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Microbe Atlas · 細菌

Chlamydophila pneumoniae

肺炎クラミジア

分類
ペプチドグリカンなし / No peptidoglycanChlamydophila
性状
ペプチドグリカンなし No peptidoglycan偏性細胞内 Obligate intracellular
科目
Medical Microbiology
トピック
2/36: Chlamydia trachomatis and respiratory tract infections caused by Chlamydia
自然耐性薬
ペニシリンGアモキシシリンセフトリアキソンメロペネムバンコマイシン
原因となる疾患
急性胸部症候群市中肺炎
作用する薬剤
ドキシサイクリンレファムリンレボフロキサシン

🧠 全体像Chlamydophila pneumoniaeC. psittaciと違いヒトを唯一の宿主とするで、学童期〜若年成人の「」の代表格である。急性感染としての病像は軽症で自然軽快しやすい一方、との関連が示唆されているという慢性疾患側面も併せ持つ点が他のクラミジア属菌にはない特徴になる。

微生物学的な特徴

グラム陰性だが染色性に乏しいで、ペプチドグリカンを欠く細胞壁(βラクタム系が無効)というChlamydia属共通の性質を持つ(の詳細はC. trachomatis D-Kのノートを参照)。・マクロファージ内で増殖する点がの広さと関わる。

病原性の仕組み

吸入後、呼吸器上皮だけでなく・マクロファージにも感染して増殖する。は数週間と長く、緩徐に進行する非定型肺炎を起こす。

💡 との関連。 動脈硬化病変から本菌の抗原・DNAが検出されるとの報告があり、血管内皮へのが慢性炎症を介してに関与する可能性が示唆されている——ただしの確立には至っておらず、あくまで「関連が示唆される」段階の知見として扱う。

感染経路と疫学

  • 感染、ヒトが唯一の宿主(C. psittaciのようなを持たない)
  • 学童期の小児・軍隊の訓練施設のような集団生活環境で流行しやすい

起こす疾患

非定型(“歩く”)肺炎:単一に限局することが多く、喀痰は少なくが目立ち、嗄声を伴う。の一つとして、気管支炎・副鼻腔炎・咽頭炎に進展することもある。

診断

  • 血清学(最も重要):またはELISA
  • PCR:・咽頭で10〜100個のまで検出可能
  • での培養は可能だがでは現実的でない

治療と予防

まとめ

  • ヒトを唯一の宿主とするで、学童期〜若年成人の「」を起こす。
  • ・マクロファージ内で増殖し、は数週間と長い。
  • との関連が示唆されているが、は未確立。
  • 診断は血清学(・MIF・ELISA)が最重要。治療はマクロライド系またはドキシサイクリン。