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Symptoms · Published

静脈瘤出血

Variceal hemorrhage

臓器系
肝胆膵
科目
PathologySurgery
トピック
病理学 C-50:肝硬変病理学 C-48:アルコール・薬物性肝障害外科学 B/07:食道損傷
関連疾患
アルコール性肝疾患肝細胞癌常染色体劣性多発性嚢胞腎食道静脈瘤先天性肝線維症非アルコール性脂肪肝疾患門脈圧亢進症

🧠 全体像は、粘膜そのものの傷ではなくという血行動態の異常が起点になる点で、他のの原因と一線を画す。嘔の性状(か)はに譲り、ここではなぜ静脈瘤ができ、なぜ破裂し、破裂したらどう止めるかに絞る。

門脈圧亢進から破裂まで

はいずれも肝硬変を経由し、共通の終着点としてに至る。の線維化・の抵抗を上げ、正常ならを介して門脈へ還流する食道下部・胃のに逆行性のうっ滞が生じて拡張する。が10 mmHgを超えると臨床的に意義のあるとされ、静脈瘤の形成・出血リスクが上がる。

無痛性で発症することが多く、突然の大量として気づかれやすい(有痛性のとの違いはを参照)。

治療:まず薬物と抗菌薬、その上で内視鏡

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Variceal hemorrhage'>静脈瘤出血</span>を疑う"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vasoactive drug'>血管作動薬</span>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='octreotide'>オクトレオチド</span>等)+短期抗菌薬を直ちに開始"]
    B --> C["気道・循環を安定化"]
    C --> D["24時間以内を目安に内視鏡"]
    D --> E{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='esophageal varices'>食道静脈瘤</span>か<span class='jp-term jp-term-diagram' title='gastric varices'>胃静脈瘤</span>か"}
    E -->|"食道"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endoscopic variceal ligation, EVL'>内視鏡的静脈瘤結紮術</span>"]
    E -->|"胃"| G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cyanoacrylate'>シアノアクリレート</span>注入・BRTO・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='transjugular intrahepatic portosystemic shunt'>TIPS</span>を血行解剖で選択"]
    F --> H{"止血し再出血がないか"}
    G --> H
    H -->|"高リスク・再出血持続"| I["TIPS"]

が疑われた時点で、内視鏡の結果を待たずに・ソマトスタチンなどのと短期抗菌薬(肝硬変では出血に伴う感染合併が多い)を開始する。抗菌薬は死亡率を下げる効果が確認されている。

⚠️ など)やは、確実な治療までの短時間の橋渡しに限定する。長時間の圧迫はのリスクを伴う。

リスク評価:Child-Pugh分類とMELDスコア

指標 主な構成要素 用途
ビリルビン、アルブミン、PT/INR、腹水、肝性脳症(各1〜3点) をA(5〜6点)/B(7〜9点)/C(10〜15点)に分類
ビリルビン、INR、クレアチニンなど(はNa・アルブミン・性別を追加) 短期死亡リスクとの優先度評価

⭐ Child-Pugh C(13点以下)、またはChild-Pugh B(8〜9点)で初視鏡時に活動性出血を認める場合、あるいは出血時のHVPGが20 mmHgを超える場合は、72時間以内、理想的には24時間以内の早期(先行的)を検討する。通常の止血処置がしにくく、再出血・死亡リスクが高い集団だからである。

まとめ

  • は粘膜損傷ではなくという血行が起点であり、はいずれも肝硬変を経て同じ機序に至る。
  • 無痛性の大量として発症することが多い。
  • 疑った時点で内視鏡を待たずと短期抗菌薬を開始する。
  • ・BRTO・など血行解剖に応じた治療を選ぶ。
  • ・食道は橋渡しに限定する。
  • Child-Pugh CまたはB(活動性出血)、HVPG 20 mmHg超では早期を検討する。