Internal Medicine

Internal Medicine · H-06

再生不良性貧血

Aplastic anemia

前提:病態
造血低下による貧血(低形成性貧血など)
前提:正常
造血。血液の組成。Tリンパ球と細胞性免疫応答
疾患
再生不良性貧血
検査値
過分葉好中球血算白赤芽球症

🧠 全体像は、造血幹・前駆細胞の減少によってと低形成骨髄を来すである。多くの後天性AAではによるが関与する。診断では薬剤・感染・自己免疫疾患、(MDS)、白血病、PNH、遺伝性を除外し、重症度によりまたは免疫を速やかに選ぶ。

原因

分類
特発性・免疫性 後天性AAの多数
薬剤・ 、一部の抗菌薬・など
放射線 高線量曝露
感染関連 肝炎関連、EBV、HIVなど
自己免疫・妊娠関連 全身性自己免疫疾患、まれに妊娠関連
遺伝性 など

薬剤との関連はを確認し、疑わしい薬剤を中止する。ただし薬剤中止だけで重症AAの治療を遅らせない。

臨床像

血球減少 症状・所見
赤血球減少 感、、蒼白
好中球減少 発熱、口腔・咽頭感染、重症細菌・真菌感染
血小板減少 点状出血、紫斑、

リンパ節腫大や著明な脾腫は典型的ではなく、存在すれば白血病、リンパ腫などを再検討する。

診断

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pancytopenia'>汎血球減少</span>と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='reticulocyte'>網赤血球</span>低下"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral smear'>末梢血塗抹</span>・薬剤・感染・栄養を評価"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone marrow aspiration'>骨髄穿刺</span>・生検"]
    C --> D["脂肪髄を主体とする低形成骨髄"]
    D --> E["染色体・分子検査でMDSを鑑別"]
    D --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='flow cytometry'>フローサイトメトリー</span>でPNHクローン評価"]
    D --> G["年齢・身体所見・家族歴から遺伝性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone marrow failure'>骨髄不全</span>評価"]
    E --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='aplastic anemia, AA'>再生不良性貧血</span>の重症度判定"]
    F --> H
    G --> H

必要な検査

  • CBC、
  • ・必要な分子検査
  • 肝・腎機能、B12・葉酸・鉄、溶血検査
  • ウイルス検査を臨床背景に応じて実施
  • PNHクローンの
  • 若年者や示唆所見がある場合は染色体脆弱性、テロメア長、遺伝学的評価

重症度分類

では、骨髄細胞密度< 25%、または25〜50%で残存造血細胞が30%未満に加え、以下3項目中2項目以上を満たすものをとする。

項目 重症基準
好中球 < 0.5 × 10^9/L
血小板 < 20 × 10^9/L
絶対 < 20 × 10^9/Lを目安

好中球 < 0.2 × 10^9/Lなら最(very severe aplastic anemia:VSAA)である。測定法により基準が異なるため、施設基準も確認する。

治療

根治・疾患修飾治療

状況 主な第一選択
SAA/VSAAで適格なHLAドナーあり
ドナーなし、または移植
再発・難治 再免疫抑制、代替ドナー移植、などを専門施設で検討

年齢だけで機械的に決めず、併存症、ドナー、感染状態、治療施設の経験を含めて判断する。は全血球系を回復させる標準的ではなく、感染を伴う重度好中球減少など限定的状況で検討する。

支持療法

  • では培養採取後、を遅らせず開始する。
  • 血小板・赤血球輸血は症状と閾値に応じ、将来の移植を考えて白血球除去・必要時照射製剤を用いる。
  • 不必要な輸血を避け、と鉄過剰を減らす。
  • 出血予防、感染予防、月経管理、歯科処置・侵襲手技の計画を行う。
  • 長期経過ではPNH、MDS、へのクローン進展を監視する。

鑑別

疾患 鑑別点
低形成MDS 異形成、染色体・遺伝子異常、芽球増加
PNH 欠損クローン、溶血・血栓
芽球、骨髄置換
、B12・葉酸低下
・浸潤 脾腫、、線維化
遺伝性 若年発症、身体異常、家族歴、など

まとめ

  • AAは低下、低形成骨髄を特徴とする。
  • MDS、白血病、PNH、遺伝性を除外して診断する。
  • 重症度は骨髄細胞密度、好中球、血小板、で決める。
  • SAA/VSAAではHSCTまたはウマATG+が中心となる。
  • 感染・出血への支持療法と、長期のクローン進展監視が不可欠である。