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Symptoms · Published

肉眼的血尿

Gross hematuria

臓器系
腎・泌尿器
科目
UrologyOncology
トピック
泌尿器科学 N-11:血尿泌尿器科学 U-08:泌尿器科救急疾患腫瘍学 II-23:前立腺・膀胱腫瘍の疫学・症状・診断
関連疾患
IgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)IgA腎症アルポート症候群ナットクラッカー症候群出血性膀胱炎常染色体優性多発性嚢胞腎前立腺肥大症泌尿生殖器外傷溶連菌感染後糸球体腎炎膀胱癌
起因薬
イホスファミドシクロホスファミド
スコア
PROPKDスコア

🧠 全体像:血尿そのものの枠組み——本当に血尿か、か非か——は 血尿 にある。ここで問うのは1つだけ、この人に何をするかである。成人の無痛性は、原因が証明されるまで尿路悪性腫瘍として扱う。 1回で自然に止まっても、色が薄くなっても、精査の適応は変わらない。同時に、による尿閉という時間の問題も抱えうる訴えである。

一度きりで止まっても精査する

⚠️ 間欠的に出る。腫瘍からの出血はしばしば数日で自然に止まり、患者は「治った」と考えて受診しなくなる。止まったことは陰性所見ではない。

⚠️ 尿路感染症の所見があっても、それで終わらせない。抗菌薬で治療し、治癒後の尿検査で血尿が消えていることを確認する。残っていれば感染は原因ではなかった。

⭐ 抗凝固薬内服中でも同じである。治療域の抗凝固はを起こさない。出血しやすい状態が背後の病変を顕在化させたと考え、非内服例と同じ精査を行う。

リスクを上げるもの 補足
喫煙 の最大の危険因子。量で効く
加齢 年齢が上がるほど悪性腫瘍のが上がる
、染料、ゴム、皮革、塗料) 曝露から発症まで数十年の潜伏がある
と二次性の両方
慢性膀胱刺激(長期、結石、 扁平上皮癌の背景になる
の既往 それ自体が高リスクの指標

何を撮り、何を覗くか

上部尿路と下部尿路は別々に評価しなければならない。 どちらか一方では検索が完了しない。

検査 見えるもの 限界
腎実質腫瘍、腎盂・尿管の充盈欠損、結石、水腎症 平坦な膀胱病変は写らない。造影剤と
膀胱・尿道の粘膜面。下部尿路評価の基準検査 上部尿路は評価できない
病変・に感度が高い 陰性でもを省けない。病変は拾えない
超音波 結石、水腎症、、膀胱内 上部と平坦膀胱病変を否定できない

💡 腎機能低下やアレルギーでが使えないときは、で上部尿路を代替評価する。「造影できないから上部尿路は省略」にはしない。

⚠️ 精査が陰性でも終診にしない。すれば、間隔を置いて再評価する。

💡 小児は同じ扱いをしない。 小児ので悪性腫瘍は例外的で、実際に多いのは糸球体疾患(感染との時間関係が鍵)やである。成人向けの腫瘍検索プロトコルをそのまま当てはめない。

凝血塊と尿閉

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='gross (macroscopic) hematuria'>肉眼的血尿</span>で受診"] --> B{"排尿できているか"}
    B -->|"できない・下腹部膨隆"| C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='blood clot'>凝血塊</span>による<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bladder tamponade'>膀胱タンポナーデ</span><br>大口径の三腔カテーテルで用手洗浄"]
    C --> D["持続<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bladder irrigation'>膀胱洗浄</span>・輸液・輸血<br>止まらなければ<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Foley'>経尿道的</span>止血へ"]
    B -->|"できている"| E["血行動態とヘモグロビンを確認"]
    E --> F["上部尿路は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='CT urography'>CTウログラフィ</span><br>下部尿路は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cystoscope'>膀胱鏡</span>"]

⚠️ 細径の通常カテーテルはで詰まる。 塊を排出するには大口径のカテーテルが要る。詰まったまま流し込むと膀胱内圧が上がり、出血も疼痛も悪化する。

⚠️ 上部尿路からの出血にを使わない。 尿管内でが固まり、閉塞とを招く。

まとめ

  • 成人の無痛性は、証明されるまで尿路悪性腫瘍として扱う。
  • 自然に止まっても、感染があっても、抗凝固薬を飲んでいても精査の適応は変わらない。
  • リスクの中心は喫煙・加齢・で、曝露は数十年前のものが効く。
  • 上部尿路は、下部尿路は。片方だけでは検索が完了しない。
  • が陰性でもは省けない。
  • 小児のは腫瘍ではなく糸球体疾患とを先に考える。
  • 排尿できない。大口径カテーテルで塊を出すのが先。