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ILAE分類

ILAE classification

臓器系
神経
科目
Neurology
トピック
神経内科 G2-29:てんかん発作とてんかん(鑑別診断・分類・原因)神経内科 G2-30:てんかんの臨床管理
構成:症状
発作焦点性発作自動症
適用疾患
Dravet症候群Lennox-Gastaut症候群てんかんてんかん性脳症

🧠 全体像は、てんかん発作とてんかんそのものをカテゴリーに名付ける枠組みであり、GCSのように点数を合計して重症度を出すではない。情報から発作型を決め、発作型から、可能ならさらにへと3段階で診断を絞り込む。分類そのものが治療薬の選択に直結する点が、単なるラベル付け以上の意味を持つ。

目的と適用場面

内容
目的 発作型・の同定による診断の標準化
対象 が疑われる、またはてんかんと診断された患者
使う場面 初回の型分類、の選択、症候群診断による予後説明
評価しないもの 発作の重症度・頻度、意識障害の程度そのもの(GCSとは評価軸が異なる)

構成要素:3段階の分類

段階 内容
① 発作型 焦点性・・焦点性かか不明・の4主分類。焦点性はさらに意識保持/、運動症状(など)/非運動症状の有無で細分する
焦点性てんかん・・全般焦点合併てんかん・分類不能てんかんの4類型
など、発作型・・年齢・画像を統合した症候群単位の診断(同定できない例も多い)

2025年改訂では主分類名から「起始」の語を外し、意識は認識と反応性の両面で評価する。運動性/の二分は、な徴候/観察できない徴候という記述へ置き換えられた。てんかんの(構造的・遺伝的・感染性・代謝性・免疫性・不明の6区分)は3段階のいずれとも独立した別軸で、てんかんノートで扱う。

分類の使い方

発作型の判定は、の選択を直接左右する。 焦点性てんかんでは・カルバマゼピンなどを個別に選べるが、を伴うでは、カルバマゼピンなど一部の発作を悪化させうる。型を誤ると、選んだ薬が症状を増悪させる。

💡 分類はあくまで現時点で得られる情報での最善の当てはめである。情報やが不十分なら「焦点性かか不明」「」にとどめてよく、無理に確定させない。病歴・・画像が揃った時点で再分類する。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 重症度・予後・発作頻度を直接示す指標ではない。 が答えるのは「どの型か」であり、「どれだけ重いか」ではない。重症度の議論には発作頻度・・治療反応性など別の情報が要る。

⚠️ 無理に焦点性/を決めない。 情報不足のまま型を確定させると、その後の画像評価・薬剤選択の方向を誤る。「起始不明」「」は情報不足を正直に記録するための正当な区分である。

⚠️ まで同定できる例は一部にとどまる。症候群が決まらなくても、発作型とが定まれば治療は開始できる。

まとめ

  • は発作型→の3段階で診断を絞り込む枠組みで、点数化するスコアではない。
  • 2025年改訂の発作型主分類は焦点性・・焦点性かか不明・の4つ。
  • (構造的・遺伝的・感染性・代謝性・免疫性・不明)は3段階とは独立した別軸。
  • 発作型の判定はの選択を左右し、型を誤ると一部の薬が発作を悪化させうる。
  • 情報不足時は無理に焦点性/を決めず、「不明」「」で正直に記録し後で再分類する。
  • 症候群まで同定できなくても、発作型とが定まれば治療は開始できる。