Neurology

Neurology · G2-29

てんかん発作とてんかん(鑑別診断・分類・原因)

G2-29: Epileptic seizure and epilepsy disease (differential diagnosis, classification, causes)

前提:正常
脳波(EEG)・睡眠現象・学習と記憶
疾患
Dravet症候群Lennox-Gastaut症候群てんかんてんかん性脳症海馬硬化乳児てんかん性スパズム症候群嚢虫症
症状
焦点性発作発作
スコア
ILAE分類

🧠 全体像は脳内の異常に過剰または同期した神経活動による一過性の出来事で、てんかんは発作を反復する持続的素因をもつ脳疾患である。発作の情報から型を分類し、誘発性発作とを除外し、原因とを同定する。

用語と診断基準

の実用的定義では、次のいずれかを満たすとてんかんと診断する。

  1. 24時間を超えて間隔をあけた2回以上の非誘発性または
  2. 1回の非誘発性またはと、今後10年間の再発確率が60%以上と推定される持続的素因
  3. の診断

低血糖、電解質異常、急性脳卒中、薬物離脱などに時間的に密接して起こるは、それだけでてんかんを意味しない。失神に伴う短いとは限らない。

2025年ILAE発作分類

主分類 意味 記載の要点
片側大脳半球のネットワークから生じる 意識保持・意識障害、の徴候、時間順の症状を記述
両側性ネットワークに速やかに関与する 、脱力など
焦点性かか不明の発作 発作であるが起始を決める情報が不足 後の病歴、EEG、画像で再分類しうる
発作 情報不足または既存分類に当てはまらない 無理に型を決めず記述を残す

2025年分類では名称から「起始」を外し、意識を認識と反応性の両面で評価する。運動性・の二分を、な徴候・観察できない徴候へ置き換え、症状を時間順に記述する。

flowchart TD
    A["一過性発作性イベント"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='witnessed'>目撃</span>者・動画・発症前後を確認"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='epileptic seizure'>てんかん発作</span>らしい"]
    B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mimic (differential diagnosis)'>模倣疾患</span>らしい"]
    C --> E["誘発因子・急性脳障害を検索"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='acute symptomatic seizure'>急性症候性発作</span>"]
    E --> G["非誘発性発作"]
    G --> H["焦点性・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='generalized'>全般性</span>・不明・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='unclassified'>未分類</span>"]
    H --> I["EEG・MRI・病因・症候群を統合"]
    D --> J["失神・片頭痛・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='functional seizure'>機能性発作</span>などを評価"]

病因分類

病因
構造的 脳卒中、外傷、腫瘍、
遺伝的 遺伝性など
感染性 、脳炎後、HIV関連中枢神経感染
代謝性 特定の
免疫性 など
不明 適切な評価後も病因が同定されないもの

では乳児期の発熱誘発性・遷延性発作に始まり、多様な発作型と発達の停滞または退行を来しうる。年齢、発作型、EEG、遺伝学を合わせて症候群診断を行う。

鑑別診断

疾患 との鑑別点
誘因、、蒼白、短い、速い回復。心電図が重要
片頭痛 数分かけて進展する陽性視覚・
TIA 突然の陰性局在症状が中心
低血糖 自律神経症状、行動変化、血糖低値
睡眠段階との関連、長い複雑行動、部分的覚醒
運動異常症 意識が保たれ、誘因や持続が発作と異なる
長く変動する経過などが手掛かりだが、ビデオEEGで典型発作を捉えて診断する

は実在するであり、行動とみなさない。てんかんとの併存もあるため、陰性EEGだけで安易に確定しない。

初回発作の評価

の姿勢、誘因、、左右差、眼球・頭部、意識、、回復過程を本人と者から聴取する。血糖、電解質、薬物・飲酒歴、妊娠可能性を確認し、心電図を行う。非誘発性発作が疑われればEEGとを検討する。

EEGが正常でもてんかんを除外できず、があっても臨床イベントなしに診断は確定しない。

まとめ

  • という「出来事」と、反復素因をもつ「てんかん」を区別する。
  • 2025年は焦点性、、焦点性かか不明、の4主分類である。
  • 、失神、片頭痛、などを系統的に鑑別する。
  • 診断は病歴・情報・EEG・MRI・病因を統合し、EEG単独で決めない。