Oncology

Oncology · II-23

前立腺・膀胱腫瘍の疫学・病因・組織・病期・症状・診断

Epidemiology, etiology, histology, staging, symptoms and diagnosis of prostate and bladder tumours

前提:病態
前立腺癌前立腺炎/前立腺肥大症(BPH)膀胱・尿路上皮系の腫瘍
前提:正常
男性生殖生理学
疾患
前立腺癌膀胱癌
症状
肉眼的血尿
画像所見
造骨性病変

🧠 全体像:前立腺癌はPSA・MRI・組織gradeを統合して臨床的意義を判断し、は血尿からへ進み、筋層浸潤の有無で治療体系が分かれる。

前立腺癌

疫学・病因・組織

高齢男性で最も多い癌の一つで、加齢、アフリカ系祖先、家族歴、BRCA2などの生殖細胞系列異常がリスクに関与する。は同じ年齢層に多いが、前立腺癌のではない。ほとんどは腺癌である。

Gleason patternは腺管構築を1〜5で評価し、優勢patternと次に多い/最も悪いpatternを合計する。現在はGrade Group 1〜5で臨床的リスクを伝える。

Gleason scoreの代表
1 3+3=6
2 3+4=7
3 4+3=7
4 8
5 9〜10

症状と診断

限局癌は無症状が多い。局所進行では、血尿、、尿閉、転移例では水腎症を生じる。

PSAは前立腺特異的だが癌特異的ではなく、BPH、前立腺炎、操作でも上がる。年齢、前回値、前立腺体積、併存症を考えてする。・左右差をみる。

flowchart TD
    A["PSA高値/DRE異常"] --> B["再検・感染/操作・余命を評価"]
    B --> C["多<span class='jp-term jp-term-diagram' title='graded / parametric'>パラメトリック</span>MRI"]
    C --> D{"臨床的に有意な癌が疑わしい"}
    D -->|"はい"| E["標的+系統的生検<br>経会陰法を優先"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ISUP Grade Group'>ISUPグレードグループ</span>・TNM・リスク分類"]
    F --> G["必要時PSMA PET/CTなどで病期評価"]

mpMRIは生検前の病変局在と局所病期に有用で、より感染リスクを下げる。、CT、PSMA PET/CTはリスクに応じ転移検索に用いる。

膀胱癌

疫学・病因・組織

男性・高齢者に多く、最大の危険因子は喫煙である。amine、慢性炎症、Schistosoma haematobiumも関与する。約90%はで、扁平上皮癌、腺癌、小細胞癌などもある。

病変はまたは平坦で、低gradeから高gradeまである。は平坦・高gradeで筋層浸潤へ進むリスクが高い。

臨床群 意味
NMIBC Ta、、T1 粘膜またはまで。
MIBC T2以上 へ浸潤し、周囲脂肪・臓器へ進展しうる

症状と診断

無痛性が典型で、頻尿、はCISでも起こる。で病変を確認し、で組織、grade、筋層浸潤を評価する。十分な筋層を標本に含めることが重要である。

は高grade/CISに感度が高い。では5-ALA/hexaminolevulinateで腫瘍内を増やし、白色光で見落とす平坦病変を赤色蛍光として検出する。CT urographyで上部尿路を含め、MIBCでは胸腹骨盤CTまたはMRIで病期評価する。

まとめ

  • 前立腺癌はPSA単独で診断せず、MRI、生検、、病期を統合する。
  • BPHはではなく、PSA上昇の鑑別である。
  • はTURBTで筋層浸潤を判定し、NMIBCとMIBCで治療を分ける。