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Symptoms · Published

腰痛

Low back pain

臓器系
運動器腫瘍
科目
Internal MedicineUrologyGynecologyNeurology
トピック
内科学 R-05:血清反応陰性脊椎関節炎泌尿器科学 N-06:前立腺癌の頻度・症状・診断婦人科 18:子宮頸癌の症候・徴候・検診神経学 G1-25:脊柱管・脊髄の占拠性病変
関連疾患
強直性脊椎炎子宮頸癌脊髄係留症候群前立腺癌体軸性脊椎関節炎馬尾症候群肥満症頸椎・腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症
スコア
ASAS分類基準

🧠 全体像の大半は機械的・非特異的で、数週間の経過で自然に軽快する。この良性の経過から外れる少数を見分けるのが臨床の要点で、年齢・持続期間・痛みと安静の関係・随伴症状の組み合わせから「赤旗」を拾う。代表的な危険な原因は悪性腫瘍(原発・転移)、炎症性、脊椎の感染である。

赤旗を拾う

赤旗 示唆する病態
50歳以上での新規発症、悪性腫瘍の既往 脊椎への
安静・夜間に増悪し、体動で軽快しない持続痛 悪性腫瘍、感染
原因不明の体重減少 悪性腫瘍
発熱、歴、免疫抑制、最近の脊椎手技・感染 脊椎炎・
45歳未満での発症、3か月以上持続、安静で悪化・運動で軽快、で覚醒、
進行する下肢の・脱力、、膀胱直腸障害 ・脊髄圧迫
症・長期ステロイド使用者の急な痛み

⭐ 赤旗が1つあるだけで重大疾患と確定するわけではないが、年齢・持続期間・安静での反応の組み合わせを意識すると、良性の機械的との区別がつきやすい。

炎症性腰痛と機械的腰痛の対比

機械的は体動・荷重で増悪し安静で軽快するが、に代表されるはこの関係が逆転する。

機械的
好発年齢 制限なし 45歳未満で発症
安静との関係 軽快する 悪化し、で覚醒する
体動との関係 悪化する 軽快する
短い、あっても数分 長く持続し、動くと取れる
持続期間 数日〜数週間で軽快することが多い 3か月以上持続する

💡 「安静で良くなるはずのが、逆に安静で悪化する」という逆転がを疑う最大の手掛かりである。

悪性腫瘍による腰痛

原発性の脊椎腫瘍はまれで、を来す悪性腫瘍としてはが主体である。前立腺癌は体幹骨(脊椎・骨盤)に多発性・の転移を来しやすく、進行例では痛が初発症状になり得る。は局所浸潤が・骨盤壁へ進むにつれてを来し、水腎症や下肢浮腫を伴うことがある。⚠️ 既知の悪性腫瘍の既往がある患者の新規、特に体動で軽快しない持続痛は、他の症状を欠いてもを疑って評価する。

感染による腰痛

脊椎炎・は、明らかな発熱を伴わずに局所痛だけで始まることがある。歴、菌血症の既往、糖尿病、免疫抑制、最近の脊椎手技は危険因子になる。進行するとや脊髄・圧迫による神経症状を来すため、危険因子のある患者で増悪するは画像評価の閾値を下げる。

危険因子としての肥満

肥満は脊椎への機械的負荷を増し、非特異的・機械的の頻度を高める危険因子だが、それ自体は赤旗ではない。安静で軽快しを欠くという通常の機械的のパターンを保つ点で、上記の赤旗とは区別する。

まとめ

  • の大半は機械的・非特異的で自然軽快するが、年齢・持続期間・安静との関係・随伴症状で赤旗を拾う。
  • )は安静で悪化し運動で軽快するという、機械的と逆のパターンを示す。
  • 悪性腫瘍によるが主体で、既知の悪性腫瘍の既往がある患者の新規は転移を疑う。
  • 発熱・歴・免疫抑制のある患者で増悪するは脊椎感染を疑い、画像評価の閾値を下げる。
  • 肥満は機械的の危険因子だが赤旗ではなく、安静での軽快というパターンは保たれる。