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Drug Atlas · B7 Antihypertensives / 降圧薬 · 必修

ジヒドララジン

dihydralazine

分類
Antihypertensives / 降圧薬
商品名(EU)
Nepresol
科目
Pharmacology
トピック
B7: Ca++-channel blockers and other vasodilators
禁忌疾患
全身性エリテマトーデス
副作用
動悸頭痛末梢浮腫
対象疾患
大動脈弁閉鎖不全症妊娠高血圧腎症・子癇・HELLP症候群

🧠 全体像はカルシウム拮抗でも拮抗でもPDE5阻害でもない、細動脈平滑筋にする古典的なである。の標的は他のほど明確に解明されておらず、その分「効き方の荒さ」——強い——が前面に出るため、現在の治療では主役を退いている。それでも生き残っているのは・子癇の緊急という一角で、数十年にわたる妊娠中の使用実績(安全性データの蓄積)が、より新しい薬に取って代わられない理由になっている。

薬効群の中での位置づけ

B7の「その他の」のうち、にあたる。

分類 代表薬 標的 主な適応
ETA/ETB受容体拮抗 PAH
PDE5阻害→cGMP↑ ED・PAH
細動脈平滑筋に(分子標的は他ほど明確でない) 高血圧、特にの緊急症

が「の薬」というイメージで覚えられているのは、他のより安全というより「古くから使われていて実績が豊富」だから。 ACE阻害薬・ARBは妊娠中禁忌、多くのCa拮抗薬・β遮断薬も妊娠中データが限られる中で、と並びの緊急症で使える数少ない選択肢の一つになっている。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dihydralazine'>ジヒドララジン</span>が細動脈平滑筋に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='direct action'>直接作用</span><br>(分子標的は完全には解明されていない)"] --> B["平滑筋弛緩→細動脈拡張"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral vascular resistance'>末梢血管抵抗</span>↓→<span class='jp-term jp-term-diagram' title='antihypertensive (blood-pressure lowering)'>降圧</span>"]
    B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='baroreceptor reflex'>圧受容体反射</span>が作動"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sympathetic activation'>交感神経活性化</span>→<span class='jp-term jp-term-diagram' title='reflex tachycardia'>反射性頻脈</span>・心拍出量↑"]
    D --> F["レニン-<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Local RAS'>アンジオテンシン系</span>亢進→Na・水分貯留"]
    E --> G["単剤では狭心症・心不全のある患者に不利"]
    F --> G

💡 (E・F)こそが、が単剤で使われずβ遮断薬・利尿薬と組み合わせる「」で教えられる理由。 β遮断薬がを抑え、利尿薬がNa・水分貯留をする。細動脈を拡張するだけの薬だからこそ、という生理的なをそのまま受けてしまう。

適応

高血圧全般に用いられうるが、現在の慢性期治療では第一選択にはならない。最も現行性のある使いどころは・子癇の急速な血圧コントロール()で、と並ぶ古典的な選択肢である。療法として使われた歴史もあるが、現在はACE阻害薬・ARBやに取って代わられている。

用法・用量

の緊急症では緩徐にし、血圧をモニタリングしながら必要に応じて追加投与する。に用いる場合はを抑えるため、単剤ではなくβ遮断薬・利尿薬と組み合わせるのが原則。実際の用量・は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:特発性のの悪化・誘発リスク)
  • ⚠️ 単剤投与はを悪化させうる。 によりが増えるため、狭心症・冠動脈疾患のある患者では特にβ遮断薬併用を検討する
  • 長期投与では様症候群のリスクがあり、体質(NAT2)で頻度が上がるとされる。長期使用時は症状・の定期確認が望ましい

副作用

頻度 内容
高頻度 )、頭痛
注意 (Na・水分貯留)
重篤・まれ 様症候群(、長期投与で増加)、末梢神経障害(まれ)

まとめ

  • カルシウム拮抗・拮抗・PDE5阻害のいずれでもない、細動脈平滑筋にする古典的
  • (Na・水分貯留)が代表的な生理反応で、単剤では使わずβ遮断薬・利尿薬と組み合わせるのが原則。
  • 現在の主な使いどころは・子癇の緊急。妊娠中の使用実績の豊富さが選ばれる理由。
  • 特発性SLEには禁忌。長期投与では様症候群のリスクがあり、体質で頻度が上がる。
  • 療法として使われた歴史があるが、現在はACE阻害薬・ARB・DHP系Ca拮抗薬が優先される。