Internal Medicine

Internal Medicine · R-05

血清反応陰性脊椎関節炎

Seronegative Spondyloarthritides

前提:病態
自己免疫性関節疾患:関節リウマチと強直性脊椎炎免疫薬理学III(抗体・融合タンパク質)
前提:正常
HLAタイピング
疾患
乾癬性関節炎強直性脊椎炎体軸性脊椎関節炎反応性関節炎
症状
腰痛夜間痛
画像所見
仙腸関節炎竹様脊椎
スコア
ASAS分類基準

🧠 全体像は、体軸炎、、ぶどう膜炎、乾癬、を共通軸とするである。「RF陰性」だけで決めず、病変、HLA-B27、関節外所見を組み合わせる。

疾患群の比較

病型 中心となる所見 関連所見
体軸性SpA(axial SpA) 、脊椎炎 HLA-B27、
末梢・体軸関節炎、 乾癬、爪病変
感染後の非対称性下肢 尿道炎、炎、皮膚粘膜病変
または Crohn病

体軸性脊椎関節炎

臨床像と診断

  • 45歳未満で始まる3か月以上の、運動で改善する痛みを重視する。
  • X線でを認める病型が放射線学的(radiographic axial spondyloarthritis:radiographic axSpA、従来の)、X線変化前でもMRIと臨床像で診断される病型が(non-radiographic axial spondyloarthritis:non-radiographic axSpA)である。
  • HLA-B27陽性は診断を支持するが、単独で確定しない。CRP・ESRが正常でも否定できない。
  • MRIは早期のを捉えるが、機械的負荷や産後変化でも類似所見があり、臨床像と統合する。
flowchart TD
  A["45歳未満で発症した<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chronic low back pain'>慢性腰痛</span>"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='inflammatory back pain'>炎症性腰痛</span>・関節外所見を確認"]
  B --> C["骨盤正面X線で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sacroiliac joint'>仙腸関節</span>を評価"]
  C --> D{"明瞭な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Sacroiliitis'>仙腸関節炎</span>?"}
  D -->|"はい"| E["放射線学的axSpAを検討"]
  D -->|"いいえ"| F["MRI・HLA-B27・CRPを統合"]
  F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nonradiographic axial spondyloarthritis'>非放射線学的axSpA</span>を検討"]

進行例では、椎体架橋によるを認める。Schober試験、胸郭拡張、誘発試験は可動性評価を補助する。

治療

  • 疾患教育、禁煙、定期運動・を全例の土台とする。
  • NSAIDsを症状に応じて用いる。
  • 活動性が持続する場合はTNF阻害薬またはIL-17阻害薬を初回の生物学的DMARDとして同等に検討し、JAK阻害薬より優先する。再発性ぶどう膜炎やIBDでは単クローン抗体型TNF阻害薬、乾癬ではIL-17阻害薬を選びやすい。
  • 純粋なにはMTXやなどのDMARDは通常有効でなく、で検討する。

乾癬性関節炎

PsAは非対称性、RA様、DIP優位、など多彩である。、X線のが手掛かりになる。爪病変は重要だが全例に必須ではない。

CASPAR分類

炎症性関節・脊椎・付着部病変があり、乾癬、爪病変、RF陰性、、傍関節性新生骨形成を点数化して3点以上で分類する。現在の乾癬は2点、その他は原則1点である。

治療は皮膚、末梢関節、体軸、付着部、、ぶどう膜炎の各ドメインで選ぶ。ではMTXなど、効果不十分ならTNF・IL-17・IL-23経路阻害薬やJAK阻害薬を検討する。活動性IBDではIL-17阻害薬を避けるなど、併存症との整合が必要である。

反応性関節炎

Chlamydia trachomatisや、Campylobacter、Yersiniaなどの感染後1〜4週で、非対称性下肢が起こる。炎・前部ぶどう膜炎、輪状、角化性皮疹を伴うことがある。

  • は検査して適切に治療する。
  • 関節炎はNSAIDs、関節内ステロイド、遷延例ではDMARDで治療する。
  • 腸管感染がすでに消失した後の関節炎に、抗菌薬を漫然と投与しない。

腸炎関連関節炎

末梢型は腸炎活動性と並行しやすく、体軸型は独立して経過し得る。消化管と関節の双方に有効な治療を選び、NSAIDsは腸炎増悪リスクを考慮する。

まとめ

  • SpAは体軸炎、と関節外所見の組合せで捉える。
  • MRI・HLA-B27は補助であり、単独所見で診断しない。
  • 治療は病変ドメインと乾癬、IBD、ぶどう膜炎などの併存症に合わせる。