣接リンパ節へ連続的に進展しやすく、若年成人を含めでも治癒可能性が高い。病期・と中間PET反応を用いて治療強度を調整する。

分類と病理

病型 特徴
cHL 若年者、が多い。幅広い線維化と
cHL 多彩な炎症背景、関連が比較的多い
cHL 反応性リンパ球が多い
cHL 腫瘍細胞が多く、・免疫不全でみられやすい

cHLの腫瘍細胞は典型的にCD30陽性、CD15陽性、PAX5弱陽性で、B細胞マーカーの発現は弱い。は現在、B細胞リンパ腫としてcHLと区別され、はCD20やBCL6を発現する。

臨床像

  • 無痛性の頸部・リンパ節腫脹
  • による咳、胸痛、呼吸困難
  • B症状:38℃超の原因不明発熱、大量の、6か月で10%超の体重減少
  • 全身そう痒、感、まれに飲酒後のリンパ節痛
  • 進展時の脾、肝、骨髄、骨などの病変

診断

リンパ節で診断し、PET/CTで病期とを評価する。血算、、肝腎機能、LDH、アルブミン、感染スクリーニングを行い、治療前に心肺機能と妊孕性も評価する。

Ann Arbor/Lugano病期

病期 病変範囲
I期 1つの、または単一の節外病変
II期 横隔膜の同側に2つ以上の
III期 横隔膜の両側のを伴い得る
IV期 肝、骨髄などへのびまん性・播種性節外病変

B症状がなければA、あればBを付す。は治療計画上重要であり、病期と別に記録する。

国際予後スコア

cHLので用いられてきた不良因子は次の7項目である。

不良因子 基準
アルブミン 4 g/dL未満
ヘモグロビン 10.5 g/dL未満
性別 男性
年齢 45歳以上
病期 IV期
15,000/μL以上
リンパ球 600/μL未満、または白血球の8%未満

IPSは歴史的に5年無増悪率の層別化に用いられたが、現代の治療成績やPET適応治療下では絶対値をそのまま当てはめない。

治療

flowchart TD
    A["cHLを診断"] --> B{"限局期か<span class='jp-term jp-term-diagram' title='progressive stage'>進行期</span>か"}
    B -->|"限局期"| C["短期<span class='jp-term jp-term-diagram' title='multi-agent chemotherapy (combination chemotherapy)'>多剤化学療法</span>を開始"]
    C --> D["中間PETで反応評価"]
    D --> E["化学療法継続または病変部位放射線を個別化"]
    B -->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='progressive stage'>進行期</span>"| F["N-AVD、BV-AVD、ABVDなどを患者背景に合わせて選択"]
    F --> G["PET反応に基づき治療を調整"]
  • 限局期ではABVDなどの化学療法とを組み合わせるか、PET反応に応じて放射線を省略する。
  • では+AVD(N-AVD)、+AVD(BV-AVD)、PET適応ABVDなどが選択肢となる。単純にABVD不応後にBEACOPPへ進む一律の順序ではない。
  • では後の、PD-1阻害薬などを用いる。

ABVDは、AVDはを除いた3剤である。肺障害、心毒性、二次がん、不妊などの晩期毒性を考慮する。

cHLとNHLの比較

項目 cHL
腫瘍細胞 少数で、豊富な反応性背景を伴う 腫瘍細胞が病変の大部分を占めることが多い
進展 隣接リンパ節へに進みやすい 性・が比較的多い
節外病変 初発では比較的少ない 病型により頻度が高い
治療 病期・PET反応に基づく多剤療法±放射線 病型ごとに大きく異なる

まとめ

  • cHLは少数のCD30陽性ホジキン/と反応性背景からなる。
  • 病期、B症状、、中間PET反応を統合して治療する。
  • 限局期・とも治癒を目指し、現代の治療にはN-AVD、BV-AVD、PET適応ABVDなどがある。
  • 高い治癒率と同時に、肺・心臓、妊孕性、二次がんなどの晩期毒性も考える。